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第1193回 冬の小倉最終週を分析する

2018/2/26(月)

4週にわたって行なわれる1回小倉は、今週末で開催終了週を迎える。そこで今回は「冬の小倉の最終週」に特化したデータを調べてみたい。集計期間は過去5年。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

馬場 人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 18-  18-   3-  36/  75 24.0% 48.0% 52.0% 71% 76%
2番人気 11-  13-   5-  46/  75 14.7% 32.0% 38.7% 65% 74%
3番人気 13-   6-   8-  48/  75 17.3% 25.3% 36.0% 116% 76%
4番人気 6-  10-  10-  49/  75 8.0% 21.3% 34.7% 76% 89%
5番人気 5-   3-   8-  59/  75 6.7% 10.7% 21.3% 72% 73%
6番人気 4-   3-   7-  61/  75 5.3% 9.3% 18.7% 75% 76%
7番人気 7-   7-   7-  54/  75 9.3% 18.7% 28.0% 147% 141%
8番人気 2-   6-   6-  61/  75 2.7% 10.7% 18.7% 46% 102%
9番人気 3-   1-   6-  65/  75 4.0% 5.3% 13.3% 135% 84%
10番人気〜 6-   9-  14- 511/ 540 1.1% 2.8% 5.4% 54% 62%
ダート 1番人気 8-  7-  9- 21/ 45 17.8% 33.3% 53.3% 35% 71%
2番人気 13-  7-  6- 19/ 45 28.9% 44.4% 57.8% 121% 99%
3番人気 3-  8-  6- 29/ 46 6.5% 23.9% 37.0% 48% 80%
4番人気 7-  4-  3- 30/ 44 15.9% 25.0% 31.8% 138% 83%
5番人気 2-  3-  2- 38/ 45 4.4% 11.1% 15.6% 35% 49%
6番人気 6-  4-  4- 31/ 45 13.3% 22.2% 31.1% 161% 110%
7番人気 1-  4-  4- 36/ 45 2.2% 11.1% 20.0% 35% 78%
8番人気 2-  1-  3- 39/ 45 4.4% 6.7% 13.3% 154% 77%
9番人気 0-  2-  1- 42/ 45 0.0% 4.4% 6.7% 0% 46%
10番人気〜 3-  5-  7-237/252 1.2% 3.2% 6.0% 93% 111%

表1は人気別成績を芝ダート別で示したもの。まずは芝を上位人気から順番に見ていこう。早速気になるのが、1番人気と2番人気の成績がひと息という点。これに対して、3番人気は2番人気を上回るほどの勝率を残し、単勝回収率も高い。続く4〜6番人気はまずまずといったところ。注目は7〜9番人気。7番人気は単複の回収率が140%台と高く、8番人気は複勝回収率が、9番人気も単勝回収率がそれぞれ100%以上となっている。10番人気以下の大穴馬は苦しいようだが、7〜9番人気の穴馬には警戒しておきたい。

次にダートを見ていくと、奇数の1、3、5、7、9番人気は振るわず、偶数の2、4、6、8番人気は好調という面白い傾向が出ている。根拠のある数字というよりは、偶然によるものかもしれないが、1番人気よりは2番人気、3番人気よりは4番人気のほうが狙いやすいことは知っておいてもいいだろう。また、回収率が高い10番人気以下の大穴にも注意を払ったほうがよさそうだ。

■表2 前走競馬場別成績

前走競馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
札幌 0-   1-   0-  12/  13 0.0% 7.7% 7.7% 0% 11%
函館 0-   1-   0-   3/   4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 62%
福島 1-   1-   0-  15/  17 5.9% 11.8% 11.8% 27% 201%
新潟 0-   2-   1-  16/  19 0.0% 10.5% 15.8% 0% 92%
東京 1-   3-   5-  61/  70 1.4% 5.7% 12.9% 12% 133%
中山 2-   4-   3-  96/ 105 1.9% 5.7% 8.6% 56% 62%
中京 12-  10-   9- 143/ 174 6.9% 12.6% 17.8% 157% 90%
京都 24-  21-  16- 267/ 328 7.3% 13.7% 18.6% 89% 86%
阪神 3-  13-   4-  61/  81 3.7% 19.8% 24.7% 29% 83%
小倉 74-  63-  80- 794/1011 7.3% 13.6% 21.5% 72% 74%
地方 1-   2-   1-  31/  35 2.9% 8.6% 11.4% 105% 118%

