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G1特集 天皇賞(秋)2022G1特集 天皇賞(秋)2022

有力馬情報

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イクイノックス 東京芝2000mが魅力の3歳馬

イクイノックス
3歳トップクラスの力を見せたいイクイノックス

皐月賞と日本ダービーともに18頭立ての大外スタートという厳しい条件を強いられたが2着と好走。日本ダービーは最後の直線でドウデュースの外に持ち出すのにやや手間取り、上がり3ハロンは33秒6とメンバー中最速だったことを考えると、勝ちに等しい内容だった。距離3000m(菊花賞)をこなせる可能性もあったはずだが、天皇賞(秋)に出走。東京スポーツ杯2歳Sでも強烈な瞬発力を繰り出して勝っているように、東京芝2000mの舞台は非常に魅力的だ。古馬のトップクラスが相手でも地力は引けを取らない。昨年のエフフォーリアに続き、3歳での勝利を目指す。

シャフリヤール 今年のドバイシーマクラシックを制する

シャフリヤール
21年日本ダービー馬の意地を見せたいシャフリヤール

今年3月のドバイシーマクラシックでは21年のブリーダーズカップターフを勝利したユビアー(英)を2着、日本のオーソリティを3着に下して見事に優勝。立派な内容で21年日本ダービーに続くG1・2勝目を飾った。前走はイギリスに渡りプリンスオブウェールズSに挑戦。結果は5頭立ての4着だったが、高低差約22mのアスコット競馬場は日本馬にとって過酷なので、あまり悲観的にとらえないようにしたい。21年の毎日杯を1分43秒9(良)のコースレコードで勝った経験があり、時計勝負の芝中距離は望むところ。状態さえ整っていれば、いいパフォーマンスが期待できる。

ジャックドール 2度目のG1挑戦で勝利を

ジャックドール
札幌記念勝利で弾みをつけたジャックドール

2走前の大阪杯は2番人気で5着と敗退。5連勝中と勢いは凄かったがその間休みはなく、コースレコードで勝利した金鯱賞から中2週のローテーションも楽ではなかった。今回は中9週とじっくり間隔をあけて、2度目のG1挑戦。前走札幌記念はパンサラッサとユニコーンライオンを前に行かせて、好位追走から抜け出して勝利。今後の作戦の幅が広がるいい内容だった。今回はコース替わりが大きな鍵。東京芝2000mは2勝しているが、G1で瞬発力に長けたライバルとの叩き合いになると分が悪そう。淀みないペースになり、少しでも上がりの時計がかかる展開が理想。

 
パンサラッサ 今年のドバイターフを勝利

前走札幌記念も注文通りハナを奪い、前半1000m通過59秒5の淀みないペースに持ち込んだ。最後はジャックドールにクビ差競り負けて2着と敗れたが、この馬の持ち味が十分に出たレースを見せた。実力的にはJRAのG1でも十分に通用するものを持っている。ただ、ジャックドール同様、今回はコース替わりが鍵になる。東京芝2000mでも気分よく走れるタイプではあるが、本質的には速い時計・上がりが出るレースは歓迎ではない。それでも自分の競馬に徹するしかなく、逃げてどこまで踏ん張ることができるか。

ダノンベルーガ 共同通信杯を勝利

3走前の共同通信杯(稍重)で上がり3ハロン33秒7の瞬発力を繰り出し、ジオグリフを2着に下して重賞初制覇。このレースはインパクト十分で、東京芝コースにおける適性の高さを証明している。皐月賞で4着に終わりながらも日本ダービーで1番人気に支持されたのは、そうした点が評価されたことによるものだろう。ただ、日本ダービーは結局4着。しぶとく末脚を伸ばしたものの、決め手はドウデュースやイクイノックスの方が上だった。しかし、これで勝負付けが済んだわけではない。ただ、古馬のG1でも戦えるかは 、さらにパワーアップできるかどうかにかかっている。休み明けは予定通り。夏を越して成長した姿を見せたい。

ジオグリフ 皐月賞を制覇

皐月賞ではイクイノックスとの追い比べに勝利し、クラシックの初戦を取った。続く日本ダービーは7着と敗退。最後の直線に入るまでの手ごたえは良く、追い出されてからの反応も凄かったが、いい脚は一瞬しか使えず長くは続かなかった。おそらく距離2400mは長く、広い東京競馬場も歓迎とは言い難い。札幌2歳Sや皐月賞の勝ちっぷりを見ると、コーナーが4回で直線も短いコースがベストだろう。イクイノックスやダノンベルーガに比べて地力は引けを取らないが、コース適性では分が悪そう。一瞬の鋭い脚を使うタイミングがポイント。

ポタジェ 大阪杯でG1初制覇

半姉のルージュバック(父マンハッタンカフェ)はオークス2着、毎日王冠1着の実績があり、東京芝コース向きの素軽い瞬発力を持っていた。一方、本馬は鋭い決め手はないが、器用さがあり、安定していい脚を長く使えるのが長所。3走前の大阪杯ではその持ち味がぴったりと嵌まり、レイパパレを2着に下してG1初制覇を飾った。この馬もコーナーが4回ある芝中距離がベストだ。東京の重賞は昨年の毎日王冠(3着)が最高着順。続く天皇賞(秋)はエフフォーリアと0.8秒差の6着だった。まともにぶつかってはやや苦しそうだ。

ノースブリッジ エプソムCで重賞初制覇

2走前のエプソムCで重賞初制覇を達成。重馬場になったことでジャスティンカフェらの末脚が不発に終わったことも大きな勝因だ。前走毎日王冠は5番人気で5着。最後の直線は内の狭いスペースに入り、窮屈な競馬になったのは確かだが、力が少し及ばなかったという印象の方が強い。やはり別定のG2になると相手は手ごわくなるし、勝ったサリオスの瞬発力はケタが違った。東京芝2000mのG1でさらにメンバーが強くなり、果たしてどこまで通用するか。騎乗予定の岩田康誠騎手の作戦に注目。

マリアエレーナ コース替わりはプラスかも

愛知杯2着、マーメイドS2着と惜敗していたが、前走小倉記念ではそのうっぷんを晴らすかのような完勝劇で重賞初制覇を果たした。勝ち時計の1分57秒4(良)は優秀。インの先団で折り合わせて、経済コースを通った鞍上の好騎乗も光った。今回、初めてのG1挑戦。3走前の京都記念は8着に敗れており、このメンバーに入るとさすがにまだ厳しいように見える。ただ、クロフネ産駒の牝馬にはソダシやアエロリット、ホエールキャプチャ、ブラボーデイジーと東京芝のG1で実績を残した馬がたくさんいる。コース替わりはプラスと考えてみたい。

カラテ 新潟記念で重賞2勝目

重賞勝ちは21年東京新聞杯と22年新潟記念の2勝。前走新潟記念が10番人気と低評価だったのは、距離2000mが心配されたのかもしれない。しかし、中山記念2着の実績があり、父トゥザグローリーが芝2000〜2400mの重賞を勝っていたことを考えると、十分守備範囲だった。G1は過去2回出走し、21年安田記念13着、22年安田記念16着という成績。相手は強いとはいえ、ちょっとまだ歯が立たない印象。安田記念と天皇賞(秋)は関連性が強い傾向なので、安田記念でいい勝負ができていれば、今回も期待が持てるのだが。