DataLab.(データラボ)第18回 TARGET frontier JV
- 「今のTARGETも未完成だと思っています」BLITZ
- 47歳。学生時代からパソコンに触れ、ソフト開発会社に入社。その後、独自にMS-DOS版の競馬ソフト「TARGET」を開発し、ユーザーから大好評を得る。様々な改良を経て、現在はDataLab.対応版「TARGET frontierJV」を公開中。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2008/7)
パソコンの画面に最適なデータの表示方法とは?
市丸:いろいろな要望に対応したり、機能の追加といった開発を続けていて「これは困った」などということや、悩みなどはありましたか?
BLITZ:私が一番葛藤するところは、競馬新聞の出馬表形式での表示ですね。ユーザの方から要望が多いところでもあるのですが……。
市丸:一画面に多くの情報を詰め込んで一覧できるようになると便利だ、ということですね。
BLITZ:あの形式というのは、スペースに限りがある競馬新聞の紙面上で効率良くデータを表示するためにあるもので、果たしてそれをコンピュータ上で再現する必要があるのかどうか、と。
市丸:最初は「競馬新聞のように」と思う方も多いでしょうが、TARGETを使っていけば慣れてしまうところでもありますよね。
BLITZ:ただ、もうちょっと(一画面に)あってもいいのかな、と考えることもあります。いったいコンピュータに最適な表示方法というのはどんなものかと。一番は、自分の必要なデータを選択して小さい中に表示することなのでしょうけれど。
市丸:新聞印刷機能はつきましたよね?
BLITZ:ええ、昨年から。あれは大変好評で、この形を必要としている方も多いものだと改めて感じました。プリンタに直接ではなくPDF形式で出力するので、プリンタとの相性問題で「(プリンタが手元になくて)サポートできない」ということが起きないのは良いですね。
市丸:ほかにはなにかありましたか?
BLITZ:やはり表示関係なのですが、画面のサイズです。ノートへの対応は絶対に必要なのですけれど、今やデスクトップで2画面を利用している人もいますから、それも生かせるようにしたいと葛藤が……。
市丸:デスクトップは画面が大型化してますし、その一方で今は超小型PCが人気だったりもしますね。
BLITZ:一般的な横1024ドットはもちろん、ノートも考えれば800でも使えるようにしたいですし、小型ノートなら縦も768ではなく600ドットとか……。
市丸:ノート用と2つ作るとなると大変ですよね?
BLITZ:そうですね。ある程度はカスタマイズで対応できますが、そうするとどうしても表示が左上に寄った形になってしまいますし、いつも要望を受けて悩むところです。
市丸:ノートや小型PCというと処理能力の問題などもありますよね? 特にデータの登録とか。
BLITZ:ハードルはデータの量にあって、読み込んでインデックスを作成するのに時間がかかるんです。ただ、もとになるDataLab.のデータさえあればインデックス自体は全員共通なので、これをアップするということはするかもしれません。確認しましたところ、特に問題ないということでしたので、インデックスは私のサイトから、データ本体はDataLab.からダウンロードする、という形にすれると、導入する際の時間が短縮できるのではないかと考えています。