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G1特集 天皇賞(秋)2023G1特集 天皇賞(秋)2023

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イクイノックス 連覇を成し遂げG1・5連勝へ

イクイノックス
宝塚記念でG1・4勝目を飾ったイクイノックス

前走宝塚記念はスルーセブンシーズをクビ差下して勝利。ゴール直前で交わされそうなシーンがあってヒヤリとしたが、コース取りを考えると着差以上の強い内容だった。これで国内外のG1を4連勝。今回のメンバーでは実績断然で、世界的にも現役最強格の存在だ。東京芝の成績は3戦2勝2着1回。特に昨年の本競走で見せたパフォーマンスはとても印象深い。とにかく速い脚を繰り出す能力に長けていて、上がり3ハロン32秒台をマークできるのが強み。決して楽に勝てる相手ではないが、連覇を成し遂げなければいけない一戦だろう。

ドウデュース 日本ダービーでイクイノックスに勝利

ドウデュース
京都記念を快勝したドウデュース

22年日本ダービーではイクイノックスとの激戦をクビ差、制している。同年秋はフランスに遠征してニエル賞4着、凱旋門賞19着と敗れた。この時のダメージが残ることを心配したが、どうやら杞憂だったようだ。2走前の京都記念の勝ちっぷりが素晴らしく、力の違いとともに成長力も示すいい走りだった。その後は3月末のドバイターフで出走取消となり、今回は休み明け。それでも本競走に向けて万全の調整ができていると前向きに考えたい。イクイノックスとの再戦がどうなるか非常に楽しみだ。

プログノーシス 本格化したディープインパクト産駒

プログノーシス
札幌記念を圧勝したプログノーシス

今年に入り金鯱賞1着→クイーンエリザベス2世C(香港G1)2着→札幌記念1着と好調。前走札幌記念はいつも通り後方から進むも、向正面で内を通ってするすると追い上げて4コーナーで2番手に上がると、最後の直線は独走をきめて4馬身差で圧勝した。淀みないペースとなり、隊列がバラけた点も幸いしたが、本格化を思わせる強い勝ちっぷりだった。瞬発力が秀でているディープインパクト産駒の牡馬という点では、20年天皇賞(秋)で2着に入ったフィエールマンを連想する。したがって、東京芝コースは初めてでも不安より期待の方が大きい。

 
ダノンベルーガ 芝1800〜2000mの地力は相当

昨年の天皇賞(秋)は3枠発走から最後の直線は内目を通って脚を伸ばして3着。上がり3ハロンは32秒8と勝ち馬に次いでメンバー中2位をマークするなど、全体的にいい競馬ができた印象だ。2走前のドバイターフはロードノースの2着と敗れたが、同馬はこれでドバイターフを3連覇。22年のレースではパンサラッサと1着同着だった実力馬であり、本馬も芝1800〜2000mの地力は相当高い。前走札幌記念は3番人気で4着と冴えなかったが、本調子ではない様子だった。今回は状態面の上積みが確実にありそうなので、巻き返しを期待したい。

ジャックドール レース展開の鍵を握る

昨年の本競走はパンサラッサが大きく離して逃げる展開のなか4番手で追走。少し消極的な作戦だったのではないか、という意見もあったが、悪いレースではなかった。イクイノックスとダノンベルーガに比べれば伸びは劣ったが、じわじわとパンサラッサとの差を詰めてしっかりとゴールに向かっていた。今年の大阪杯では逃げ切り勝ちを果たして待望のG1初制覇。全8勝が2000mで東京では2勝を挙げている。今年はほぼ間違いなく先手を奪えそうなメンバー構成。展開的に軽視はできず、マークが少しでも緩めば残れる可能性が高まる。

ジャスティンパレス 今年の天皇賞(春)を制覇

今年の天皇賞(春)で待望のG1初制覇。タイトルホルダーが競走中止となるアクシデントがあったものの、巧みなレース運びで完勝という内容だった。前走宝塚記念は後方で追走し、最後の直線はイクイノックスとほぼ同じ位置からスパート。勢いは当然勝ち馬の方が良かったが、本馬も粘り強く脚を伸ばして3着に入った。本格化して充実期を迎えている印象だ。今回は東京芝2000mが舞台。東京は大丈夫そうだが、距離2000mがどうか。前走との差はわずか200mだが、今回のメンバーが相手だとスピード面でやや不安がある。状態の良さをキープし、なんとか決め手を生かしたい。

ガイアフォース 小倉芝2000mのコースレコードホルダー

今年の春はマイラーズC2着、安田記念4着とマイル路線で結果を出していたので、前走オールカマー(5着)に出走したのは意外だった。4走前のアメリカジョッキークラブC(5着)の時も感じたが、距離2200mは少し長い印象を受ける。距離2000mは22年国東特別以来で、この時は1分56秒8という小倉芝2000mのコースレコードを叩き出して圧勝した。高速時計の決着に適性があるのは間違いなく、今回は十分力を出せそうな舞台だ。イクイノックスを中心に実績上位の強豪馬がずらりと揃ったが、割って入るシーンがあっても全く不思議ではない。

アドマイヤハダル 相手なりにいい競馬ができる

重賞未勝利で実績的には格下の存在だが、地力は決して侮れない。22年白富士Sはジャックドールの2着、同年中山記念はパンサラッサの3着と好走。前走毎日王冠は直線大外でジャスティンカフェとの追い比べに勝ち、ゴール前で急追。エルトンバローズら上位3頭とわずか0.1秒差の4着で入線した。この善戦はフロックではなく、相手なりに走れるのが特徴だ。今回は強い相手が揃いすぎているので、3着以内に入るのはさすがに厳しい気もするが、東京芝2000mでの決め手比べはこちらも望むところ。見せ場は作れるかもしれない。

ヒシイグアス 実績十分も7歳以上は不振

G1は未勝利だが、21年天皇賞(秋)5着、香港C2着、22年宝塚記念2着と善戦・好走の実績がある。今年2月に中山記念を制して重賞3勝目をマーク。7歳でも元気いっぱいの姿を見せた。ただ、その後は大阪杯7着、札幌記念5着とこの馬らしい走りができていない。本調子を取り戻すのに少し手間取っている印象だ。ベストのコースは5勝を挙げている中山なので、それに比べると東京は少しマイナスか。過去10年の本競走は3〜5歳勢が強く、7歳以上の馬は一頭も好走してないというのもネガティブなデータ。果たしてどこまで食い下がることができるか。

ノースブリッジ 力がいるタフな馬場にならないと

22年エプソムCを重馬場のなか勝利して重賞初制覇。その後は毎日王冠5着、天皇賞(秋)11着を挟んで、23年アメリカジョッキークラブCで重賞2勝目を飾っている。力がいる馬場を得意にしている反面、速い時計が出る軽い馬場はあまり得意ではない印象だ。近2走の成績は大阪杯8着、オールカマー7着だが、馬の状態が悪いのではなく、適性の差も影響した結果ではないだろうか。パンパンの良馬場では、G3クラスの相手であればなんとか対応できても、G1では相当展開に恵まれないと厳しいだろう。