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G1特集 第79回 菊花賞G1特集 第79回 菊花賞

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ブラストワンピース 最後の1冠奪取なるか

ブラストワンピース
新潟記念を快勝したブラストワンピース

前走新潟記念では直線外に余裕を持って持ち出されると、豪快な末脚で差し切り快勝。圧倒的人気に応え、古馬を一蹴してみせた。その後はトライアルを使わずに、本番へ直行する道を選んだ。異例のローテーションではあるが、予定通りなので問題はないだろう。ただ、陣営の意識としては左回りのほうがベストという感触はあるようだ。右回りは毎日杯で勝利しているが、今度はまた下り坂に特徴がある京都が舞台。その対応はカギになってくる。ハービンジャー産駒なので、距離の心配はあまりなさそう。折り合いをつけて最後の1冠奪取を目指す。

エタリオウ 1勝馬だが勝機十分

エタリオウ
神戸新聞杯2着のエタリオウ

ここまでの成績が【1.5.0.2】で勝ち鞍は未勝利戦のみ。しかし、重賞で2回の2着があり、日本ダービーでは13番人気ながら4着に善戦。同レースでは前々で立ち回った馬が上位を占める結果で、本馬だけが追い込んで掲示板に乗った。前走神戸新聞杯では最後方から追走。最後の直線では大外を回りながら鋭く迫った。相手なりながらも、地力を感じさせる内容だ。長距離においてはあまり後ろから行くのは好ましくないので、道中の位置取りがポイントになりそうだ。騎乗予定のM・デムーロ騎手によると、距離が伸びるのは歓迎とのこと。勝ちにいく競馬を見せられるか。

ジェネラーレウーノ キタサンブラックの成績と酷似

ジェネラーレウーノ
セントライト記念で巻き返したジェネラーレウーノ

前走セントライト記念は上がり馬が人気となり、本馬は4番人気。その前の日本ダービーで16着と惨敗したことが評価に影響したか。しかし、中山が得意であることはこれまでの成績を見れば明らか。京成杯を勝ち、皐月賞では非常に厳しい展開の中、3着と激走。前走の一変は十分納得がいくところだ。一瞬の決め手ではなく、長くいい脚を使って勝負するタイプ。今回の京都は初めてだが、3000mの距離はプラスに出てもおかしくない。キタサンブラックの3歳時の成績に非常に似ており、本馬にも大きなチャンスがあってもいい。

エポカドーロ 巻き返して2冠制覇を

エポカドーロ
皐月賞との2冠を目指すエポカドーロ

前走神戸新聞杯ではスタートで後手を踏んでしまい、中団よりも後ろからの追走。最後の直線では一応、末脚は伸ばしたものの4着に終わった。休み明けの影響からか、反応がもう一つだったような気もするが、前目で流れに乗れなかった点は痛かった。しかし、敗因はハッキリしており、勝ち馬との着差は0.5秒差。十分巻き返せる内容だ。母が短距離馬で、母父がフォーティナイナー。芝の長距離がベストとはとても思えないが、同世代の戦いであればあまり気にする必要はないか。好位でうまく流れに乗り、2冠制覇を目指したい。

メイショウテッコン 神戸新聞杯は惜敗の3着

前走神戸新聞杯は春のクラシック実績馬が多く、6番人気に甘んじたが3着と好走した。ハナに立って主導権を握り、スローペースに持ち込む展開。最後は決め手勝負で敗れたが、勝ったワグネリアンとは0.1秒差。2着のエタリオウとはタイム差なしの入線であり、十分評価できる結果だ。夏のラジオNIKKEI賞では好位から競馬をして勝利しており、控える競馬もできる点は好感触。折り合いさえつけば前々で競馬ができる点は、大きな武器だ。京都新聞杯は5着に敗れているが、京都の外回りで2勝しており、コース替わりも不安はない。

フィエールマン 高い素質もキャリアはまだ3戦

今年1月デビューで、まだキャリアは3戦。体質の弱さがあって続けて使い込めない点がネックになっている。前走は7月のラジオNIKKEI賞でメイショウテッコンの2着。最後の直線では鋭い脚を見せたが、小回りコースで窮屈な印象を受けた。勝ち馬に劣らない非凡な能力があるのは間違いないだろう。ただ、今回はクラシックの本番で相手も強化される。ブランク明けの上、芝1800mしか経験してないこの馬にとっては、かなり厳しい条件だ。仮に好走できたら相当な器。今回、鞍上はC・ルメール騎手の予定。絶好調の名手の手腕でどこまで食い込めるか。

グロンディオーズ キセキと同じ歩みで頂点を狙う

キャリアが4戦3勝の上がり馬。前走は新潟の信濃川特別に出走し、2着に3馬身差をつける快勝を果たした。昨年菊花賞を制したキセキが全く同じレースを制しており、両馬ともにルーラーシップ産駒である点も非常に興味深い。勝ち時計の比較では、キセキの方が優秀な内容で、次走神戸新聞杯を使って2着だった。本馬はそのまま本番へ直行した点がどうでるか。クラシック組との対戦経験はしておきたかったような気がする。ただ、陣営の感触からは調整過程と距離延長に対する不安は感じさせない。J・モレイラ騎手を起用しており、期待と気合いのほどがうかがえる。

アフリカンゴールド 兵庫特別圧勝の上がり馬

4戦目の京都芝2400mで初勝利を飾ると、その後は3戦2勝。前走兵庫特別では2着に4馬身差をつける大楽勝を演じた。ハンデ戦で斤量的には恵まれたが、最後の直線ではジョッキーが後ろを振り返るほどの余裕がある走り。勝ちタイムもかなり優秀で、上のクラスでも即通用すると判断できる。2010年に兵庫特別を勝ったビートブラックは、次走菊花賞で13番人気ながら3着に激走している。本馬はステイゴールド産駒でステイヤーとしての資質は十分。重賞実績がない点は当然マイナス材料になるが、それを補うほどの魅力がある。

グレイル 京都も2勝で右回りは走る

今秋はセントライト記念から始動。縦長の隊列となった後方からの追走で、勝負どころでの反応はもう一つだった。しかし、最後の直線では鞍上の巧みなコース取りがあり、際どく3着に上がることができた。皐月賞が6着ながらかなり目立つ内容の走りをしていただけに、これぐらいは走っても全くおかしくはない。また、左回りよりも右回りの方が良く、京都は京都2歳Sを含み2勝の成績。距離延長がどうでるかはわからないが、力はある程度出せるかもしれない。あまり人気にはならなそうだし、穴でマークする手はあるだろう。

シャルドネゴールド 安定感あるステイゴールド産駒

今年の京都新聞杯組の取捨は難しい。ステイフーリッシュやグローリーヴェイズ、ユーキャンスマイルあたりとは差がない競馬だった。メイショウテッコンは神戸新聞杯で善戦したので無条件で有力馬と言えるが、その他の馬は違う。本馬に関して言えば、1000万クラスのシンガポールターフクラブ賞で1着。前走は1600万クラスのレインボーSで2着と、古馬を相手にして結果を出している。菊花賞においてこの実績がどれぐらい強みになるのかは微妙だが、総合的な安定感が本馬にはある。父もステイゴールド。距離延長を苦にしない可能性も高い。