第1876回【アルゼンチン共和国杯 × 過去データ分析】前走3勝クラス組の軽視禁物!|競馬情報ならJRA-VAN

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【アルゼンチン共和国杯 × 過去データ分析】前走3勝クラス組の軽視禁物!

2026/11/5(木)

秋華賞から続いたG1も今週はひと休み。平地重賞は京王杯2歳S、アルゼンチン共和国杯、みやこSとG2〜G3の3競走が行われる。今回はこのうちG2のハンデ戦・アルゼンチン共和国杯について、過去10年の傾向を分析してみたい。データの分析にはJRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用した。

近年は波乱含みに

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 3-3-1-3/10 30.0% 60.0% 70.0%
2 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0%
3 2-0-5-3/10 20.0% 20.0% 70.0%
4 0-2-1-7/10 0.0% 20.0% 30.0%
5 0-3-0-7/10 0.0% 30.0% 30.0%
6 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0%
7 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0%
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
9 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0%
10 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0%
11〜 0-0-1-58/59 0.0% 0.0% 1.7%

(表1 人気別成績)

人気別の成績では、1番人気【3.3.1.3】と3番人気【2.0.5.3】が複勝率70.0%の好成績をマーク。一方で7番人気以下は【2.1.2.94】と5頭しか馬券に絡んでおらず、ハンデ戦の割には穴馬の出番が少ないレースだ。

ただ、以前に比べると近年は波乱含みの様相を呈している。2010年代、2010〜19年のアルゼンチン共和国杯は平穏なレースで、10年のうち9回は3連単5万円未満に収まり、最高でも7万円台だった。しかし2020年以降の6回中4回は3連単8万円以上で、最高は23万馬券。11番人気以下や単勝40倍以上(過去10年【0.0.1.56】)ほどの人気薄になると苦しいが、ここ2年は10、9番人気馬が優勝しており、このあたりまでは要注意だ。

4歳が他を大きくリード、7歳以上のベテランを警戒

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 近4年 同複勝率
3歳 2-0-1-1/4 50.0% 50.0% 75.0% 0-0-0-1 0.0%
4歳 4-4-5-21/34 11.8% 23.5% 38.2% 2-1-2-8 38.5%
5歳 1-3-4-44/52 1.9% 7.7% 15.4% 0-0-2-18 10.0%
6歳 1-1-1-34/37 2.7% 5.4% 8.1% 0-1-1-18 10.0%
7歳以上 2-2-0-28/32 6.3% 12.5% 12.5% 2-2-0-12 25.0%

(表2 年齢別成績)

年齢別の成績では3歳が複勝率75.0%を記録するが、今年は登録なし。その他では4歳が【4.4.5.21】と3着以内の好走馬の半数近くを占め、複勝率も38.2%と優秀だ。5歳【1.3.4.44】は好走馬こそ少なくないが複勝率は15.4%と目立たず、6歳【1.1.1.34】は同8.1%と苦戦。7歳以上が【2.2.0.28】同12.5%で、連対馬4頭はすべて近4年から出ているため警戒が必要だ。

前走G1組は前走10着以内+今回上位人気が条件

前走クラス・レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2勝 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0%
3勝 1-2-6-9/18 5.6% 16.7% 50.0%
OPEN 2-4-0-43/49 4.1% 12.2% 12.2%
G3 0-0-2-15/17 0.0% 0.0% 11.8%
G2 3-3-3-51/60 5.0% 10.0% 15.0%
G1 4-1-0-9/14 28.6% 35.7% 35.7%
丹頂S(※) 2-1-0-18/21 9.5% 14.3% 14.3%
オールカマー 1-0-1-15/17 5.9% 5.9% 11.8%
京都大賞典 0-1-1-23/25 0.0% 4.0% 8.0%

(表3 前走クラス、主なレース別成績)

※丹頂SにはタイランドCとして施行された2024年を含む

前走クラス別で3着以内の好走馬が多いのは、3勝クラス組【1.2.6.9】とG2組【3.3.3.51】。この2つについては表4、表5で分析する。

その他では、前走G1組の勝率・連対率の高さが目立つ。この組の好走馬5頭はG1連対かG2勝ちの実績があり、前走10着以内かつ本競走では4番人気以内の支持を受けていた。

オープン特別組は2024、25年と連勝中。連対した6頭中5頭は前走で札幌芝2600m戦に出走して3着以内だった。このうち、札幌日経オープン組の2頭は同レース1番人気1着馬。丹頂S(2024年のタイランドCを含む)組の3頭は同レース3、5、9番人気と前走人気は問われない。

