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第1243回 新潟芝1400mの傾向を考える

2018/8/20(月)

新潟芝1400mのコース図

新潟といえば、直線658.7mを誇る外回りのレースや、直線1000m戦が注目されることが多い競馬場だ。しかし今週日曜(10レース)には、内回り1400mを舞台に古馬オープン・朱鷺Sが行われる。そこで月曜掲載分の今回は、この新潟芝内・1400mについて、いくつか傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。また集計対象は、13年から18年の8月12日までとしている。

新潟競馬場の内回り芝1400mは、2コーナー奥の引き込み線からのスタート。3〜4コーナーの内外で600m差があるため、外回り2000mと同じスタート地点になる。内回りとはいえ、3コーナーまでは約600mと十分な距離があり、長い直線で先行争いが繰り広げられる。また、外回りでは内・外の分岐点あたりから少々上り、3コーナーから下るアップダウンがあるが、内回りコースはほぼ平坦だ。そして直線は358.7m。内回りでも同時開催の札幌、小倉の200m台よりは長いが、スタンドから見て向正面が近いため、その直線を迎える前の3〜4コーナーはややきつくなっている。

■表1 人気別成績

人気 新潟芝1400m(内) 新潟芝外回り(参考)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 勝率 連対率 複勝率
1 41-25-8-46/120 34.2% 55.0% 61.7% 82% 84% 35.7% 55.9% 69.8%
2 17-20-15-68/120 14.2% 30.8% 43.3% 68% 75% 16.2% 35.2% 46.4%
3 13-15-16-76/120 10.8% 23.3% 36.7% 67% 72% 12.0% 27.4% 40.6%
4 10-9-19-82/120 8.3% 15.8% 31.7% 70% 76% 8.2% 19.7% 30.9%
5 6-13-14-87/120 5.0% 15.8% 27.5% 54% 78% 7.2% 15.5% 26.2%
6 9-6-9-96/120 7.5% 12.5% 20.0% 98% 73% 4.7% 13.0% 20.9%
7 9-4-5-102/120 7.5% 10.8% 15.0% 129% 65% 5.2% 7.7% 15.2%
8 2-8-6-102/118 1.7% 8.5% 13.6% 45% 67% 2.5% 6.3% 11.8%
9 2-2-9-105/118 1.7% 3.4% 11.0% 62% 64% 2.5% 6.9% 12.2%
10 4-7-8-98/117 3.4% 9.4% 16.2% 109% 112% 2.1% 3.9% 10.3%
11〜 1-2-4-108/115 0.9% 2.6% 6.1% 31% 56% 0.8% 1.8% 3.2%

2016/8/28 新潟10R 朱鷺ステークス 1着 9番 ペイシャフェリス (7番人気)

まずはこのコースの人気別成績から見てみたい。表の右には参考として、芝外回りコースの成績も掲載している。その外回りと比較すると、1〜3番人気はいずれも勝率、連対率、複勝率すべて下回っており、人気馬の信頼性がやや低いことがわかる。一方で2桁人気馬は、すべて内回りのほうが高い数字だ。なお、新潟芝1400mで行われた朱鷺Sは、過去9回で1〜3番人気【2.4.5.16】複勝率40.7%と、やはり人気馬は少々物足りない結果が出ている。いずれにしても、やや波乱含みのコースと言えるだろう。

■表2 枠番別成績

人気 枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
全馬 1枠 13-13-13-174/213 6.1% 12.2% 18.3% 102% 102%
2枠 14-15-15-173/217 6.5% 13.4% 20.3% 149% 88%
3枠 12-14-9-188/223 5.4% 11.7% 15.7% 71% 51%
4枠 13-19-14-185/231 5.6% 13.9% 19.9% 47% 61%
5枠 18-9-17-190/234 7.7% 11.5% 18.8% 45% 88%
6枠 9-14-17-195/235 3.8% 9.8% 17.0% 64% 74%
7枠 21-8-23-241/293 7.2% 9.9% 17.7% 67% 53%
8枠 20-28-13-246/307 6.5% 15.6% 19.9% 59% 63%
6番人気以下 1枠 5-8-9-135/157 3.2% 8.3% 14.0% 115% 118%
2枠 6-6-6-143/161 3.7% 7.5% 11.2% 181% 92%
3枠 2-1-5-149/157 1.3% 1.9% 5.1% 69% 38%
4枠 2-6-6-140/154 1.3% 5.2% 9.1% 35% 55%
5枠 3-2-4-145/154 1.9% 3.2% 5.8% 28% 90%
6枠 3-5-7-155/170 1.8% 4.7% 8.8% 67% 71%
7枠 6-1-8-177/192 3.1% 3.6% 7.8% 68% 45%
8枠 6-9-4-189/208 2.9% 7.2% 9.1% 54% 51%

2018/8/11 新潟11R 新潟日報賞 1着 4番 アドマイヤリアル (7番人気)

枠番別の全馬の成績(表の上半分)を見ると、内よりが優勢にも見えるが、それほど極端な差は出ていない。そんな中で1、2枠の単複回収率が高いことが目につく。そこで、6番人気以下の枠番別成績(下半分)も調べると、こちらは明らかに1、2枠の好走確率が高く、単複の回収率もさらに上がっている。特に穴馬を狙う際には、まずこの1、2枠を引いた馬に注目したいコースだ。

■表3 脚質成績(TARGET frontier JVによる分類)

脚質 新潟芝1400m(内) 新潟芝外回り(参考)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 勝率 連対率 複勝率
逃げ 26-12-7-75/120 21.7% 31.7% 37.5% 279% 182% 8.7% 15.7% 23.9%
先行 48-53-46-292/439 10.9% 23.0% 33.5% 123% 122% 8.6% 17.8% 25.7%
中団 33-41-48-689/811 4.1% 9.1% 15.0% 43% 56% 6.9% 14.0% 21.0%
後方 13-14-20-534/581 2.2% 4.6% 8.1% 38% 32% 4.3% 8.2% 12.9%

