DataLab.(データラボ)第18回 TARGET frontier JV
- 「今のTARGETも未完成だと思っています」BLITZ
- 47歳。学生時代からパソコンに触れ、ソフト開発会社に入社。その後、独自にMS-DOS版の競馬ソフト「TARGET」を開発し、ユーザーから大好評を得る。様々な改良を経て、現在はDataLab.対応版「TARGET frontierJV」を公開中。
インタビュー記事 インタビュアー/市丸博司(2008/7)
ソフトでスピード指数の算出とペーパーオーナーゲームの集計を
市丸:パソコンは学生の頃からということですが、競馬を本格的に始められたのはいつ頃になりますか?
BLITZ:90年くらいですね。それ以前も少しはやっていましたけれど。
市丸:オグリキャップとかアイネスフウジンとか……。
BLITZ:なにがきっかけだったかは忘れてしまったのですが、よく覚えているのはパッシングショットが勝ったマイルCSです(10番人気。2着バンブーメモリー)。私はパッシングショットが買いたかったのですが、同枠にカッティングエッジ(4番人気)がいて……。
市丸:ええと……、枠連は600円ですね。単勝は2270円ついてますけれど、これは買われていたのですか?
BLITZ:ええ、単勝は取りました。ただ、当時馬連とかがなくて……。それに3着のサマンサトウショウ(11番人気)も買っていたので、今なら3連単がきれいに取れてたんですよ。
市丸:当時はそんなことも結構ありましたけど、もし3連単なら結構な配当ですよね。
BLITZ:あと、メジロモントレー(9番人気)が勝ったアルゼンチン共和国杯で、やっぱり同枠にパソドラード(2番人気)がいて……。
市丸:当時のアルゼンチン共和国杯は……、これ、マイルCSと同じ日ですね。では、競馬にのめり込むきっかけになったのは90年の11月18日と(笑)。
BLITZ:実際はもう少し前くらいからですが(笑)、この頃から平場とかも買うようになりました。
市丸:もう少し前からかと想像していましたが、意外に古くないのですね。ソフトの方もこの頃からですか?
BLITZ:いえ、ソフトはもっと後になります。当時スピード指数を利用して予想していたのですが、1レースの馬柱の中に数字を書き込むのに30分とかかかってまして、全レース予想をしようとすると1日がかりだったのです。
市丸:手作業ではどうしても限界がありますよね。それで、持ってる技術を生かして……。
BLITZ:もういい加減、これを自動化したい、と(笑)。せっかくプログラマなのに、というのもあって。その頃、ちょうどJRA-VANがダイヤルQ2のテキストでデータ提供を始めていたので、これをデータに取り込むというところから始めました。
市丸:では、まずスピード指数の計算を自動化したい、というところがスタート地点だったわけですね。
BLITZ:もうひとつ、ちょっと後にペーパーオーナーゲームも始めまして、その集計も兼ねたソフトを作りたかったんです。ですから、当初の目的はスピード指数を瞬時に出したいというのがひとつと、ペーパーオーナーゲームの計算をしたい、というところから始まりました。