第43回 エリザベス女王杯 血統分析｜G�T特集

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母父ノーザンダンサー系で近親が優秀なレッドジェノヴァに期待！

1）ヘイルトゥリーズン系の好調は半信半疑？

過去10年の１〜３着馬のうち16頭が父サンデーサイレンス（ＳＳ）系。うち12頭が近５年に集中している。ＳＳ系以外のヘイルトゥリーズン系があげた３勝のうち２勝は外国馬スノーフェアリーで数字を鵜呑みにはできないが、実績があることは確かだ。

○プラス評価……父ヘイルトゥリーズン系／サンデーサイレンス系
　●マイナス評価…父ミスタープロスペクター系

【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）勝ち馬の父に求められる資質は？

過去10年の勝ち馬の父は、代表産駒にＧ１級のマイラーと中長距離馬、牝馬のＧ１馬、ダートＧ１馬などバラエティ豊かな顔ぶれが揃っている。たとえばジャングルポケット産駒には春の天皇賞を制したジャガーメイルやＪＢＣクラシックのアウォーディー、マンハッタンカフェ産駒にはレッドディザイアやグレープブランデーといった具合だ。

スタミナ、スピード、パワーを広く産駒に伝えるポテンシャルの高さを持つ種牡馬たちといえるだろう。

◎プラス評価……父の産駒に2400以上のＧ１馬、Ｇ１級マイラー、牝馬のＧ１馬、ダートＧ１馬がいる

3）カギを握るのはノーザンダンサーの血か

馬券に絡む回数では圧倒的に母父ノーザンダンサー系。また勝ち馬９頭のうち、母父ノーザンダンサー系が４頭、母母父ノーザンダンサー系が３頭、ノーザンダンサーのインブリード（５代前まで）を持つ馬が５頭。勝利のためには「母系に入ったノーザンダンサーの血」が必須といえる。

◎プラス評価……母父ノーザンダンサー系／ノーザンダンサーのインブリード
　●マイナス評価…母父サンデーサイレンス系

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4）母系の“確かさ”も重視したい

上位馬は母系も優秀。ラキシスの近親Drillは米Ｇ１馬、マリアライトの近親にはアロンダイト、モズカッチャンの近親はステファノスなど、みな「１本芯の通った血統」といえる。

◎プラス評価……母系から重賞級が出ている

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結論

連覇を目指すモズカッチャンより、同じハービンジャー産駒のノームコアが母父ノーザンダンサー系クロフネで面白い。フサイチエアデールなど近親も活躍している。ディープインパクト産駒のカンタービレとスマートレイアーも母父ノーザンダンサー系、近親に重賞ウィナーがいる。

が、最大の注目株はレッドジェノヴァ。父はヘイルトゥリーズン系シンボリクリスエス、その産駒にはエピファネイアやサクセスブロッケン、母父はノーザンダンサー系ホワイトマズル、近親にマンハッタンカフェと好走条件の充足度が高い存在だ。

【レッドジェノヴァの血統表】

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