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25年共同通信杯を制したマスカレードボール
2走前の皐月賞はコーナーワークが多少ぎこちなかったが、直線でよく末脚を伸ばして3着。前走日本ダービーは8枠17番のスタートから、すぐに内に入って中団で脚を溜め、直線での追い比べはクロワデュノールに4分の3馬身及ばずの2着。春のクラシックは悔しい結果が続いたが、レース内容はとても良かった。東京芝1800mで2勝を挙げており、今回は最適の舞台だろう。約4か月半の休み明けの上、古馬とは初対戦だが、相当期待できる。

25年皐月賞をレースレコードで制したミュージアムマイル
休み明けに加えて稍重馬場だった弥生賞ディープインパクト記念は4着に終わったが、皐月賞は1分57秒0(良)のレースレコードで快勝。続く日本ダービーは2番人気6着と案外だったが、距離2400mは長い印象を受けた。東京芝の適性はマスカレードボールの方に分があるかもしれないが、距離2000mであれば本馬にも十分勝機があるだろう。休み明けのセントライト記念を快勝し、体調も万全。速い時計の勝負も望むところだ。

25年宝塚記念でG1初制覇を果たしたメイショウタバル
ここまで重賞3勝をマーク。その内訳を見ると、24年毎日杯(重)、同年神戸新聞杯(稍重)、25年宝塚記念(稍重)をいずれも逃げ切りで勝利した。今回も展開の鍵を握る存在であることは間違いない。2走前のドバイターフ5着(1着馬と0.4秒差)の内容を見る限りは、良馬場で著しくパフォーマンスを落とすとは思えないが、時計がかかった方がいいタイプ。したがって、東京芝2000mで速い時計の勝負になった時にどうか、という点が鍵になる。

25年クイーンエリザベス2世Cを制したタスティエーラ
昨年は不調の期間があり、天皇賞(春)7着以来の6か月ぶりで本競走に出走。9番人気と評価は低かったが、ドウデュースの2着と好走し、「ダービー馬の底力」を示した。その後は香港Cでロマンチックウォリアーの3着。前走クイーンエリザベス2世C(香港)ではプログノーシスを2着に下し、G1・2勝目を飾った。今回、約6か月ぶりの休み明けだが、間隔は昨年とほぼ同じ。力を出せる態勢と期待していいだろう。

23年天皇賞(春)を制したジャスティンパレス
勝ち星は23年天皇賞(春)以降なく、全盛期に比べると勢いは落ちている印象。ただ、本競走は23年イクイノックスの2着、24年4着(3着ホウオウビスケッツとクビ差)という成績を残しており相性はいい。今年は大阪杯6着(勝ち馬と0.4秒差)、前走宝塚記念はメンバー中最速の上がり3ハロンをマークして3着と、まだ芝中距離G1で通用するところを見せた。今回もおそらく末脚勝負にかけることになりそう。展開が向けばチャンスは十分あるだろう。

今年も先行力を生かしたいホウオウビスケッツ
昨年は毎日王冠2着を経て本競走に挑むと、先手を取ってマイペースに持ち込み3着に粘った。2走前の札幌記念は1番人気7着と案外な競馬だったが、前走毎日王冠は逃げて2着。最後レーベンスティールに差されたものの、この馬らしい走りを見ることができた。今回はメイショウタバルとの主導権争いがどうなるかが鍵。いざとなれば2番手に控えても大丈夫なので、オーバーペースで自滅する可能性は少ないか。今年も好勝負を演じたい。

アーバンシックは不調から脱することができるか
昨秋はセントライト記念で重賞初制覇を果たし、返す刀で次走菊花賞も制した。ただ、続く有馬記念は1番人気6着と期待を裏切り、今年も日経賞3着、宝塚記念14着と明らかに本調子ではなさそうだ。昨年の本競走を振り返ると、不振に陥っていたタスティエーラが長期休養を挟んで復活を果たした。地力がある本馬も一変する可能性は十分あるはずだ。フランスから来日し、11月から短期免許によりJRAで騎乗するA.プーシャン騎手に乗り替わる点も興味深い。

25年金鯱賞で重賞3勝目を挙げたクイーンズウォーク
今年、重馬場の金鯱賞を制し、続くヴィクトリアマイルは激戦の末、アスコリピチェーノにクビ差及ばずの2着。3歳時と比べて心身ともにタフになった印象だ。前走新潟記念はレース直前で競走除外となり大きな誤算が生じたが、本競走まで十分間隔があったので再調整することができた。左回りの成績は【3.1.0.1】と抜群で、最も着順が悪かったのが、距離2400mのオークス(4着)。今回の東京芝2000mはベスト条件と言っていい。問題は相手関係だけ。手ごわいのは確かだが、通用しないということはないだろう。

25年新潟記念で重賞2勝目を挙げたシランケド
初勝利は3歳の7月と遅かったが、そこから実に11戦連続で3着以内に好走中。約2年1か月という長い間好調を維持している。今年は中山牝馬Sで重賞初制覇を飾り、ヴィクトリアマイルは僅差の3着。前走新潟記念は好メンバーが揃ったなか、末脚を発揮してエネルジコを2着に下し、重賞2勝目を飾った。本格化を感じさせる雰囲気にもなっており、今回も非常に楽しみな一戦だ。

25年エプソムCをコースレコードで制したセイウンハーデス
23年七夕賞で重賞初制覇を飾った後、屈腱炎により約1年5か月の休養を余儀なくされた。復帰戦の24年チャレンジCは5着、続く京都記念は8着とまだ本調子ではなかったが、前走エプソムCで一変。直線残り200mで豪快に抜け出し、その後は内に刺さりながらもしっかりと走り切って勝利。勝ち時計の1分43秒9(稍重)はコースレコードだった。左回りのワンターン・芝中距離の適性はかなり高い印象。G1でどこまで通用するか楽しみだ。