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20年ユニコーンSを制したカフェファラオ
通算成績は6戦4勝。そのうち2勝は東京ダート1600mで挙げている。昨年6月のユニコーンSでは前半800m通過が46秒1のペースを2番手で進み、5馬身の差をつけて圧勝。勝ち時計の1分34秒9(稍重)も優秀だった。ただ、昨年秋は手薄なメンバー構成だったシリウスSは勝利したが、前走チャンピオンズCは2番人気で6着と敗退。やや不満が残る走りにもみえた。今回はクリソベリルやチュウワウィザードが不在だし、東京ダート1600mに舞台が替わる。前走よりも有利な条件でレースに臨めそうなので、何としても上位争いには加わりたいところだ。
東海Sで重賞初制覇を飾ったオーヴェルニュ
昨年オープンクラス入りを果たした後は三宮S7着、ジュライS5着、阿蘇S4着と敗れていた。しかし、秋に入り福島民友Cを制するとベテルギウスS、東海Sと勝ち3連勝で重賞初制覇を飾った。前走は路面に水が浮く不良馬場のなか、道中は好位で抜群の行きっぷり。4コーナーでインティとケイアイパープルに並びかけると、最後の直線でこの両馬を難なく振り切り、その後は他馬の追撃も許さなかった。今回の東京ダート1600mは500万クラス時代に1度走り7着だったが、昔(19年4月)のことなので参考にしづらい。充実著しい今、どんな走りができるか楽しみだ。
20年武蔵野Sを優勝したサンライズノヴァ
東京ダートの成績は【7.3.1.5】で、そのうち1600mは【5.1.1.4】と今回のメンバーの中で最も多く同コースで勝ち星を挙げている。その内重賞は2017年ユニコーンS、18年と20年の武蔵野Sを勝っている。フェブラリーSは18年4着、19年7着、20年3着と少し及ばない結果が続いている。ただ、昨秋の成績を見る限りでは若い時と比べて衰えている感じは全くしない。前走チャンピオンズC(12着)もコース形態と展開が不向きだったので、あまり心配する必要はないだろう。フェブラリーSであれば、今年7歳ながら自己最高の成績も十分期待できる。
ダートの通算成績は14戦7勝2着5回で勝率は50.0%、連対率は約85.7%と高い好走率を誇る。4走前のプロキオンSは1番人気で8着と、重賞初挑戦は苦い結果となったが、2走前のカペラSでは東京盃(大井)優勝馬であるジャスティンの2着と好走。前走根岸Sでは1番人気に応えて重賞初制覇を飾った。レースは好スタートから中団のインに下げて、最後の直線は馬群を縫いながら末脚を伸ばしてきた。このレース運びができるのであれば、あと1ハロンの距離延長も十分に対応できそうだ。昨年のモズアスコットのように根岸S→フェブラリーSの連勝を狙う。
東京ダート1600mの成績は【4.0.0.1】で、今回のメンバーではサンライズノヴァの次に同コースで勝利数が多い。昨年のフェブラリーSは速いペースで先行し、4コーナーを先頭で通過したが、最後の直線で失速して9着と敗れた。この馬らしいレース運びではあったが、息が入りにくかったか。3走前の南部杯(盛岡)は好メンバーが揃うなか、ここでも4コーナーで先頭に立ち、モズアスコットとの追い比べを制してJpn1初制覇を果たした。フェブラリーSでも十分好走できそうな力は持っている。前走根岸S(4着)は斤量59キロだった。今回は見直したい。
2019年の武蔵野Sで重賞初制覇。その後は半年以上の長期休養はなく、重賞で強い相手に挑むもなかなか結果を出せなかった。しかし、毎レースコンスタントに鋭い末脚は使っている。3走前の南部杯(盛岡)は前に行っていた馬が残る展開のなか、追い込んで5着。2走前の武蔵野Sは上がり3ハロンでメンバー中2位の脚を使い4着。前走根岸Sは10番人気という評価だったが、メンバー中最速の上がり3ハロンをマークして2着。あと少し距離があればレッドルゼルを交わせそうだった。コーナーが2回の左回りはベスト条件。展開が向けばG1でも楽しみだ。
2019年のフェブラリーS優勝馬。当時は6連勝中と勢いに乗っており、先手を奪ってゴールドドリームの猛追をクビ差、押さえ切ってみせた。しかし、その後は勝ち星がなく、成績に大きなムラも出てきた。2走前のチャンピオンズCはエアアルマスと少し競って先行したが、最後まで粘り3着と好走。チュウワウィザード、ゴールドドリームに次ぐ立派な走りをみせた。一方で前走東海Sは単独先頭でレースを引っ張るも、4コーナーの入り口で早々と失速して12着と大敗した。今回も先行はしたいが、他馬との兼ね合いやペース配分次第になりそうだ。
2勝(1000万)クラスでの生活が長かったが、昨年7月以降の成績は【3.1.2.0】と充実している。2走前の武蔵野Sは芝スタートもいいダッシュをみせたが、あえて中団に下げて追走。最後の直線は迫力ある末脚で前に進出した。結局、サンライズノヴァに差されて2着と敗れたが好内容だった。前走門司Sは最後の直線でクリノフウジンに並びかけられたところ、最後にグイと突き放した。斤量58キロを背負っての完勝であり、間違いなく本格化している。今回G1初挑戦になるが、混戦が予想されるメンバー構成。本馬にも上位入線のチャンスはありそうだ。
2017年富士Sなど重賞3勝、同年のマイルチャンピオンシップでは2着と芝のトップマイラーの実績を持っている。安田記念優勝馬であるモズアスコットは昨年根岸S→フェブラリーSと連勝しており、本競走においては芝重賞の実績も侮れない。本馬は4走前のプロキオンSで2着と初ダートでいきなり結果を出した。その後、3走前のエルムSは7着、2走前の武蔵野Sは3着、前走チャンピオンズCは7着という結果から、コーナーが4回よりも2回のコースが良さそうなのがわかる。前走以上の走りが見込めるのであれば、上位争いができても不思議はない。
4走前の武蔵野Sでは1番人気で11着と敗退したが、敗因はハッキリしている。砂を被ったことで嫌気を出してしまった。これはレース前から懸念されていた弱点だった。3走前の東海S(京都ダート1800m)ではヴェンジェンスを2着、インティを3着とねじ伏せて重賞初制覇。持っているポテンシャルは非常に高い。その後は長期休養を挟み、2走前のみやこSが4着、前走チャンピオンズCが10着。ブランクにより本来の調子に戻っていない可能性もありそうだ。今回は砂を被りにくそうな外枠が欲しいのはもちろんだが、状態面のアップが必要だ。