2025/11/13（木）

今週は日曜に京都競馬場でエリザベス女王杯が行われる。３歳馬と古馬が激突する牝馬の頂上決戦で、過去10年では３歳馬が２勝、古馬が８勝となっている。今回はエリザベス女王杯をターゲットに、2020〜22年の阪神開催を含めた15年以降・過去10年のデータから今年馬券で狙える馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

上位５番人気以内では関西馬が断然優勢

表１はエリザベス女王杯の人気別成績。１番人気馬は一昨年のブレイディヴェーグら２勝をあげ、複勝率50.0％。２番人気馬からは連対馬が出ておらず、複勝率も20.0％と低い。対して３番人気馬が昨年のスタニングローズら最多の４勝をあげており、複勝率は70.0％でトップだ。以下、４・５・６・10番人気馬が１勝ずつをあげている。

上位５番人気以内馬の所属別成績では、美浦所属の関東馬が一昨年のブレイディヴェーグの１勝のみ・複勝率22.2％に対して、栗東所属の関西馬は22年ジェラルディーナら７勝をあげて複勝率は50.0％と高い。関西馬が勝利数、複勝率ともに圧倒しており、単勝回収率・複勝回収率ともに100％を超えている。

６番人気以下では９番人気馬が複勝率30.0％、11番人気以下では12番人気馬が【0.3.0.7】で昨年のラヴェルら２着馬が３頭出ている。

４歳馬で前走Ｇ２組が過半数の６勝

表２は年齢別成績。４歳馬が21年アカイイトら過半数の６勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれもトップだ。昨年は２・３着馬が該当しており、毎年１頭は３着以内に入っている。

４歳馬の前走クラス別成績では前走Ｇ２組が18年リスグラシュー（前走府中牝馬Ｓ２着）ら６勝をあげ、連対率30.3％・複勝率36.4％と高い。単勝回収率・複勝回収率ともに100％を大きく超えている。前走Ｇ１組は16年ミッキークイーンが３着に入っている。

３歳馬は一昨年のブレイディヴェーグら２勝をあげ、複勝率24.1％と４歳馬に迫っている。５歳馬は昨年のスタニングローズら２勝も、複勝率で３・４歳馬に離されている。勝ち馬は３〜５歳から出ており、６歳以上は２着１回のみとなっている。

秋華賞組は前走連対馬の好走なし

表３は前走レース別成績。府中牝馬Ｓ組が19年ラッキーライラックら４勝をあげ、複勝率20.8％。オールカマー組は22年ジェラルディーナら２勝。連対馬３頭は前走５着以内に入っていた。

秋華賞組は17年モズカッチャンが勝利し、複勝率では上記２レースを上回っている。秋華賞組の前走着順別成績では、前走連対馬の好走がなく、前走３着馬が複勝率50.0％。また、前走６着以下から３頭激走しており、着外からの巻き返しに注意したい。

札幌記念組は20年ラッキーライラックが勝利し、連対率50.0％・複勝率75.0％と好相性。他ではローズＳ組から一昨年のブレイディヴェーグ、クイーンＳ組から昨年のスタニングローズと優勝馬が出ている。

キャリア15戦以内で前走Ｇ２組・Ｇ１組に注目

表４はキャリア15戦以内か、16戦以上かの成績比較。15戦以内の馬は７勝で複勝率27.1％、16戦以上の馬は３勝で同8.1％と大きな違いがある。15戦以内の前走クラス別成績では、前走Ｇ２組が16年クイーンズリングら過半数の６勝をあげ、連対率28.6％・複勝率34.3％と優秀だ。前走Ｇ１組も17年モズカッチャンが勝利し、複勝率30.8％と高い。また前走オープンの馬は勝ち星こそないものの、複勝率28.6％をマークしている。

なお、16戦以上の馬では16〜20戦の馬が昨年のスタニングローズら３勝をあげている。