第1714回 新王者が誕生か!? スプリンターズSを分析|競馬情報ならJRA-VAN

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新王者が誕生か!? スプリンターズSを分析

2023/9/28(木)

2022/10/2 中山 11R スプリンターズステークス(G1) 1着 2番 ジャンダルム2022/10/2 中山 11R スプリンターズステークス(G1)
1着 2番 ジャンダルム
(Photo by Tomoya Moriuchi)

今週は日曜日にスプリンターズSが行われる。秋のG1シリーズ開幕となる一戦で、今年はナムラクレアらが人気の中心になりそう。春の高松宮記念を制したファストフォースは引退したため、本競走を勝った馬が芝短距離の新王者となる。スプリンターズSの過去傾向をJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用して分析してみたい。

前走1着や4着が好成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1着 4-  2-  3- 16/ 25 16.0% 24.0% 36.0% 68 84
前走2着 1-  3-  0- 17/ 21 4.8% 19.0% 19.0% 25 71
前走3着 1-  0-  1- 10/ 12 8.3% 8.3% 16.7% 26 68
前走4着 1-  1-  1-  5/  8 12.5% 25.0% 37.5% 55 137
前走5着 0-  0-  2-  5/  7 0.0% 0.0% 28.6% 0 310
前走6〜9着 0-  0-  1- 28/ 29 0.0% 0.0% 3.4% 0 19
前走10着〜 1-  2-  0- 22/ 25 4.0% 12.0% 12.0% 81 55

(表1 2015年以降の前走着順別成績)

馬場改修後の2015年以降における前走着順別成績を調べたところ、前走1着が勝ち馬4頭を出すなど好走率が高かった。また前走4着の連対率や複勝率も優秀だった。基本的には前走3着以内に入っていることが望ましいが、前走4〜5着でもいい成績が期待できる。一方、前走6着以下だと好走率がかなり下がる。

前走セントウルS好走馬が有力

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
セントウG2 3- 3- 0-14/20 15.0% 30.0% 30.0% 55 66
安田記念G1 2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7% 180 93
CBC賞HG3 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 920 380
キーンラG3 0- 1- 2-10/13 0.0% 7.7% 23.1% 0 86
高松宮記G1 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 290
北九州記HG3 0- 0- 1-12/13 0.0% 0.0% 7.7% 0 52
朱鷺S 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 175

(表2 前走3着以内馬の前走レース別成績。一部割愛)

前走3着以内馬の前走レース別成績を調べたところ、前走セントウルS出走馬が【3.3.0.14】連対率30.0%の好成績を残していた。一方、キーンランドC出走馬は【0.1.2.10】連対率7.7%、北九州記念出走馬は【0.0.1.12】複勝率7.7%と、セントウルS好走馬に比べて明らかに劣勢だ。

内枠を引いた前走4〜5着馬が好走

着順 人気 馬名 前走 備考
21年 3 10 シヴァージ パラダイスS5着 1枠
19年 2 3 モズスーパーフレア 北九州記念4着 4枠
18年 3 13 ラインスピリット セントウルS5着 1枠
16年 3 9 ソルヴェイグ キーンランドC4着 2枠
15年 1 1 ストレイトガール セントウルS4着 1枠

(表3 前走4〜5着だった好走馬)

前走4〜5着だった好走馬を調べたところ、5頭中4頭がスプリンターズSで1〜2枠を引いていた。中山芝1200mは枠順の有利・不利があまりないコースだが、本競走においては注意したい。

オーシャンS勝ち馬や高松宮記念連対馬は軽視禁物

着順 人気 馬名 前走 備考
22年 1 8 ジャンダルム 北九州記念17着 22年オーシャンS1着
22年 3 5 ナランフレグ 安田記念9着 22年高松宮記念1着
17年 2 5 レッツゴードンキ ヴィクトリアM11着 17年高松宮記念2着
15年 2 11 サクラゴスペル 安田記念17着 15年オーシャンS1着

(表4 前走6着以下だった好走馬)

前走6着以下だった好走馬4頭を調べたところ、サクラゴスペルとジャンダルムは同年のオーシャンSを勝っていた。そしてレッツゴードンキとナランフレグは同年の高松宮記念で連対していた。こうした実績を持っている馬であれば、前走6着以下に敗れていても軽視はできない。

セントウルSを逃げ切った馬は危ない

着順 馬名 決手 上がり 人気 次走レース 次着
1 アクティブミノル 逃げ 33.8 10 スプリンG1 9
2 ウリウリ 追込 32.8 1 スプリンG1 5
3 バーバラ 差し 33.6 5 オパール 10
4 ストレイトガール 差し 33.2 3 スプリンG1 1
5 マヤノリュウジン 後方 33.2 6 ポートア 12

(表5 2015年セントウルS上位馬の次走成績)

セントウルSは最重要ステップレースだが、逃げ切り勝ちを果たした馬は危ないかもしれない。15年セントウルSは10番人気アクティブミノルが逃げ切ったが、次走スプリンターズSは9着に敗退。セントウルSでメンバー中3位の上がり3ハロンをマークしながらも4着に敗れたストレイトガールが次走スプリンターズSを勝利した。16年は1番人気ビッグアーサーがセントウルSを逃げ切ったが、次走スプリンターズSはまさかの12着に敗退した。

【結論】

セントウルS2着のアグリに注目

2023/2/26 阪神 11R 阪急杯(G3) 1着 11番 アグリ2023/2/26 阪神 11R 阪急杯(G3)
1着 11番 アグリ
(Photo by JRA)

今年のセントウルSは14番人気のテイエムスパーダが逃げ切り勝ちを収めた。伏兵馬がまんまと逃げ切ったという意味では15年の同レースと似ているので、今回はメンバー中1位の上がり3ハロン(32秒4)をマークしながらも2着に終わったアグリに注目してみたい。

キーンランドC1着のナムラクレア、北九州記念1着ジャスパークローネや2着ママコチャも有力だが、勝ち切ることができるかどうか。枠順を見てから評価を下したい。

前走4〜5着の出走予定馬はおらず、あとは前走6着以下だった馬の巻き返しがあるかどうか。ナランフレグやピクシーナイトは実績上位だが、G1制覇はかなり前の出来事なので勝ち負けまではどうか。マッドクールは今年のシルクロードS(3着)で高松宮記念1、2着馬と接戦を演じ、中山芝1200mの春雷S(21年の勝ち馬はジャンダルム)を勝っているので期待する手はあるだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。


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