続いて脚質別成績を見てみよう。脚質はあくまで「そのレースでの脚質」であり、前走までとは位置取りが変わって好走する馬も少なくないため参考程度になってしまうが、やはり、直線の長い外回りに比べると圧倒的に、この内回り1400mは逃げ・先行馬の好走確率が高い。また別途、新馬・未勝利戦を除いた成績を調べると、逃げた馬は【16.6.1.40】勝率25.4%、連対率34.9%となった。逃げた馬が好走すれば、3着ではなく連対まで届くのが、500万条件以上での特徴だ。

■表4 種牡馬成績(勝ち鞍順、3勝以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
ディープインパクト 13-10-5-72/100 13.0% 23.0% 28.0% 68% 75%
ダイワメジャー 13-9-10-81/113 11.5% 19.5% 28.3% 53% 64%
ジャングルポケット 5-3-0-25/33 15.2% 24.2% 24.2% 310% 94%
ヨハネスブルグ 4-4-5-17/30 13.3% 26.7% 43.3% 101% 103%
アドマイヤムーン 4-2-2-45/53 7.5% 11.3% 15.1% 145% 64%
ネオユニヴァース 3-4-1-36/44 6.8% 15.9% 18.2% 61% 76%
マンハッタンカフェ 3-3-4-25/35 8.6% 17.1% 28.6% 61% 94%
ステイゴールド 3-3-2-32/40 7.5% 15.0% 20.0% 76% 78%
タニノギムレット 3-3-2-26/34 8.8% 17.6% 23.5% 61% 112%
ブラックタイド 3-2-4-20/29 10.3% 17.2% 31.0% 61% 78%
キンシャサノキセキ 3-1-2-28/34 8.8% 11.8% 17.6% 58% 47%
サクラバクシンオー 3-1-1-23/28 10.7% 14.3% 17.9% 80% 43%
リーチザクラウン 3-1-1-4/9 33.3% 44.4% 55.6% 1631% 404%
クロフネ 3-1-0-26/30 10.0% 13.3% 13.3% 47% 25%

種牡馬別の成績では、ディープインパクトとダイワメジャーがともに期間中13勝で1、2位。ただ好走確率はさほど高いものではなく、単複の回収率も平凡な結果に終わっている。注目したいのは単複の回収率がともに100%を突破したヨハネスブルグ産駒で、複勝率は43.3%。昨年の朱鷺Sを8番人気で2着に好走したタガノブルグは、本コースで勝鞍こそないものの【0.1.3.2】と安定した成績。同馬を除いたとしてもヨハネスブルグ産駒は【4.3.2.15】複勝率37.5%と、どの馬でも狙いが立つと考えられる。また、出走数は少ないがリーチザクラウン産駒が複勝率55.6%で、単複の回収率も非常に高い。いずれも西山茂行氏所有の「ニシノ」の馬が好走しており、今後も見かけたらぜひ注目したい。

■表5 騎手成績(勝ち鞍順、4勝以上)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 新全芝複
戸崎圭太 13-7-7-28/55 23.6% 36.4% 49.1% 112% 93% 44.1%
津村明秀 9-4-2-41/56 16.1% 23.2% 26.8% 129% 88% 22.5%
M.デムーロ 7-4-1-16/28 25.0% 39.3% 42.9% 58% 60% 58.5%
田辺裕信 6-6-3-31/46 13.0% 26.1% 32.6% 67% 77% 28.7%
柴田善臣 6-3-5-37/51 11.8% 17.6% 27.5% 110% 106% 19.7%
北村宏司 5-4-4-34/47 10.6% 19.1% 27.7% 100% 90% 31.4%
田中勝春 5-1-3-44/53 9.4% 11.3% 17.0% 263% 101% 18.2%
大野拓弥 4-7-5-51/67 6.0% 16.4% 23.9% 37% 71% 17.2%
柴田大知 4-6-6-49/65 6.2% 15.4% 24.6% 35% 74% 21.1%
蛯名正義 4-3-3-30/40 10.0% 17.5% 25.0% 105% 58% 26.8%
吉田隼人 4-3-2-34/43 9.3% 16.3% 20.9% 83% 46% 26.5%
福永祐一 4-2-1-12/19 21.1% 31.6% 36.8% 118% 71% 41.9%

最後に、騎手別の成績も見てみよう。勝ち鞍上位のうち好走確率が高いのは、戸崎圭太騎手やM.デムーロ騎手、そして福永祐一騎手といったあたり。ただ、デムーロ騎手や福永騎手は、表の右に記した新潟芝コース全体からは複勝率を落としている。それでも好成績には変わりないが、他の距離に比べてこの芝1400mが得意だというわけではない。対して勝ち鞍トップの戸崎騎手は、同騎手の新潟芝全体から複勝率で5ポイント上積みする49.1%をマーク。単複の回収率も112%、93%を記録した。ほかに、津村明秀騎手や、柴田善臣騎手あたりは新潟芝全体よりも複勝率が高く、回収率も高いジョッキーだ。

以上、新潟芝内回り1400mについて、いくつか傾向を調べてみた。新潟競馬場は同じ芝でも、外回り、内回り、そして直線1000mといくつもコースがあり、それぞれ特徴を持っているため、しっかり頭を切り替えつつ挑みたい。この内回り1400mは表1で挙げたように、外回りに比べ荒れやすいため、今回紹介したデータなどを頭に入れつつ、ぜひ好配当を的中させたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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