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ドウデュース 昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬

2021年は新馬→アイビーS→朝日杯フューチュリティSと、デビューから無傷で3連勝をマーク。JRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。今年は弥生賞ディープインパクト記念から始動。レースは前の馬たちを見ながら4、5番手で追走し、最後の直線はじわじわと脚を伸ばしたが2着。先に抜け出したアスクビクターモアを捕らえ切れず、初黒星を喫した。しかし、初めてのコース・距離にも対応できたし、内容的には十分収穫があった。多頭数になっても、好位でレースができそうだ。勝敗のカギは、未対戦のライバルとの力関係になるだろう。

イクイノックス クラシック候補が満を持して登場

イクイノックス
東スポ杯2歳Sを完勝したイクイノックス

昨年8月の新馬(新潟芝1800m)で、好時計かつ6馬身差の圧勝という鮮烈なデビューを飾った。続く東京スポーツ杯2歳Sは後方3、4番手で追走し、最後の直線は外に持ち出されると、グイグイと伸びて2馬身半差の快勝。上がり3ハロンはメンバー中最速の32秒9という、凄まじい切れ味を披露した。このわずか2戦で、クラシック候補との呼び声が高まった。ただ、ローテーションはやや異例。年末の2歳G1をパスし、今年に入っても一度もレースを使っていない。休み明けで中山も距離2000mも未経験と、課題点をあげればたくさんある。

ダノンベルーガ 中山でも決め手が炸裂するか

ダノンベルーガ
共同通信杯を差し切ったダノンベルーガ

昨年11月の新馬(東京芝2000m)でデビュー。スローペースの流れを5番手で進み、最後は上がり3ハロン33秒1という凄い瞬発力で2馬身突き抜けた。勝ち時計も優秀で、かなりの素質馬にみえた。続く共同通信杯も直線外から豪快に差し切り、重賞初制覇。ビーアストニッシドを置き去りにし、ジオグリフとの追い比べにもあっさりと勝った決め手は「驚異」の一言。能力はG1級で、特に日本ダービーがとても楽しみという印象を受けた。ただ、今回は中山芝2000m。過去2戦と同じような鋭い末脚をつかえるかが、大きなポイントだ。

 
キラーアビリティ ホープフルSの覇者

キラーアビリティ
ホープフルSを制したキラーアビリティ

昨年8月の未勝利(小倉芝2000m)を7馬身差で圧勝。勝ち時計は1分59秒5で、2歳コースレコードをマークした。続く萩Sはダノンスコーピオンにクビ差敗れて2着に終わったが、前走ホープフルSを制し、G1初制覇を飾った。レースは平均ペースを3番手で追走し、最後は悠々と抜け出すという、ソツがない立ち回りを披露。コーナーを4度回る芝2000mは、この馬にぴったりの条件だ。今回初対戦となるライバルが多く、手ごわいのは確かだが、コース適性のアドバンテージを生かし、勝ち負けに加わりたい。

アスクビクターモア G2を含み中山は3戦3勝

前走ディープインパクト記念弥生賞は8枠スタートだったが、じんわりと出ていき、自然と2番手につけることができた。ゆったりとしたペースとなったので最後まで脚は残り、ドウデュースの追撃を振り切って重賞初制覇を飾った。これで中山芝1800〜2000mは3戦3勝。いずれのレースでも、4コーナーで3番手以内に取りつき、しっかりと勝ち切っている。東京芝1800mのアイビーSでもドウデュースと0.1秒差の3着と好走しており、地力も侮れない。今回は相手が強くなり、G1でペースも厳しくなりそうだが、自分の競馬をするだけだ。

オニャンコポン 京成杯を差し切り勝ち

2走前のホープフルSは3番手に控えてレースを進めたが、勝負どころで脚色が悪くなり、最後は伸び切れずに11着と敗れた。この敗戦を糧にして、前走京成杯は中団の外めで追走。序盤は若干行きたがったが、うまくなだめられて脚を溜めた。最後の直線は外に持ち出されると、鋭い末脚で差し切り、重賞初制覇を飾った。一戦ごとに成長していて、レースセンスの高さもうかがえる。ただ、前走2着に下したロジハービンは次走弥生賞で7着に終わった。本馬がこのメンバーを相手に好勝負するには、前走以上のレベルアップが必要になりそうだ。

ジャスティンパレス ホープフルSで2着と好走

半兄に昨年のステイヤーズS2着、今年の阪神大賞典2着と長距離重賞で連対中のアイアンバローズ(父オルフェーヴル)がいる血統。本馬は昨年9月の新馬(中京芝2000m)→黄菊賞と連勝。前走はホープフルSに出走し、4番人気で2着と、惜しくも勝利は逃した。レースはキラーアビリティを見ながら5番で追走し、4コーナーでは一瞬手ごたえが怪しくなるも、直線に入るとしぶとく末脚を伸ばして食らいついた。この時点では勝ち馬の力が一枚上だったが、本馬もクラシックに向けて楽しみになった。休みを経て、パワーアップした姿をみせられるか。

デシエルト 若葉Sを制し3戦3勝

新馬→1勝クラスとダート1800mを連勝後、前走は阪神芝2000mの若葉Sに挑戦。小雨が降る稍重馬場ではあったが、ここでも先手を奪うことに成功。その後はスローペースに持ち込み、最後は力強い末脚で突き放し、3馬身差で完勝した。祖母にアドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯連覇など)がいる血統なので、元々ポテンシャルが高く、芝もこなせるタイプだったということだろう。今回は中山芝2000mで、おそらく勝ちタイムも速くなる。相手も強化されるなど課題はあるが、展開のカギを握る注目馬だ。

ジオグリフ 札幌2歳Sの覇者

2走前の朝日杯フューチュリティSで5着と敗れて初黒星を喫した。マイル戦が初めてで、ペースも速く、レースの流れに乗れなかったのが敗因だろう。最後の直線は離れた大外からいい脚を使っていただけに、力負けではない。前走共同通信杯は1番人気で2着。勝ったダノンベルーガの決め手が凄すぎて完敗だったが、前めの位置で競馬ができて、巻き返した点は収穫だ。今回は、中山芝2000mが舞台。おそらく距離は大丈夫だが、フルゲートの中山にどう対応するか。札幌2歳Sを勝った時のようなマクリ差しを決めるには、大変な相手がそろっている。

サトノヘリオス スプリングSは不利があって3着

昨年末のホープフルSは3番人気に支持されるも13着と、あまり見せ場がない内容で大きく敗れてしまった。前走スプリングSはインの中団で追走するも、馬群に包まれた状態から動けず、最後の直線で追い出すタイミングが完全に遅れてしまった。残り200mからようやく進路が開けたので3着に上がったが、不利がなければ1着や2着でもおかしくはなかった。芝2000mでは2歳コースレコードを2回マークしており、速い時計の決着は望むところか。相手は手ごわいが、展開がはまればホープフルSの時とは違った姿を見ることができるかもしれない。