第1753回 前走から距離短縮と前走逃げ切りに注目! ラジオNIKKEI賞分析|競馬情報ならJRA-VAN

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前走から距離短縮と前走逃げ切りに注目! ラジオNIKKEI賞分析

2024/6/27(木)

東京・京都開催が終了し、今週から東は福島、西は小倉開催が始まる。重賞は日曜に福島のラジオNIKKEI賞、小倉の北九州記念と2鞍組まれているが、北九州記念は例年と開催時期が異なるために、今回は唯一の3歳ハンデ重賞であるラジオNIKKEI賞を取り上げたい。2014年以降過去10年のデータから今年馬券で狙えるタイプを探っていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

上位5番人気以内で9勝、うち7勝は前走同クラス

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番人気 2-  2-  1-  5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 68 72
2番人気 2-  0-  1-  7/ 10 20.0% 20.0% 30.0% 85 63
3番人気 3-  0-  0-  7/ 10 30.0% 30.0% 30.0% 239 75
4番人気 1-  2-  0-  7/ 10 10.0% 30.0% 30.0% 78 84
5番人気 1-  0-  2-  7/ 10 10.0% 10.0% 30.0% 98 96
1〜5番人気 9-  4-  4- 33/ 50 18.0% 26.0% 34.0% 113 78
(前走同クラス) 7- 1- 2-19/29 24.1% 27.6% 34.5% 152 82
(今走昇級戦) 2- 3- 2-14/21 9.5% 23.8% 33.3% 60 71
6〜9番人気 1-  5-  5- 29/ 40 2.5% 15.0% 27.5% 50 125
(前走同クラス) 0- 3- 2-16/21 0.0% 14.3% 23.8% 0 97
(今走昇級戦) 1- 2- 3-13/19 5.3% 15.8% 31.6% 106 155
10〜16番人気 0-  1-  1- 54/ 56 0.0% 1.8% 3.6% 0 26

(表1 ラジオNIKKEI賞の人気別成績(過去10年))

表1は人気別成績。1番人気馬が2016年ゼーヴィントら2勝をあげ、2番人気馬も2018年メイショウテッコンら2勝、3番人気馬が昨年のエルトンバローズら最多の3勝をあげている。これら上位5番人気以内馬が大半の9勝をあげ、複勝率は1番人気馬が50%でトップ。2〜5番人気馬が複勝率30%で並ぶ。1〜5番人気馬の前走クラスの比較では、前走同クラスと前走条件戦だった馬は複勝率こそ変わらないものの、前走同クラスが7勝と勝利数で圧倒している。

6〜9番人気馬は1勝のみだが、2・3着が各5回で複勝率では1〜5番人気馬とそれほど差がない。こちらは前走条件戦で今回昇級戦となる組が好成績をあげている。なお、10番人気以下は2・3着1回ずつと厳しい。

前走同クラスで今回距離短縮組に注目!

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1200m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1400m 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1600m 1-  2-  4- 27/ 34 2.9% 8.8% 20.6% 24 68
今回延長 1-  2-  4- 33/ 40 2.5% 7.5% 17.5% 20 58
1800m 3-  2-  1- 42/ 48 6.3% 10.4% 12.5% 59 28
2000m 4-  4-  4- 26/ 38 10.5% 21.1% 31.6% 57 124
2100m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
2200m 1-  0-  0-  6/  7 14.3% 14.3% 14.3% 120 40
2300m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
2400m 1-  2-  1-  7/ 11 9.1% 27.3% 36.4% 89 151
今回短縮 6-  6-  5- 41/ 58 10.3% 20.7% 29.3% 68 115
(前走同クラス) 6- 4- 3-22/35 17.1% 28.6% 37.1% 114 140
(今走昇級戦) 0- 2- 2-18/22 0.0% 9.1% 18.2% 0 80

(表2 ラジオNIKKEI賞の前走距離別成績(過去10年))

表2は前走距離別成績。ラジオNIKKEI賞が行われる1800mを基準とすると、距離延長組1勝、同距離組3勝、距離短縮組6勝で、勝率・連対率・複勝率ともに距離短縮組がトップとなっている。距離短縮組でも前走2000m組、前走2400m組が複勝率30%を超えており、優秀だ。これら距離短縮組の前走クラスは、同クラスのオープン・重賞を使われた馬が好成績をあげている。複勝率も前走条件戦組に2倍以上の差をつけている。

前走逃げて勝利した馬をチェック!

