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血統分析

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母父が芝2400mG1勝ち馬Lomitasのサリオスに魅力!

1)ヘイルトゥリーズン系の人気サイドがやや有利か

サンデーサイレンス(SS)系が最多の5勝も、勝率的にはSSを経由しないヘイルトゥリーズン系が上位。ただし馬券に絡んだのは5番人気以内のみという点には要注意。逆にノーザンダンサー系の2勝は6番人気以下なので穴として面白い。

◎プラス評価……父が非SS系のヘイルトゥリーズン系で1〜5番人気
 〇プラス評価……父ノーザンダンサー系で6番人気以下

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 5 2 6 90 5.6% 7.8% 14.4%
その他のヘイルトゥリーズン系 2 2 1 14 14.3% 28.6% 35.7%
ノーザンダンサー系 2 3 0 29 6.9% 17.2% 17.2%
ミスタープロスペクター系 1 1 3 26 3.8% 7.7% 19.2%
ナスルーラ系 0 2 0 5 0.0% 40.0% 40.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2020.6.7 1 11 グランアレグリア ディープインパクト Tapit
2020.6.7 2 5 アーモンドアイ ロードカナロア サンデーサイレンス
2019.6.2 1 5 インディチャンプ ステイゴールド キングカメハメハ
2019.6.2 2 2 アエロリット クロフネ ネオユニヴァース
2018.6.3 1 10 $モズアスコット Frankel Hennessy
2018.6.3 2 4 アエロリット クロフネ ネオユニヴァース
2017.6.4 1 14 サトノアラジン ディープインパクト Storm Cat
2017.6.4 2 16 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2016.6.5 1 6 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2016.6.5 2 8 モーリス スクリーンヒーロー カーネギー
2015.6.7 1 6 モーリス スクリーンヒーロー カーネギー
2015.6.7 2 13 ヴァンセンヌ ディープインパクト ニホンピロウイナー
2014.6.8 1 10 ジャスタウェイ ハーツクライ Wild Again
2014.6.8 2 12 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2013.6.2 1 10 ロードカナロア キングカメハメハ Storm Cat
2013.6.2 2 2 ショウナンマイティ マンハッタンカフェ Storm Cat
2012.6.3 1 4 ストロングリターン シンボリクリスエス Smart Strike
2012.6.3 2 3 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2011.6.5 1 14 リアルインパクト ディープインパクト Meadowlake
2011.6.5 2 1 ストロングリターン シンボリクリスエス Smart Strike
 
2)母父は北米ダート型が中心

母父SS系は連対率トップながら勝ち切れず、4勝のノーザンダンサー系も勝率は平凡。マイナー血統からも勝ち馬が出るなど、系統ごとの有利不利はなさそうだ。

目立つ特徴としては、北米ダートG1(1400〜2000m)の勝ち馬が大半である点。該当しないのはカーネギーとキングカメハメハで、こちらは芝2400mG1の勝ち馬だ。

◎プラス評価……母父が北米ダートG1(1400〜2000m)の勝ち馬
 〇プラス評価……母父が芝2400mのG1勝ち馬

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 6 3 30 3.3% 23.3% 33.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 0 0 8 0.0% 0.0% 0.0%
ノーザンダンサー系 4 2 4 64 6.3% 9.4% 15.6%
ミスタープロスペクター系 2 1 2 26 7.7% 11.5% 19.2%
ナスルーラ系 1 0 1 15 6.7% 6.7% 13.3%
その他の系統 2 1 0 21 9.5% 14.3% 14.3%
3)2400mへの対応力が必須

勝ち馬の父には2400mG1の勝ち馬が意外と多い。例外はローエングリンとFrankelだが、どちらもマイルを主戦場としたノーザンダンサー系(サドラーズウェルズ系)という点が興味深い。

◎プラス評価……父が芝2400mのG1勝ち馬
 〇プラス評価……父がサドラーズウェルズ系のマイラー

 
【勝ち馬の父の2400m重賞実績】

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勝ち馬 父/2400m重賞実績
リアルインパクト ディープインパクト/日本ダービー1着、ジャパンC1着
ストロングリターン シンボリクリスエス/日本ダービー2着、ジャパンC3着
ロードカナロア キングカメハメハ/日本ダービー1着
ジャスタウェイ ハーツクライ/ドバイシーマクラシック1着
モーリス スクリーンヒーロー/ジャパンC1着
ロゴタイプ ローエングリン/2400m不出走
サトノアラジン ディープインパクト/日本ダービー1着、ジャパンC1着
モズアスコット Frankel/2400m不出走
インディチャンプ ステイゴールド/香港ヴァーズ1着
グランアレグリア ディープインパクト/日本ダービー1着、ジャパンC1着
4)種牡馬の出自と供用地に注目

過去10年で外国産馬の勝利はモズアスコットだけ。他の勝ち馬9頭の父は、すべて日本で現役生活を送った馬たちだ。いっぽう母父は、キングカメハメハ(インディチャンプの母父)以外の9頭が「外国籍(JRA-VANデータで血統を見た際にアルファベット表記)または輸入種牡馬」。母の母の父は10頭すべてが外国籍・輸入種牡馬で、「その他の系統」が4頭、ノーザンダンサー系が3頭、ミスタープロスペクター系が2頭となっている。

◎プラス評価……父は国内で活躍×母父は外国籍・輸入種牡馬
 〇プラス評価……母母父が外国籍・輸入種牡馬

結論

連覇を目指すグランアレグリアと2019年の勝ち馬インディチャンプは当然有力だが、同程度以上に魅力的な馬もいる。ダノンキングリーは、父ディープインパクト×母父Storm Cat、母母父は「その他の系統」という配合。ただ、昨年も当欄で推したものの7着に敗れている。

ならばサリオス。父ハーツクライ×母父Lomitas(芝2400mのG1勝ち馬)、母母父はノーザンダンサー系だ。

シュネルマイスターは父がノーザンダンサー系のマイラー。ただしサドラーズウェルズ系ではなく、母父は北米ダートG1にも芝2400mG1にも縁がない。苦しいと思われるが、万が一6番人気以下になるようなら押さえておきたい。

【サリオスの血統表】

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ハーツクライ
 Heart's Cry
 2001年 鹿毛(千歳市)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
 1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
 1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
アイリッシュダンス
 Irish Dance
 1990年 鹿毛(千歳市)
*トニービン
 1983年 鹿毛(愛)
Kampala Kalamoun
State Pension
サリオス
 Salios(JPN)
 牡 4歳 父16歳・母 8歳時産駒
 2017年 栗毛(安平町)
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
*ビユーパーダンス
 1983年 黒鹿(米)
Lyphard Northern Dancer
Goofed
My Bupers Bupers
Princess Revoked
Lomitas
 1988年 (英)
Niniski
 1976年
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Virginia Hills Tom Rolfe
Ridin' Easy
La Colorada
 1981年
Surumu Literat
Surama
*サロミナ
 Salomina
 2009年 鹿毛(独)
La Dorada Kronzeuge
Love In
Saldentigerin
 2001年
Tiger Hill
 1995年
Danehill Danzig
Razyana
The Filly Appiani
Tigress Silver
Salde
 1992年
Alkalde Konigsstuhl
Astra
Saite Marduk
Salesiana