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アスクビクターモア 最後の1冠で勝利を目指す

アスクビクターモア
弥生賞ディープインパクト記念を制したアスクビクターモア

弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇を飾り、皐月賞では逃げて勝ち馬と0.4秒差の5着と善戦。日本ダービーは2番手追走からしぶとく粘りドウデュース、イクイノックスに次ぐ3着と好走した。春の重賞における実績・レース内容の濃さ、そして脚質は昨年菊花賞を圧勝したタイトルホルダーに似ている。前走セントライト記念はガイアフォースとの競り合いの末、2着と敗れてしまったが内容は決して悪くない。阪神芝3000mに替わる点は本馬にプラスに働くかもしれないので、上積みも十分期待できそう。クラシックの最後の1冠は善戦ではなく、勝利をつかみたい。

ガイアフォース 父仔での菊花賞制覇なるか

ガイアフォース
セントライト記念を勝利したガイアフォース

重賞初挑戦となった前走セントライト記念は中団で追走し、4コーナーは外を回って追い上げて最後の直線へ。アスクビクターモアとの手に汗握る激しい競り合いの末、最後はアタマ差で勝利を飾った。息の長い末脚と器用さを持ち、勝負根性を発揮して坂も苦にしなかった。今年の4回中山開催は全般的に馬場の外目が伸びづらい状況だったことを考えると、着差以上の強さだったと言えるかもしれない。距離延長とコース替わりもあまり心配はなさそう。父キタサンブラック同様、セントライト記念→菊花賞と連勝してG1初制覇を飾ることができるか。

ジャスティンパレス 神戸新聞杯を完勝

ジャスティンパレス
神戸新聞杯を完勝したジャスティンパレス

前走神戸新聞杯は先団のインコースで脚を溜めて追走し、最後の直線では逃げたリカンカブールを交わして先頭に立つと、その後も弾けるように伸びて3馬身半差で完勝した。春のクラシック実績(皐月賞9着・日本ダービー9着)を考えると、ここまで差をつけて勝つとは想像しづらかったが、クラシック好走馬が不在だったことと、重賞ウイナーのプラダリアやアスクワイルドモアの走りが今一つだったことが要因だろう。いずれにしても自身はうまく夏を越し、いい状態で秋競馬を迎えているのは確か。距離3000mに対応できればチャンスはあるだろう。

 
フェーングロッテン 半兄はスプリンターでも

半兄はスプリンターのピクシーナイト(父モーリス)だが、本馬は芝1800〜2000mで3勝を挙げているように、タイプは全然異なる。先行して平均的に長くいい脚を使え、器用さもあるという点では、母父のキングヘイローの良さが出ている印象だ。父のブラックタイドはキタサンブラックなどを輩出しており、長距離にも実績があるのは心強い。前走新潟記念は大外枠から先行して3着。かなりの瞬発力が問われる新潟芝2000mは、あまり合う感じではなかったので十分善戦したとみたい。今回の阪神芝3000mの方が持ち味を生かせる競馬ができそうだ。

セレシオン 友道康夫厩舎の刺客

春はすみれS4着、プリンシパルS7着と力及ばずクラシックには出走できなかったが、前走阿賀野川特別(2勝クラス・新潟芝2200m)を3馬身半差で完勝し、今回は上がり馬として注目できる。友道康夫厩舎所属馬としては2017年ポポカテペトルや18年ユーキャンスマイルが阿賀野川特別を勝ち、次走菊花賞で3着と好走。また、2年はスカイディグニティが2着、18年はエタリオウが2着、19年はワールドプレミアが1着と、過去10年で5頭の菊花賞好走馬を出している。本馬に関しては左にもたれる癖がある点は課題ではあるが、今回は侮れない存在だ。

ドゥラドーレス 全レースで上がり3ハロン1位

通算成績は5戦3勝、3着2回。上がり3ハロンは全レースでメンバー中最速をマークしている。2戦目のセントポーリア賞を勝った時はクラシックでもいい勝負ができそうな感じだったが、毎日杯で3着に敗れたように、この時は力が足りなかったようだ。また、ドゥラメンテ×ハービンジャーという配合馬なので、本質的には強烈な瞬発力を売りにするタイプではないだろう。その代わり前走藻岩山特別(2勝クラス・札幌芝2000m)ではタフな馬場をこなせる馬力と、馬群をうまく捌ける長所を見せた。距離3000mをこなせるかが鍵だが、楽しみはありそう。

ヴェローナシチー 末脚堅実であらためて期待

1勝馬ながら京都新聞杯でアスクワイルドモアの2着、白百合Sではフェーングロッテンの2着と実績馬を相手に差がない競馬をしている。勝ち味が遅いものの、相手なりに走り、終いも堅実というタイプだ。前走神戸新聞杯は3番人気で5着に終わり、デビュー以来初めて4着以下に敗退。一見心配かもしれないが、位置取りが後ろ過ぎるなか、外を回って懸命に追い上げていたので印象は悪くない。元々速い上がりは使えないので、勝負どころでは早めにポジションを上げて行くのが理想だろう。血統的にも長距離は歓迎だし、あらためて期待したい。

プラダリア 叩かれて良化してくるか

重賞初勝利となった青葉賞はメンバーが手薄で、勝ち時計の2分24秒2(良)も平凡に見えた。しかし、日本ダービーでは5着に入線。4着ダノンベルーガとは0.5秒の差はあったものの、青葉賞よりも1.4秒時計を短縮したのは立派だった。前走神戸新聞杯は2番人気で8着。最後の直線で伸びを欠くという内容的にも不満が残るレースだった。休み明けを一度使われて、どれだけ良化してくるかというのが大きな鍵。距離3000mはこなせそうなだけに、何とか力を発揮できる状態で出走したい。

ボルドグフーシュ 大外から末脚が嵌まるか

3走前の京都新聞杯はコースレコード決着のなか、離れた大外から追い込んで3着と好走。前走神戸新聞杯も外から懸命に追い込み際どく3着と入り、菊花賞の優先出走権を獲得した。現状は4コーナーで大外を回って追い上げる形のレースが合っているようで、息の長い末脚を繰り出している。ただ、こうしたレース運びは距離のロスがあるコース取りで、多頭数の際には特に不利になる。展開や馬場にも左右されやすい。長距離戦では先行できる方が強みになることが多いし、距離3000mで今までのいい脚が嵌まるかどうか。

ヤマニンゼスト 神戸新聞杯で2着

2走前の藻岩山特別はドゥラドーレスが馬群をうまく抜け出したのに対し、本馬はかなり大外に振られて最後の直線に入るという厳しいレース展開だった。それでもメンバー中2位の上がり3ハロンをマーク。6着でも評価をあまり下げる必要はなかったし、前走神戸新聞杯で12番人気ながら2着と入ったのもフロックではなさそうだ。無論、武豊騎手が直線で窮屈な内のスペースを上手に捌いたのも大きかった。今回も引き続き武豊騎手が騎乗予定なのは非常に心強い。阪神芝3000mでどんな競馬を見せてくれるか楽しみだ。