菊花賞2022 レース結果回顧・払戻｜G1特集

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レース結果

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アスクビクターモア、激戦のラスト1冠を制す！

阪神芝3000mで行われた第83回菊花賞は田辺裕信騎手騎乗の2番人気アスクビクターモアが、2番手追走から早めに動いて最後は際どく凌ぎ切り優勝。弥生賞ディープインパクト記念に続く重賞制覇で、G1は初勝利となった。勝ち時計は3分02秒4（良）のコースレコード。鞍上の田辺騎手、本馬を管理する田村康仁調教師はこのレース初勝利となった。

2着はハナ差で吉田隼人騎手騎乗の7番人気ボルドグフーシュ。3着は半馬身差で鮫島克駿騎手騎乗の4番人気ジャスティンパレス。なお、1番人気に支持されたガイアフォースは8着に敗れた。

レース展開・総括

セイウンハーデスがハナへ

スタートは7番アスクワイルドモアや12番ヴェローナシチーの出があまり良くなかった。10番セイウンハーデスが気合いを入れられてハナへ。2番手に14番アスクビクターモア。6番ビーアストニッシドが内から先行。13番ディナースタも前で3、4番手、差がなく15番ポッドボレット、17番ジャスティンパレス、1番ガイアフォース、3番プラダリアが先団から中団。その後ろは18番セレシオン。1馬身差で2番シェルビーズアイ、11番ドゥラドーレス。16番フェーングロッテンが外からじわりと上がり、4番ボルドグフーシュは中団よりやや後ろ。アスクワイルドモアが続き、2馬身差で5番ヤマニンゼスト。4馬身差で9番シホノスペランツァ。5馬身切れて8番マイネルトルファン、2馬身差で最後方からヴェローナシチーという隊列になった。

最初の1000m通過は58秒7と速いペース。セイウンハーデスは3馬身ほどのリードで一周目の正面スタンド前直線へ。単独2番手はアスクビクターモアで自然に追走。その後ろも隊列は縦長だが、しっかりと折り合って追走した。向正面直線に入りディナースタが3番手。ジャスティンパレスやガイアフォースは中団。セレシオンやフェーングロッテンも外から。その後ろはボルドグフーシュやドゥラドーレス。ヴェローナシチーは後方2番手に上がり、外から動いて行く構えを見せた。

アスクビクターモアにボルドグフーシュらが猛追

2周目の3〜4コーナーの中間でセイウンハーデスの手ごたえが怪しくなると、アスクビクターモアが並びかけ、4コーナーでは交わして先頭へ。その後ろは馬群の間から懸命にジャスティンパレスが食い下がり、外からきたボルドグフーシュやドゥラドーレスも追い上げてきた。

アスクビクターモアは3馬身ほどのリードで最後の直線へ。内ラチ沿いからはガイアフォースが脚を伸ばそうとするが、外の馬たちの方が脚色がいい。ジャスティンパレスとボルドグフーシュが2番手に上がり、さらにじわじわと脚を伸ばした。残り200mではまだアスクビクターモアのリードは3馬身。そのまま押し切りにかかるアスクビクターモアに対して、ボルドグフーシュとジャスティンパレスが坂を上がってから猛追。最後はアスクビクターモアとボルドグフーシュがほぼ並んでゴール。クビの上げ下げで際どい争いになったが、アスクビクターモアがギリギリ凌いでいた。

春のクラシックで善戦・好走した底力を見せた

中盤の1000mはペースが落ちて、後半1000mでロングスパートを強いられるタフな展開になり、最後は脚が上がりそうになりながらもアスクビクターモアが底力を見せて踏ん張った。春のクラシックで善戦・好走した実績はやはり伊達ではなく、長距離適性も非常に高かった。今後も持久力が問われる中長距離で活躍を見せてくれることだろう。惜しくも敗れたが、ボルドグフーシュとジャスティンパレスの追い上げも素晴らしかった。

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