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
前走1着 6-  5-  3- 47/ 61 9.8% 18.0% 23.0% 77 66
前走逃げ 3- 4- 1- 9/17 17.6% 41.2% 47.1% 185 166
前走先行 2- 0- 1-23/26 7.7% 7.7% 11.5% 48 20
前走差し 1- 0- 1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 21 42
前走追い込み 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走マクリ 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 130
前走2着 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0 51
前走3着 1-  1-  0-  6/  8 12.5% 25.0% 25.0% 50 50
前走4着 1-  0-  0-  7/  8 12.5% 12.5% 12.5% 97 35
前走5着 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6〜9着 2-  1-  1- 15/ 19 10.5% 15.8% 21.1% 95 86
前走10着以下 0-  3-  5- 29/ 37 0.0% 8.1% 21.6% 0 98

(表3 ラジオNIKKEI賞の前走着順別成績(過去10年))

表3は前走着順別成績。前走1着だった馬が昨年のエルトンバローズら過半数の6勝をあげている。これら前走1着馬の前走脚質別の比較では逃げが一昨年のフェーングロッテンら3勝をあげ、連対率41.2%・複勝率47.1%と非常に高い。前走逃げて勝利した馬を今年もチェックしておきたい。

前走2着以下では、前走3着馬の連対率・複勝率が25.0%と高く、出走数が多い前走6着以下も複勝率21%と巻き返す馬が目立つ。

勝ち馬はすべて中4〜8週

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
連闘 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
中1週 0-  1-  1-  7/  9 0.0% 11.1% 22.2% 0 104
中2週 0-  0-  1- 13/ 14 0.0% 0.0% 7.1% 0 45
中3週 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
中4〜 8週 10-  7-  6- 59/ 82 12.2% 20.7% 28.0% 93 88
前走1着 6- 3- 2-24/35 17.1% 25.7% 31.4% 134 84
前走2着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走3着 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 80 80
前走4着 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 97 35
前走5着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6着以下 2- 3- 4-19/28 7.1% 17.9% 32.1% 65 128
中9〜24週 0-  2-  2- 34/ 38 0.0% 5.3% 10.5% 0 42

(表4 ラジオNIKKEI賞の前走からの間隔別成績(過去10年))

表4は前走からの間隔別成績。出走数の半数以上を占める中4〜8週に勝ち馬がすべて含まれている。これら中4〜8週の前走着順別成績は、前走1着馬が20年バビットら過半数の6勝をあげており、複勝率31.4%。前走3着馬は連対率・複勝率40%でトップ。前走6着以下は19年ブレイキングドーンら2勝をあげ、複勝率は32.1%と前走1着馬を上回っている。複勝回収率も100%を超えており、前走6着以下から好走した9頭中7頭は前走でG1もしくはG2を使われていた。

【結論】

前走白百合Sを逃げ切ったミナデオロが一番手!

馬名 前走成績
アレグロブリランテ 皐月賞15着
ウインマクシマム 青葉賞5着
オフトレイル 白百合S2着
サトノシュトラーセ 青葉賞4着
ショーマンフリート 1勝クラス(芝1800m)1着
シリウスコルト 皐月賞14着
セットアップ サウジダービー11着
ミナデオロ 白百合S1着
ヤマニンアドホック 山藤賞(1勝クラス)1着
ログラール 1勝クラス(芝2000m)1着

(表5 今年のラジオNIKKEI賞の注目馬)

(表5は6/26時点)

今回のラジオNIKKEI杯の注目馬は表5のとおり。

一番手で推奨したいのが前走白百合Sを逃げ切ったミナデオロ。前走は未勝利戦勝ちからの格上挑戦だったが、好スタートからハナに立って逃げ切った。逃げる形も合っているのだろう。前走逃げて1着、前走から中4週とこれまでのデータに合致しており、連勝での重賞初制覇も可能性十分だろう。

他では前走2400mの青葉賞で4着だったサトノシュトラーセ。小倉で1勝クラスを勝利しているように小回りでも問題ないタイプだ。シリウスコルトは前走皐月賞で14着大敗も、ハイペースで先行した同馬には厳しい展開だった。1走ごとに好走と凡走を繰り返すタイプで、今回は好走する順番。前走2000m組、前走2ケタ着順からの巻き返しも多く、注目しておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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