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今年の大阪杯を制したラッキーライラック
2020年大阪杯、19年エリザベス女王杯、17年阪神ジュベナイルフィリーズとG1・3勝の実績はメンバー中トップだ。今年の本競走は例年と違い阪神芝2200mで行われるが、同競馬場の芝成績は【3.1.0.2】と結果を残しており心強い。ただ、前走札幌記念で圧倒的1番人気ながら3着と敗れた点が少し心配。ペースはさほど速くなく、2番手追走から早めに抜けたが、最後は末脚が甘くなった。レース運びは安定感があるものの、脚の使いどころがやや難しいタイプだ。今回はC.ルメール騎手が騎乗予定。好調の名手がどのようにこの馬の能力を引き出すかが見ものだ。
札幌記念を鮮やかに差し切ったノームコア
今年は4走前の高松宮記念こそ重馬場かつ距離が短すぎた影響で15着と惨敗したが、その後は堅実な走りをみせている。前走札幌記念では中団のインで脚を溜め、最後の直線は先に抜けたラッキーライラックをあっさりと差し切り優勝。重賞4勝目を飾った。芝2000mは19年愛知杯(2着)以来だったが、長くいい脚を使った好内容だった。今ならばマイルよりも中距離の方が合っている可能性すらある。阪神は今回が初めて。中山はこなしているので急坂で苦しむようなことはないだろう。19年ヴィクトリアマイルに続く、G1・2勝目を狙う。
2019年のオークスを優勝したラヴズオンリーユー
デビューから無傷の4連勝でオークスを優勝。2019年の同レースで下したカレンブーケドールやクロノジェネシスはその後活躍している。本馬は半年前後のブランクが2回あったこともあり、その後は勝ち星を挙げられていない。前走アイルランドトロフィー府中牝馬S(重)は先団の外めで追走し、最後の直線では勝ち馬サラキアとの追い比べにあっけなく敗れて5着だった。残り200mあたりではもっとズルズルと後退しそうだったが、最後は少し盛り返していた。走る気持ちがあったことは評価したい。良馬場で見直す必要があるだろう。
前走オールカマーを優勝して重賞初制覇を飾った。マーメイドSや愛知杯といった牝馬限定のハンデ重賞を勝てなかったが、牡馬相手の別定G2を制することができた。上位人気のカレンブーケドールらが早めに動く展開が本馬に味方し、なおかつ稍重馬場で時計がかかった点が勝利の要因だろう。ただ、上がり3ハロンはメンバー中最速の34秒5。長くいい脚を使ったことは間違いない。2200mの距離適性が高く、侮れない馬だ。昨年のエリザベス女王杯は3着ラヴズオンリーユーとタイム差なしの4着と善戦。今年はそれ以上の結果を目指したい。
前走アイルランドトロフィー府中牝馬Sは8頭立ての7番人気という評価だったが、3馬身差で完勝して重賞初制覇を飾った。重馬場のなか比較的馬場がいい外めを通ることができたとはいえ、最後の伸びはケタ違いだった。道悪が抜群に上手というタイプでもなく、驚きの強さだった。2走前の小倉日経オープンをあらためて振り返ると、メンバー中最速の上がり3ハロンをマークして豪快に差し切った競馬。現在ピークを迎えており、さらなる好成績を見込めるかもしれない。半弟サリオスとともに、この秋のG1での走りに注目だ。