BLITZ氏の公開する「TARGET frontierJV」は、非常に豊富な機能を誇る「JRA-VAN DataLab.」対応のデータベースソフトだ。あまりに多機能すぎて「これができる」とひと言では表せないのだが、主だったところを列挙しても「出馬表や成績の表示」「馬や騎手、種牡馬等の詳細データ表示」「オッズの取得や表示と、IPATに連動した投票」「過去のデータの集計、分析」「騎手や馬のチェック機能とコメント入力」などが挙げられる。常にダウンロードランキングでトップを維持しているように、ユーザから多大な支持を受け続けていることからも、そのすばらしさの一端がうかがえるというものだ。

　たとえば、出馬表から各馬の成績を比較、検討し、印と買い目を入力してIPAT投票、というくらいなら非常に簡単。「レース検索」機能を使えば、「○○年以降、東京競馬場の未勝利戦での騎手（種牡馬、調教師）ランキングと、各騎手の人気別成績は？」などといった詳細なデータを調べることも可能だ。「TARGET frontierJV」に唯一ない機能といえば、ソフト本体による予想機能くらいだろうか。よって、「パソコンで簡単に予想をして馬券が当たる」というソフトを求める人には向かないが、成績やデータ、オッズなどを見ながらレースをじっくり検討したい人には「最強」とも言えるソフトの１本である。

　インタビュー冒頭にもあった通り、「TARGET frontierJV」には詳細な「ソフト操作マニュアル」が用意されており、使い方についてはソフト詳細ページ下部にある「ソフト操作マニュアル」欄をご覧いただきたい。また、作者サイト「TARGET Diffusion」でも、この操作マニュアルのダウンロードが可能なほか、最新のバージョンアップ情報などがチェック可能だ。

インストールにはJRA-VAN DataLab.「スタートキットCD-ROM」が便利

「TARGET frontierJV」では膨大な量のデータを扱うため、データのダウンロードや登録にかなりの時間を要する。そこで、初めて利用する際は「無料お試し版のご案内」からJRA-VAN DataLab.「スタートキットCD-ROM」を取り寄せるのが便利だ。

　このCD-ROMには「TARGET frontierJV」を含め５本のソフトが収録されており、最近までのデータをTARGET本体に組み込んだ状態でインストール作業が進むため、すべてのデータを登録するのに比べ短時間で作業を終了できるのである。また、JRA-VAN DataLab.が１ヶ月無料で利用できる「JV-Link」も付属しているので、新たにJRA-VAN DataLab.や「TARGET frontierJV」を利用したい方には最適だ。

　もちろん「スタートキットCD-ROM」を使わず、本ページ下の「このソフトのダウンロードはこちら！」からソフト詳細ページにアクセスして、ダウンロード、インストールも行える。この場合は、DataLab.の利用登録を行った上でJV-Linkをインストールし、さらに「TARGET frontierJV」とデータの登録を行うという手順になる。

「TARGET frontierJV」のインストール作業には特に難しい点は存在しないので、指示に従ってゆけば終了するだろう。その後はソフトを起動し、まず「簡易セットアップ」を行えば多くの機能が利用可能になる。ただし、この「簡易セットアップ」で登録されるのは過去２年ほどのデータに限られるため、長期に渡ったデータ分析を行うには「フルセットアップ」が必須だ。「とりあえず使ってみたい」という方はまず簡易セットアップまでに留め、より深く使いこなしたいと思った際に「フルセットアップ」を行うのが良いだろう。

［画面7-1］　JRA-VAN DataLab.「スタートキットCD-ROM」には、DataLab.をひと月無料で利用できる「JV-Link」と「TARGET frontierJV」などソフト5本を収録。「TARGET frontierJV」へのデータ登録も、ダウンロード版に比べ短時間で終了する。