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デビュー以来初めてとなる中2週という臨戦過程で、その点を考慮してか、中間の追い切りは坂路のみで、これも自身初めてという異例の調整過程になった。今週は杉原騎手を背に、僚馬2頭を追走する形の追い切り。ラスト300mから軽く促されたが、最後まで前に追いつくことはなくゴールした。馬場状態を考慮すると時計は決して遅くはないが、全体的に軽めの調整過程がどう出るか。
前走後は放牧を挟んで5月11日に栗東へ帰厩。13日には時計を出し始め、19日から今週にかけて、3週続けて坂路で併せ馬をこなしており、調教量に不足はない。ここ2週は助手を背に僚馬を追走して内に併せる形で、先週は終い一杯に追われてきっちり先着。今週は終い強め程度で先着し、馬場状態を考慮すると時計も先週より価値が高い。現時点での実力を出し切れる状態だ。
前走後は放牧を挟んで5月8日に美浦へ帰厩。13日から今週にかけて、4週続けてWコースで同じ馬と併せ馬をこなしており、調教量に不足はない。先週は石橋騎手を背に4角で内から並びかけ、ラスト150mから強めに追われて鋭い伸び脚を見せて先着。今週は助手を背に1000m70秒台とごく軽めの内容で、直線も馬なりのまま併入した。動きも悪くなく、馬体もきっちり仕上がっている。
前走後は放牧を挟んで5月26日に美浦へ帰厩。28日、今週とWコースで2週続けて併せ馬をこなしており、調整過程は順調と見ていい。今週は横山武騎手を背にオープン馬を追走して直線入り口で内から並びかけ、ラスト100m手前から軽く仕掛けられるとスムーズな加速を見せて併入した。中3週とデビュー以来初めての詰まった間隔での出走だが、前走時の状態を維持できている。
前走後は放牧を挟んで5月18日に栗東へ帰厩。翌日から坂路入りを再開してきちんと乗り込まれており、調整過程は順調だ。ここ2週は岩田康騎手を背に坂路単走で追われ、先週は終いだけ軽く追われて鋭い末脚を披露。今週も道中は馬なりで進み、ラスト200m手前から仕掛けられ、ゴール前は一杯に追われてラスト200m11.6秒の好時計をマークした。近走の好状態を維持できている。
ラウダシオンは中2週で再度の関東遠征という厳しい日程の中、中間は短期放牧を挟む形。先週の金曜に強めの追い切りを消化し、今週はかなり軽めの内容で終えた。馬体減りはなさそうだが、以前に中3週で大敗しており、臨戦過程は心配。ダノンプレミアムは放牧先から4月半ばに帰厩。5月に入ってから追い切りを始め、ここ2週はWコースで池添騎手騎乗での追い切り。2週ともに時計も動きも良く、昨年よりは数段上の状態。ダノンキングリーは4月上旬に放牧先から帰厩。ここ2週は助手を背に南馬場のダートコースで僚馬と併せ、動きは悪くなく、体調面に問題はない。