表2は前走競馬別成績。出走例が多い競馬場から見ていくと、前走でも同じ小倉を走っていた馬の成績は、可もなく不可もなくといったところ。前走京都は、好走率では前走小倉と同程度ながら、単複の回収率はいずれも80%台と小倉より高いのが侮れない。前走中京は単勝回収率が157%と高く、一発に注意。前走阪神は勝率こそ低いものの、連対率は高いという傾向が出ている。基本的には前走も関西圏の競馬場を走っていた馬のほうが狙いやすく、前走で関東圏だった馬は好走率が低め。そのなかでは、前走東京が複勝回収率133%となっており、2、3着に穴馬が突っ込むケースを想定しておきたい。

■表3 出走間隔別成績

出走間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 10-  12-  19- 200/ 241 4.1% 9.1% 17.0% 30% 64%
中1週 37-  33-  41- 358/ 469 7.9% 14.9% 23.7% 91% 79%
中2週 36-  23-  29- 329/ 417 8.6% 14.1% 21.1% 67% 79%
中3週 5-   9-   4- 105/ 123 4.1% 11.4% 14.6% 53% 59%
中4〜8週 10-  17-  12- 240/ 279 3.6% 9.7% 14.0% 73% 98%
中9〜24週 18-  20-  14- 217/ 269 6.7% 14.1% 19.3% 127% 89%
中25週〜 2-   7-   0-  50/  59 3.4% 15.3% 15.3% 62% 118%

表3は前走からの出走間隔別成績。連闘はあまり成績がよくないが、中1週は複勝率が高く、単勝回収率91%のなかなかの好成績。もっとも安定して好走しているのは中2週。ただし、回収率は水準以下で、人気に推されやすい様子も見てとれる。穴で面白そうなのは出走間隔が開いた馬。中9〜24週なら好走率の低下も見られず、単勝回収率127%と優秀。さらに間隔が開いた中25週以上になると、さすがに勝ち切るケースは少なくなるが、複勝回収率118%と侮れない数字が残っている。

■表4 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3歳 46-  46-  46- 626/ 764 6.0% 12.0% 18.1% 67% 74%
4歳 38-  45-  37- 429/ 549 6.9% 15.1% 21.9% 53% 85%
5歳 21-  16-  21- 287/ 345 6.1% 10.7% 16.8% 90% 72%
6歳 12-  13-  13- 135/ 173 6.9% 14.5% 22.0% 160% 120%
7歳以上 3-   1-   2-  35/  41 7.3% 9.8% 14.6% 157% 84%

2013/3/2 小倉11R 皿倉山特別 1着 7番 マッキーバッハ

表4は年齢別成績で、注目すべきは高齢馬の頑張り。勝率トップは7歳以上で、単勝回収率も157%と優秀。複勝率トップは6歳が記録しており、単複の回収率はいずれも120%以上となっている。たとえば、13年3月2日のメインレース・皿倉山特別では8歳のマッキーバッハが1着、6歳のソールデスタンが2着、7歳のメイショウスクラムが3着と、高齢馬のワンツースリーで大穴をあけた例もある。冬の小倉最終週の古馬戦で高齢だからと軽視すると、痛い目に遭うことになるかもしれない。

■表5 芝1200m・枠番別成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 6-  3-  5- 55/ 69 8.7% 13.0% 20.3% 152% 90%
2枠 6-  2-  0- 61/ 69 8.7% 11.6% 11.6% 179% 97%
3枠 2-  6-  4- 58/ 70 2.9% 11.4% 17.1% 27% 64%
4枠 5-  7-  3- 54/ 69 7.2% 17.4% 21.7% 95% 72%
5枠 6-  2-  5- 57/ 70 8.6% 11.4% 18.6% 120% 82%
6枠 1-  5-  5- 59/ 70 1.4% 8.6% 15.7% 6% 112%
7枠 6-  5-  6- 84/101 5.9% 10.9% 16.8% 33% 47%
8枠 3-  6-  6- 88/103 2.9% 8.7% 14.6% 47% 52%

