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G1特集 第43回 エリザベス女王杯G1特集 第43回 エリザベス女王杯

有力馬情報

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モズカッチャン 連覇を狙う古馬のエース

モズカッチャン
G1・2勝目を目指すモズカッチャン

昨年のエリザベス女王杯の覇者で、今回は連覇がかかる。勝利からは丸一年遠ざかっているものの、衰えや体調不良といった不安はない。単純に今年は相手関係が厳しいレースばかりで、十分善戦している。特に前走の札幌記念はサングレーザーとマカヒキとの競り合いの末、3着に惜敗。展開は向いたが、終始外を回る競馬で、距離のロスはあった。仕掛けるタイミングはやや難しいタイプだが、地力は牝馬の中ではかなり高い。ディアドラが不在のここは古馬のエース的存在だ。ただ、レース間隔が若干開いている点は気になる。詰めて使った方がいい印象だ。

リスグラシュー スローの決め手勝負は厳しい

リスグラシュー
悲願のG1制覇を狙うリスグラシュー

前走府中牝馬Sでは1番人気ディアドラとの激しい競り合いの末、2着に惜敗。平均ペースで流れたとはいえ、自身の上がり3ハロン・32秒6を上回る決め手で差し切られたのは、この馬にとってショックだ。今回、同馬との戦いにならない点は安堵するが、G1を制するには地力強化が必要かもしれない。これまでの成績を見ると、案外スローペースの決め手勝負は取りこぼしている。昨年のエリザベス女王杯では8着、3歳時のオークスは5着。距離自体はこなせそうだが、好位から行けない点がネックで、前を捕らえきれていない。展開の恩恵が必要で、鞍上の手腕も問われるレースになるだろう。

ノームコア 紫苑Sを完勝した成長株

ノームコア
紫苑Sを完勝したノームコア

紫苑Sを3馬身差で完勝し、一躍秋華賞の有力候補に目された。しかし、疲労が抜け切らないとのことで本番を自重することになった。仮に本馬が出走していてもアーモンドアイの三冠達成は揺らがなかった可能性は高いが、レースは見てみたかった。好勝負になっていたかもしれない。春はフラワーCとフローラSで3着。クラシックの舞台は立てなかったが、まだキャリアは浅かった。夏を経て確実に成長しており、まだまだ良くなることだろう。距離延長やコース替わりは問題ないはず。関西圏での競馬は初めてで、当日の気配には注意したいところだ。

レッドジェノヴァ 京都大賞典で2着に善戦

前走京都大賞典では4番人気の支持を受け、結果は2着と善戦した。勝利したのはサトノダイヤモンドで、同馬とは半馬身差。最後の直線入り口で前をカットされ、外に持ち出す不利がありながら伸びてきた。まともならばもっと際どい差になっており、内容的にも濃いレースだった。今夏、北海道で連勝してオープンクラス入りを果たしたわけだが、勢いだけでなく地力をつけている。血統的には芝2000m超の距離が歓迎で、長くいい脚を使うタイプ。決め手勝負は分が悪そうなので、自分から動いてねじ伏せたい。相手は手ごわいが、非常に楽しみだ。

カンタービレ 秋華賞は追い込んで3着

前走秋華賞は1枠発走だったが、道中は思わぬ位置からの追走になってしまった。それまでは先行して抜け出すという形でしか競馬をしていなかったが、追い込んで3着に入った。勝機は薄い内容ではあったが、とっさの事態にも対応できた点は、評価していいだろう。秋初戦のローズSを含め、春からの成長は見せている。ただ、アーモンドアイと比較すると地力の差は明白。果たして古馬を相手にして、いきなり勝利できるかどうか。ディアドラはいないが、他にも手ごわいメンバーが揃っている。とにかく自分の競馬に徹して、力を出し切りたい。