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G1特集 天皇賞(秋)2024G1特集 天皇賞(秋)2024

有力馬情報

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リバティアイランド 昨年、牝馬三冠を達成

リバティアイランド
昨年の秋華賞を制したリバティアイランド

昨年、史上7頭目となる牝馬三冠を達成。次走はジャパンCに出走し、王者イクイノックスには4馬身及ばなかったが2着と好走した。3着スターズオンアース、4着ドウデュース、5着タイトルホルダーの3頭が、次走有馬記念で上位を独占したので、本馬に対する評価はさらに高まったと言える。前走ドバイシーマクラシックは前残りの展開となってしまい、直線大外から脚を伸ばしたが3着。力負けではない不本意な競馬だった。帰国後、右前の種子骨靭帯の炎症により上半期は休養。約7か月ぶりの実戦で状態面が大きな鍵だが、期待される一頭だ。

ドウデュース 近2走は不運に見舞われた

ドウデュース
昨年の有馬記念を勝利したドウデュース

昨年の天皇賞(秋)は7着に敗れたが、長期休養明けの影響が大きかったようだ。次走ジャパンCは勝ち馬が強すぎただけで、2着リバティアイランドとは0.2秒差の4着と善戦。続く有馬記念で本来の力を見せて、G1・3勝目を飾った。今年初戦のドバイターフは直線で内々に包まれて5着。続く前走宝塚記念は重馬場のなか、直線で馬場のいい所を通れず6着と、近2走は不運に見舞われて力を出し切れていない。今年は昨年よりもブランクが短い(4か月)分、いい状態で出走できそう。今回は鬱憤を晴らす走りを期待したい。

ベラジオオペラ この距離ではとても安定

ベラジオオペラ
今年の大阪杯でG1初制覇を果たしたベラジオオペラ

今年の大阪杯でローシャムパークらを下してG1初制覇を達成。続く宝塚記念は3着だったが、ドウデュースやジャスティンパレス、ブローザホーンといった手ごわい相手が増え、道悪でタフなレース展開となったなか、価値ある内容だった。芝1800〜2200mの成績は【5.1.1.1】で、着外に敗れたのは先行してハイペースに巻き込まれた23年皐月賞(10着)だけ。基本的にこの距離では安定したパフォーマンスが見込め、平均的に速いラップの展開に強い。リバティアイランドらとの瞬発力比べは分が悪いかもしれないが、勝敗はやってみないとわからない。

 
レーベンスティール 前走オールカマーで重賞3勝目

3歳時にソールオリエンスやエルトンバローズと差がない競馬をしており、大体の実力は測れるが、G1経験はまだ1回(23年香港ヴァーズ8着)しかなく、しかもシンガリ負けだったのは気がかり。今年初戦の新潟大賞典も11着と大敗した。しかし、続くエプソムCでガラリ一変し、斤量59キロで快勝。前走オールカマーは先団馬群で脚を溜め、直線は狭いスペースを抜け出し重賞3勝目。着差(半馬身)以上に余裕がある走りに見えた。4歳秋という充実期を迎え、持ち前の瞬発力を生かすには絶好の舞台。ここでも好勝負が期待できそうだ。

ジャスティンパレス 昨年は2着と好走

昨年の天皇賞(秋)は11頭立ての6番人気と評価は低かったが、宝塚記念3着以来の休み明けという点ではなく、距離2000mが短いと思われていたようだ。レースは後方からの追走となったが、メンバー中1位の上がり3ハロン(33秒7)をマークし、イクイノックスの2着と底力の高さを見せた。次走有馬記念はやや脚を余す展開となり4着。ドバイシーマクラシック4着を挟み、前走宝塚記念は道悪の中、最後は脚が上がってしまい10着に敗れた。休み明けは苦にしないので、良馬場でレースができれば巻き返すことができるだろう。

ダノンベルーガ 左回りの芝1800〜2000mがベスト

22年共同通信杯で重賞初制覇を飾った後、3年近く勝ち星から遠ざかっているが、その間大きく崩れたことはない。特に左回りの芝1800〜2000mは安定感があり、22年天皇賞(秋)はイクイノックスの3着、23年ドバイターフは勝ち馬と3/4馬身差の2着、23年天皇賞(秋)は3着プログノーシスとアタマ差の4着、24年ドバイターフは2着ナミュールと3/4馬身差の3着と、ハイレベルなパフォーマンスを見せている。今回はこれまでの最長のブランクとなる、約7か月ぶりの実戦なので状態面が鍵。その点がクリアできれば、かなり楽しみな一戦だ。

ソールオリエンス 道悪巧者の差し馬

今年は中山記念4着(1番人気)、大阪杯7着(5番人気)と期待を裏切る結果が続いていたが、前走宝塚記念で2着(7番人気)と好走。重馬場のなか、直線大外からブローザホーンを追ってにしぶとく末脚を伸ばした。思い返せば23年皐月賞を制した時も、道悪でタフなレースだった。よって、前走は展開と馬場がこの馬に向いたのであり、完全復活したとは言えない。東京芝は新馬1着、日本ダービー2着と2戦2連対ながら、しばらく走っていないので正確なコース適性がわかりづらい。良馬場での速い時計の勝負になった時にどうか。

ノースブリッジ 過去2年よりもいい状態

22年エムソムCなど東京芝では3勝を挙げているが、さらに上のクラスのレースではかなり分が悪い。22年は毎日王冠5着、天皇賞(秋)11着、23年天皇賞(秋)10着と、瞬発力勝負で太刀打ちできていない印象だ。ただ、今年に入り、カタールのG3・アミールトロフィーでレベルスロマンスの4着、香港のG1・クイーンエリザベス2世Cでロマンチックウォリアーの3着、そして前走札幌記念はプログノーシスの凡走に助けられた感もあるが、ジオグリフを2着下して重賞3勝目。着実に力をつけていて、過去2年よりもいい状態で本競走に臨めそうだ。

ホウオウビスケッツ 函館記念で重賞初制覇

3歳時にフリージア賞を逃げ切り、スプリングSは2着、日本ダービーは勝ち馬とわずか0.2秒差の6着という成績を残しており、元々ベラジオオペラと遜色ない力があった。今年は東京新聞杯3着、東風S3着の後、巴賞→函館記念と連勝。特に函館記念は2着グランディアに3馬身半の差をつけ、重賞初制覇とは思えない強い内容だった。前走毎日王冠はやや手薄なメンバー構成ながら、逃げてシックスペンスとクビ差の2着と粘り込んだ。相手が強化される今回、同じように踏ん張り切るのは大変そうだが、とにかく自分のレースをするしかない。

ステラヴェローチェ 大阪杯は僅差の4着

今年の大阪杯で直線外から追い込み、ベラジオオペラと0.1秒差の4着に入り、完全復調をアピール。続く安田記念は9着だったが、マイルG1で好勝負したことがあるフィアスプライド(7着)、エルトンバローズ(8着)とは僅差であり、決して内容は悪くない。続く札幌記念は3着と好走。前走オールカマーは中団で追走も、直線で伸び切れず6着と、このレースは結果・内容ともに不満が残った。敗因はよくわからないが、あらためて期待したいところ。コースや距離は選ばないタイプ。さすがに手ごわいメンバーが揃ったが、なんとか力を出し切りたい。