表5は芝1200mの枠番別成績。トップとなる勝率8.7%で1枠と2枠が並んでおり、どちらも単複の回収率も優秀。一方、外の6〜8枠は勝率が下がってしまう。複勝率ベースで見るとそこまで差がついているわけではないのだが、勝ち切れるかどうかでいえば外枠は不利といえそうだ。

■表6 芝1800m・枠番別成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 5- 1- 3-15/24 20.8% 25.0% 37.5% 167% 113%
2枠 4- 2- 0-24/30 13.3% 20.0% 20.0% 45% 33%
3枠 1- 0- 3-29/33 3.0% 3.0% 12.1% 5% 37%
4枠 0- 1- 3-29/33 0.0% 3.0% 12.1% 0% 61%
5枠 3- 5- 1-24/33 9.1% 24.2% 27.3% 178% 73%
6枠 3- 7- 2-21/33 9.1% 30.3% 36.4% 168% 170%
7枠 1- 0- 1-30/32 3.1% 3.1% 6.3% 24% 54%
8枠 0- 1- 4-29/34 0.0% 2.9% 14.7% 0% 42%

表6は芝1800mの枠番別成績。興味深いデータが残っており、1、2枠と5、6枠の好走率が高く、3、4枠と7、8枠は好走率がだいぶ落ちる。偶然かもしれないが、2枠ずつセットで好調の枠と不調の枠が隣り合っており、成績の差もかなり大きい。たとえば、狙っていた馬が1枠に入ったら一緒に2枠も買う、といった作戦も考えられるだろう。

■表7 芝2000m・枠番別成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 0- 1- 3-20/24 0.0% 4.2% 16.7% 0% 167%
2枠 5- 2- 2-16/25 20.0% 28.0% 36.0% 281% 133%
3枠 1- 3- 1-21/26 3.8% 15.4% 19.2% 50% 90%
4枠 4- 2- 1-21/28 14.3% 21.4% 25.0% 106% 56%
5枠 0- 1- 4-24/29 0.0% 3.4% 17.2% 0% 108%
6枠 1- 3- 1-25/30 3.3% 13.3% 16.7% 34% 45%
7枠 1- 2- 2-32/37 2.7% 8.1% 13.5% 13% 52%
8枠 3- 1- 1-32/37 8.1% 10.8% 13.5% 70% 52%

表7は芝2000mの枠番別成績。2枠と4枠の成績がよく、1枠は複勝回収率167%、3枠も複勝回収率90%だから、全体としては内枠のほうがいい。5枠も勝ち鞍こそないものの、複勝回収率108%。しかし、6〜8枠になるとトーンダウンしており、外枠は割引が必要になりそうだ。

■表8 芝2600m・枠番別成績

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 0- 3- 0- 6/ 9 0.0% 33.3% 33.3% 0% 98%
2枠 1- 2- 1- 9/13 7.7% 23.1% 30.8% 137% 167%
3枠 4- 0- 1- 8/13 30.8% 30.8% 38.5% 204% 96%
4枠 1- 1- 4- 7/13 7.7% 15.4% 46.2% 207% 234%
5枠 0- 0- 0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6枠 1- 0- 0-13/14 7.1% 7.1% 7.1% 42% 13%
7枠 0- 1- 0-14/15 0.0% 6.7% 6.7% 0% 47%
8枠 1- 1- 2-12/16 6.3% 12.5% 25.0% 36% 58%

表8は芝2600mの枠番別成績。レース数は少ないのだが、複勝率ベースの数字に顕著なように、このコースも内枠の有利は明らかだ。

以前は、小倉最終週の芝といえば、季節を問わず外差しが決まる印象もあった。しかし、表5〜表8の項で確認したように、最近は内枠有利のコースが多いようだ。もちろん、今年の冬の小倉最終週で芝コースがどういう枠の傾向になるのかは、やってみるまでわからない。それでも、まずは内枠有利を想定したうえで、実際のレースを見ながら対応していくといいのではないだろうか。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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