DataLab.(データラボ)第18回 TARGET frontier JV
- 「今のTARGETも未完成だと思っています」BLITZ
- 47歳。学生時代からパソコンに触れ、ソフト開発会社に入社。その後、独自にMS-DOS版の競馬ソフト「TARGET」を開発し、ユーザーから大好評を得る。様々な改良を経て、現在はDataLab.対応版「TARGET frontierJV」を公開中。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2008/7)
アナログで処理していた情報をTARGETで処理して時間を節約
市丸:TARGETには非常に多くの機能があって、ユーザの皆さんの使い方も様々だと思うのですが、ご自身ではどんな機能を主に使われているのですか?
BLITZ:出馬表関連の機能はほとんど使ってますね。補正タイムですとか、その中の限定機能とか。あと、私は基本的にオッズがないと買えない人ですので、オッズを見る機能や集計する機能とか。
市丸:いくつもの種別の中で、どの馬券が効率が良いとか比較できるのは便利ですよね。馬券種別などは……。
BLITZ:人気サイドは3連単や馬単、人気薄から買う場合はもっとあたりやすい馬連や単複、ワイドあたりが多いです。
市丸:有力馬のピックアップは?
BLITZ:補正タイムと、オッズが出る前はZIを見たり……。狙いたいのは「人気より実力のある馬」なので、補正タイムが高くて前走4〜5着とかの馬がいいですね。いくら補正タイムが良くても、前走が2〜3着では人気になってしまいますから。
市丸:やはり、前走の補正タイムが一番良い馬を狙っていく形ですか?
BLITZ:いえ、そうとはかぎらないですね。3番目とかでも、今回の条件で走りそうな馬ならば。前走が良くなくても、過去に同じ競馬場やコースで高い指数を出しているとか、今回も高い指数が出る可能性がありながら、オッズがつきそうな馬を狙っています。
市丸:当日の傾向などは参考にされますか?
BLITZ:その日の傾向というのは評価が難しくて、単純に「人気だった」「実力が上だった」から上位に来たという結果を信頼して良いのかどうか。人気薄で4〜5着あたりに来た馬を評価した方が良い場合もありますし、なかなか難しいところですね。
市丸:これからTARGETを利用しようとする初心者の方や、あまり使われていなかった方にオススメの使い方などはありますか?
BLITZ:パソコンで競馬ソフトを使われていなかった方なら、まずこれまでやっていたことをそのままTARGETでやってみることを薦めたいですね。たとえば、レースを見て次に狙いたい馬を記憶なりノートに留めていたのを、TARGETのチェック機能に登録したり。コメントも同じですね。ノートに書いていても、次の出走のときそれを探すのは大変ですけれど、TARGETなら入力しておけばすぐに見られますし、チェックした馬が出走していれば自動的に表示されますから。そうすると、今までかけていた時間を節約できて、その時間をほかに利用したり、TARGETの別の機能を使って深く研究することができると思います。
市丸:逆に、既に使われている方にも知られていなさそうな機能で「こんなのは便利だぞ」というのはありますか?
BLITZ:たとえば、テキストの馬名をクリップボードにコピーして、「出馬表レース選択画面」とか、「出馬表分析」でペースト(CTRL+V)すると、出走状況が表示できる機能がありますね。ペーパーオーナーゲームの一覧をクリップボードにコピーすれば、出走状況が簡単に確認できたりします。ほかに、形式にもよりますが、買い目をコピー&ペーストで読み込めたりとか、入出力関係は知られていない機能が多いかもしれませんね。
市丸:クリップボードだけではなく、ファイルの入出力も含めて、今でも様々な機能がありますね。
BLITZ:今後は、時間はかかるかもしれませんけれど、印や買い目など個人データの入出力を強化したいと思っています。会社で仕事中に予想した結果を自宅のパソコンに持ち帰ったり、とか言うと問題あるのかな(笑)。
市丸:いやいや(笑)。ただ、私もそうですが、ノートとデスクトップの両方で使っていいると、データを簡単に受け渡したいというのはありますよね。
BLITZ:あとは、今作っているところですが、Excelなどで作成した「レースIDとなにか」を読み込んで、それを戦歴に読ませる機能とか。
市丸:「なにか」と言いますと?
BLITZ:印でも調教でもなんでもいいんですが、読み込んだものをコメントにコピーできるような。もしそれが指数なら外部指数として読み込んだり、ですね。
市丸:では、これからもさらなるバージョンアップが期待できるということですね(笑)。本日はありがとうございました。