そしてG3組は連対なしの3着2回のみと劣勢。この3着馬2頭は前走1、2番人気で5着以内、そして本競走では3番人気という高い支持を受けていた。

3勝クラス組は昇仙峡S出走馬の信頼性が高い

年 馬名 AR共和国杯 前走
人気 着順 レース 人気 着順
2016 ヴォルシェーブ 3 3 日本海S 1 1
2017 ソールインパクト 7 2 六社S(※) 3 3
2018 ムイトオブリガード 1 2 六社S(※) 2 1
マコトガラハッド 11 3 六社S(※) 8 3
2019 アフリカンゴールド 1 3 六社S(※) 2 1
2021 フライライクバード 3 3 ムーンライトH 1 1
2022 ブレークアップ 6 1 六社S(※) 2 1
2023 チャックネイト 2 3 六社S(※) 3 1
2024 タイセイフェリーク 6 3 昇仙峡S 5 2

(表4 前走3勝クラスからの3着以内好走馬)

※六社Sは2024年以降の昇仙峡Sに相当

前走3勝クラス組は【1.2.6.9】とやや勝ち切れないが、複勝率50.0%を記録しており3連複の軸候補として有力だ。特に本競走まで中3週となる東京芝2400m戦の六社S(2023年まで)、昇仙峡S(2024年以降)に出走していた馬は【1.2.4.3】で複勝率は70.0%と非常に高い。前走は3着以内が条件で、前走3番人気以内ならなお良い。

G2組は休養明けの馬が狙い

年 馬名 AR共和国杯 前走 主なG2実績
人気 着順 レース 人気 着順
2019 ムイトオブリガード 2 1 目黒記念 2 5 前年2着
2020 オーソリティ 3 1 青葉賞 3 1 青葉賞1着
サンアップルトン 9 3 オールカマー 7 6 日経賞4着
2021 マイネルウィルトス 4 2 札幌記念 11 4 札幌記念4着
2023 ゼッフィーロ 1 1 オールカマー 7 3 オールカマー3着
マイネルウィルトス 5 2 京都大賞典 8 6 前々年2着
ヒートオンビート 4 3 京都大賞典 4 9 目黒記念1着
2024 クロミナンス 1 2 目黒記念 2 3 日経賞2着
2025 ディマイザキッド 3 3 毎日王冠 7 4 毎日王冠4着

(表5 前走G2からの3着以内好走馬)

前走G2組の好走馬9頭に共通するのはG2競走で4着以内の実績があったことで、芝2200m以上での4着以内が理想。前走着順はあまり気にならず、ひと桁着順であれば問題ない。

この組は【3.3.3.51】と好走馬こそ多くても複勝率15.0%など好走確率は低い。これは該当馬の多い京都大賞典組【0.1.1.23】同8.0%、オールカマー組【1.0.1.15】同11.8%と秋のG2を使ってきた馬の不振が大きく影響しており、中9週以上であれば【2.2.0.11】連対率26.7%と悪くない。

【結論】

昇仙峡S組のレッドバンデに注目

多くの好走馬を出しているのは前走3勝クラス組とG2組。3勝クラス組では昇仙峡Sを1番人気で勝ってきたレッドバンデが有力だ。前走3勝クラスから中3週で出走してきた馬は【1.2.4.3】で複勝率70.0%の好成績。4歳という年齢もプラス材料になる。既にG1、G2で上位を争った実績もあり、相手強化の一戦でも期待していいだろう。

前走G2組は既に秋のレースに出走している馬は苦戦傾向にあり、目黒記念1着以来のファイアンクランツ、同7着のキングズパレスに注目したい。ファイアンクランツは前走や青葉賞などでG2・4着以内をクリアする4歳馬。キングズパレスは表1からあまり人気薄になってしまうと減点が必要なものの、昨年のG2・金鯱賞で3着があり、7歳馬という点も近年の傾向からはプラスと考えられる。

その他の組では、札幌日経オープンを1番人気で勝ってきたミラージュナイト(4歳)と、今回3番人気以内の支持を得られた場合のドゥラドーレス(7歳、前走新潟大賞典1番人気4着)が好走条件をクリア。もう少し加えるなら3勝クラス組の4歳馬・ジョイボーイや、秋既出走のG2組・マイネルエンペラー、メイショウゲキリンあたりが挙げられる。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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