高松宮記念2022 レース結果回顧・払戻｜G1特集

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レース結果

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ナランフレグ、内からこじ開けて激戦を制す！

第52回高松宮記念は丸田恭介騎手騎乗の8番人気ナランフレグが、後方の内で追走すると、最後の直線は内に進路を取り、狭いスペースを割って抜け出して優勝。重賞初制覇がG1という快挙を成し遂げた。勝ち時計は1分08秒3（重）。鞍上の丸田騎手は悲願のJRA・G1勝利。本馬を管理する宗像義忠調教師もJRAのG1初制覇となった。

2着はクビ差で岩田望来騎手騎乗の5番人気ロータスランド。3着にはハナ差で菊沢一樹騎手騎乗の17番人気キルロードが入り、大波乱の決着となった。なお、1番人気に支持されたレシステンシアは6着に敗れた。

レース展開・総括

レシステンシアが速いペースで引っ張る

スタートでは14番ダイアトニックらのタイミングがやや合わなかった。7番レシステンシアが飛び出してやはりハナへ。同枠の8番ジャンダルムも好ダッシュを切り、2番手で追走。内に4番ライトオンキュー、中に5番レイハリア、外めに10番キルロードがつけて先団を形成。その後ろは9番ロータスランド、15番ファストフォース、1番サリオスと続き、中団あたりに11番クリノガウディー。外から17番メイケイエールが追い上げ、3番シャインガーネットが中団の後ろ。1馬身差で16番ダイメイフジ、13番トゥラヴェスーラ。3馬身切れて後方から18番グレナディアガーズ、2番ナランフレグ、6番サンライズオネスト。さらに3馬身切れて12番エイティーンガール。1馬身半差で最後方からダイアトニックという隊列になった。

レシステンシアは1馬身のリードを取り3〜4コーナーの中間を通過。前半600m通過は33秒4で速いペース。ジャンダルムがレシステンシアの外、2番手でピッタリとマーク。3番手のキルロード以下も差がなく続き、各馬が4コーナーをカーブして最後の直線に入っていった。

ゴール前で内からナランフレグが抜けた

レシステンシアは馬場の2分どころを通って追い出されるが、なかなか突き放せず、後続がじわじわと迫ってきた。残り200mを過ぎると、レシステンシアとジャンダルムの間の狭いスペースをこじあけるように、ナランフレグとトゥラヴェスーラが末脚を伸ばしてきた。さらに馬場の4分どころからはキルロード、その外からはロータスランドが襲い掛かってきた。さらに大外からはメイケイエールがグイグイと末脚を伸ばす。ゴール前は大激戦となったが、最後は内から抜け出たナランフレグが先頭でゴールした。2着にロータスランド。3着にキルロードが入った。

かつて所属していた厩舎の馬で嬉しいG1初制覇

有力馬の中では内めの枠を引いたレシステンシアがハナへ行き、想定された展開。しかし、ペースは速く、手ごたえが怪しくなるのが早かった印象。道悪の影響もあったかもしれない。

結果的には馬場の内めを通れた馬の中で、先行馬ではなく、後方から行ったナランフレグの末脚が炸裂した。1枠2番ということで腹をくくって内をついたわけだが、かなり狭いスペースをよく割ってきた。丸田恭介騎手の腕と好判断で、悲願のJRA・G1初制覇を成し遂げた。かつて所属していた厩舎の馬での優勝ということで、喜びもひとしおのようだった。

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