菊花賞2023 レース結果回顧・払戻｜G1特集

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2023年 レース結果

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ドゥレッツァ、驚きの逃げから押し切り5連勝！

第84回菊花賞はC.ルメール騎手騎乗の4番人気ドゥレッツァが、好スタートの勢いで先手を奪い、途中3番手に控える形になったが、最後の直線でしっかりと脚を伸ばして抜け出し完勝。怒涛の5連勝でクラシック最後の一冠をもぎ取った。勝ち時計は3分03秒1（良）。鞍上のルメール騎手は2016年サトノダイヤモンド、18年フィエールマンに続きこのレースは3勝目。本馬を管理する尾関知人調教師はこのレース初勝利となった。

2着は3馬身半差でJ.モレイラ騎手騎乗の2番人気タスティエーラ。3着は1馬身半差で横山武史騎手騎乗の1番人気ソールオリエンス。

レース展開・総括

ドゥレッツァがハナに立ってスローペースに落とす

1番トップナイフが出遅れた。5番パクスオトマニカが気合いを入れられて前へ。6番リビアングラスが先行。そして大外から17番ドゥレッツァが一気に追い上げて、1周目の3〜4コーナーの途中でハナに立った。正面スタンド前に入ると隊列は落ち着き、少し離れた4番手に4番ダノントルネードと12番ハーツコンチェルト。その後ろに15番ファントムシーフがつけて、2馬身差の中団に9番ノッキングポイントと16番ショウナンバシット。差がなく7番タスティエーラ、内に3番シーズンリッチ。3馬身差で後方にかけて11番サトノグランツ、13番ナイトインロンドン、14番ソールオリエンス。それから8番サヴォーナ、1馬身差で内から10番マイネルラウレア、トップナイフ。最後方から2番ウインオーディンという隊列になった。

前半1000m通過は60秒4でスローペース。先頭に立ったドゥレッツァは落ち着いた走りでペースを落とし、息を入れながらレースを引っ張った。2周目の向正面直線に入ったところでパクスオトマニカがドゥレッツァを交わして先頭へ。リビアングラスも外から抜いて行き、ドゥレッツァは3番手になった。その後ろの隊列は凝縮し、8番サヴォーナも外から前へ進出。タスティエーラは中団馬群の外目。同馬を見ながらソールオリエンスが追走した。

残り1000mからペースアップ。サトノグランツはジョッキーの手が早くも動いた。3枠の2頭が併走する形で2周目の3コーナーを通過。ドゥレッツァはインの3番手。トップナイフは挽回して先団馬群の中に入り4コーナーをカーブ。タスティエーラはまだ中団より少し後ろ。ソールオリエンスは外から追い上げて最後の直線に入った。

絶好の位置から抜け出して独走

最後の直線に入ると、リビアングラスが単独で先頭。その外からドゥレッツァがじわじわと脚を伸ばして先頭をうかがった。馬場の内目からはハーツコンチェルトが追い出されるが、先頭に立ったドゥレッツァがまたグンと伸びてリードを広げた。残り200mでタスティエーラが2番手に上がるが、ドゥレッツァまではまだ差がある。大外からはソールオリエンスが脚を伸ばしてきたが、先頭には届きそうにはない。完全に抜け出したドゥレッツァがそのまま押し切り、見事に優勝を飾った。

驚愕のパフォーマンスと底知れぬ地力

ドゥレッツァは未勝利から怒涛の5連勝で重賞・G1制覇を達成。クラシック未経験ながらダービー馬・皐月賞馬を撃破する見事な結果となった。また、レース内容も驚愕で、並の馬であれば失速していたであろう。大外から勢いよく先頭に出た際は、引っかかったような印象もあったが、途中からペースを落として3番手に控え、2周目の4コーナーでは絶好のポジションにつけていた。上がり3ハロンは34秒6とメンバー中最速をマーク。このパフォーマンスをされては、後続勢はお手上げだ。まだキャリアが浅く、今まで逃げる競馬もしたことがない馬ができるようなパフォーマンスではない。想像以上に強く、奥深い素質を持っているのだろう。今後の走りが非常に楽しみだ。

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