競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > 天皇賞(秋) > 2019 > 有力馬情報
ジャパンCをレコードで制したアーモンドアイ
前走安田記念はスタート直後に不利を受け、後方寄りからの追走。ペースがあまり上がらない上、馬場の内側が良い状況の中、直線大外から猛烈に追い上げて3着に入った。着順は不満だが、内容はさすがというべきもの。ベストではないマイルのG1でこの展開は厳しかった。東京芝2000mも外枠でロスがあると少し嫌だが、距離が延びる点は大きなプラスだ。昨年のジャパンカップではスローペースを先行しており、中団よりも前目で競馬をすることも十分考えられる。手ごわいメンバーは揃ったが、現役最強馬の座は簡単には譲れない。
皐月賞に続くG1制覇を狙うサートゥルナーリア
秋初戦は神戸新聞杯に出走し、ヴェロックスらを楽々と下して勝利。ダービーでは出負けが響き4着に敗れてしまったが、芝2400mでも強さを見せた。この世代では地力が一枚違う感じもする。芝3000mもこなせる可能性はあったと思うが、天皇賞(秋)を選択。相手関係が厳しくなっても、距離適性を考えた上での決断だろう。同世代のダノンキングリーが毎日王冠を快勝しており、本馬が天皇賞(秋)のメンバーに入っても能力上位と言える。焦点はアーモンドアイに勝つことができるかどうか。2002年のシンボリクリスエス以来となる、3歳馬としての勝利を目指す。
金鯱賞を勝利したダノンプレミアム
安田記念での不利は、アーモンドアイよりも本馬の方がダメージが大きかった。できれば先行したかったし、ペースも緩かったので、もしまともな競馬ができていれば結果は全く違っていた。よって、前走のシンガリ負けは気にする必要がない。ダービーの敗因も距離なので、東京コースが苦手ということもない。3月の金鯱賞では今年上半期の芝中距離G1を勝ったリスグラシューやアルアインらを下して勝利。本馬の2000mにおける高い能力も推して知るべしだろう。気分よく先行できれば簡単には止まらないし、押し切るシーンも十分考えられる。
前走札幌記念は凱旋門賞を目指したフィエールマンやブラストワンピースが出走した豪華メンバー。昨年の天皇賞(秋)で2着のサングレーザーもおり、G2の中でも特にレベルが高いレースだった。本馬は4着に終わったが、レース後に両前脚が落鉄していたことが判明。また、外目の枠順も少し響いた印象だった。本質的には小回りよりも直線が長いコース向き。位置取りはこだわらないが、瞬発力勝負に持ち込みたい。ディープインパクト産駒らしい強みを持っており、東京芝2000mは絶好の舞台だ。相手は強いがダービー馬の意地を見せたい。
前走毎日王冠は連覇を狙っての出走となったが、結果は2着。逃げ切った昨年と同じように緩いペースに落として引っ張ったが、勝ち馬ダノンキングリーの決め手が強烈だった。メンバーを見渡すと、今回も本馬が主導権を握る可能性が高そうだ。問題は距離。2000mは2017年の秋華賞(7着)以来で久々。1ハロン長いかもしれない。東京芝コースの成績は【3.4.0.2】でベストには違いないが、どこまで踏ん張れるか。ペースが厳しくなっても、芝1600〜1800mのレースを力ずくで押し切りにかかる方が持ち味が出る気がする。
G1は今年の大阪杯と2017年の皐月賞を制している。芝2000mにおける実績だけ見れば、メンバー中トップクラスといってもいい。ただ、先行してから長くいい脚を使うタイプなので、コーナーが4回あるコースの方が圧倒的に向いている。東京芝2000mは瞬発力の方が問われるのでやや苦しい。昨年のこのレースは勝ち馬から0.4秒差の4着。善戦はできても勝ち切るのは相当厳しいという印象だ。今年は前年以上に強いメンバーが揃った感じもする。うまく経済コースを立ち回って、どこまで食い下がることができるか。
2018年の大阪杯で勝利を挙げて以降、勝ち星からは遠ざかっている。昨年の天皇賞(秋)は1番人気に支持されたように、勝てそうな大きなチャンスだったが結果は10着。スタート直後に大きな不利があり、全くレースの流れに乗れずに終わる不完全燃焼の内容だった。その後は連対もなければ、大きく崩れてもいない。頑張ってはいるものの、相手が強かったのが敗因かもしれない。アーモンドアイやサートゥルナーリアを打ち破るだけの地力は欠くイメージだ。ただ、東京コースがベストなのは間違いない。末脚勝負で上位入線を目指したい。
今年2月のダイヤモンドSで重賞初制覇。昨年の菊花賞で3着、今年の天皇賞(春)では5着に入っており、今でもステイヤーのイメージの方が強い。前走新潟記念で重賞2勝目を飾ってみせたが、これをどう評価するか。相手関係や走破時計を考えると、G3レベルの範囲内の内容だろうか。芝2000mのG1で即通用するようなパフォーマンスとは言えないだろう。そのあたりの見通しは、G2の毎日王冠あたりを使ってもらえればハッキリしたのだが、不明のままとなった。ペースが速くなり、末脚が決まる展開になってどうかといったところ。
前走オールカマーは2番人気に支持されるもブービーの9着に敗退。鞍上の松岡正海騎手はレース後、距離が長いというようなコメントをしていたが、それにしては負けすぎという印象だ。今年中山金杯、中山記念を制している得意の競馬場でこのパフォーマンスは心配になる。海外遠征後で休み明けの影響もあったのだろうか。東京芝コースの成績は【1.0.0.4】。重賞は3回走り、すべて2けた着順で敗れている。上がりが速いレースに対応できておらず、今回のような強い相手のG1ではなおさら苦しそうだ。
前走オールカマーでは積極的にハナへ。少頭数の上、逃げ馬が不在のメンバー構成で、レース前から狙っていた展開だった。まんまとスローペースに落とし、残り800mからスパート。G1馬のレイデオロやウインブライトが走らな過ぎたという面はあったが、ライバルを完封した。今回はアエロリットとの兼ね合いがカギになるが、主導権を握りに行く可能性も考えておきたい。ただ、今年の大阪杯と宝塚記念はともに7着。展開に恵まれてもG1では少し苦しい感じは否めない。東京コースに替わる点もどうか。