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キーンランドCを快勝したナムラクレア
現在、芝短距離路線は図抜けた実力馬が不在。別路線から実績馬が挑戦することもなく、本競走も混戦模様だ。そんな中、本馬は今年のシルクロードSと高松宮記念でファストフォースと接戦を演じており、G1制覇まであと一歩という地力上位の存在だ。前走キーンランドCでは1番人気に応えてしっかりと勝利し、芝1200mの重賞で4勝目をマーク。昨年のスプリンターズSは2番人気で5着と敗れたが、この1年間で力をつけており、今年はもっといい競馬ができそうだ。得意の距離で悲願のG1初制覇を目指す。
阪急杯を勝利したアグリ
春は阪急杯を制し、高松宮記念では3番人気に支持されたように、高い能力を持っている。前走セントウルSは出遅れたわけではなく、あまりうながされなかったため、位置取りが後ろになった。結局、マイペースで逃げたテイエムスパーダを捕らえ切れず2着に終わったが、最後の直線で猛然と追い上げた末脚は光った。先行力を生かす以外の競馬もできるという、新たな一面が見えた。今回も横山典弘騎手が騎乗予定なので、差し・追い込みの作戦になるだろうか。枠順や展開に左右される心配はあるが、まとめて差し切るシーンがあっても不思議はない。
今年のサマースプリントシリーズ王者・ジャスパークローネ
近5走の成績は重賞2勝を含み5戦4勝。3走前の函館スプリントSはスタートで若干あおり、ハナを取り切れずに16着と大敗したが、逃げた時はそのまま押し切っている。重賞初制覇となった2走前のCBC賞は相手と展開に恵まれた印象で高い評価をしづらかったが、次走北九州記念はモズメイメイやテイエムスパーダを押さえて先頭に立ち、押し切った。例年より内目の馬場が比較的良かったとはいえ、厳しいレースラップになる小倉芝1200mで逃げ切ったのは立派だ。勢いは今回のメンバーで1番。先手を取ることができれば、G1でも粘り強い走りが期待できそうだ。
全姉にソダシがいる良血馬でここまで5勝をマーク。先行して一瞬の鋭い脚を繰り出す形を得意にしていたが、ターコイズS5着、阪神牝馬S9着とマイルの重賞で結果が出なかった。初の距離1200mとなった前走北九州記念では、速い流れのなか先団勢を見ながらスムーズに追走。逃げたジャスパークローネを捕らえ切れなかったが、末脚を伸ばして2着と好走し、この距離でも十分やれるメドが立った。馬群の中から狭いスペースを抜けたり、外から末脚を伸ばしたりと、どんな競馬でもできるのも強み。今回のメンバーが相手でもいい勝負ができるかもしれない。
今年のシルクロードS(中京芝1200m)は1着ナムラクレア、2着ファストフォースという結果で、高松宮記念でもこの2頭が連対を果たした。そのシルクロードSで1番人気に支持され、勝ち馬とわずか0.1秒差の3着だったマッドクールは注目すべき存在だ。次走春雷Sではキミワクイーン(次走函館スプリントS1着)を下して勝利と、中山芝1200mを経験できた点も大きい。ただ、前走CBC賞は1番人気で9着とデビュー以来初めて4着以下に敗れた。敗因が不明なのは気がかりだが、力を全く出せなかったのは確か。巻き返しを期待したい。