競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > 秋華賞 > 2018 > 有力馬情報
オークスで力の違いを見せたアーモンドアイ
前走オークスでは予想された位置よりも前目のポジションで流れに乗ることができた。父がロードカナロアなので距離の心配もささやかれたが、上がり3ハロンはメンバー中最速の33秒2。1頭だけ別次元の伸びを見せて、アッサリと二冠を達成した。ぶっつけでの秋華賞は予定通り。桜花賞もシンザン記念からの直行で制しており、久々でも問題ないタイプなのだろう。2010年に牝馬三冠を達成したアパパネが国枝栄厩舎であり、仕上げ・調整にはぬかりはないだろう。この後はジャパンCを視野に入れている実力馬。その前に史上5頭目となる牝馬三冠を目指す。
ローズSを制したカンタービレ
前走ローズSでは5番人気に甘んじたが、積極的なレース運びから堂々と抜け出して後続の追撃を振り切って優勝。春のフラワーCに続く重賞2勝目を飾った。アーモンドアイをはじめ、春のクラシック好走馬が軒並み不在という異例のメンバーだったが、本番へ向けて弾みがつく走りだった。オークスで13着と惨敗したのは、距離が長かったのかもしれない。負けすぎであり、度外視したほうがいいだろう。1ハロンの延長なら問題ないし、内回りコースもこの馬には合うはずだ。鞍上も武豊騎手を確保。テン乗りでも心配無用だろう。
桜花賞ではアーモンドアイの末脚に屈して2着。続くオークスでは3着に終わった。自分自身の力はしっかりと出したレース内容で、ただただ相手の力が上だった。この秋はローズSから始動予定だったが、球節に腫れが出た模様で同レースを回避。秋華賞へはぶっつけとなってしまった。アーモンドアイとは異なる事情であり、やや心配だ。また、石橋脩騎手の骨折により、北村友一騎手に乗り替わる。レース運びには安定感があり、先団で折り合い抜け出す競馬ができる馬。内回りコースの京都芝2000mという条件はかなり合っているので、力を出し切りたい。
ローズSではサトノワルキューレに続く2番人気の支持を受けた。同馬が脚を余して負ける中、本馬は中団から末脚を使い2着。ひとまず優先出走権を確保した。春の重賞ではチューリップ賞とフローラSで4着に終わったが、当時はまだキャリアが浅かった。徐々に力をつけており、終いの脚は堅実。ディープインパクトの牝馬らしい鋭い決め手が持ち味だ。小倉の青島特別ではレコードで完勝しており、平坦の京都に替わる点はプラスかもしれない。なお、鞍上はモレイラ騎手の予定だったが、騎乗停止により池添謙一騎手が引き続き騎乗となるようだ。
前走関屋記念では1番人気の支持を受け、その期待に見事にこたえる差し切り勝ちを果たした。3歳牝馬で斤量は軽量の51キロ。この点を生かし、鋭い瞬発力で古馬を撃破した。上位3頭がいずれもディープインパクト産駒の牝馬であり、持ち味を最大限に生かせるレースになったとも言える。その前は桜花賞が10着、NHKマイルCが5着という結果。レース展開や馬場によっては脚を余す競馬になりやすく、道中の位置取りはかなり重要になるはず。距離の2000mも初めてで、その点の対応も課題となるだろう。