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20年秋華賞以来のG1制覇を目指すデアリングタクト
2走前の宝塚記念はタイトルホルダーがコースレコードをマークして完勝したなか、本馬は外からしぶとく末脚を伸ばして3着と好走した。長期休養明けのヴィクトリアマイル(6着)を叩かれて着実に良化し、地力の高さをあらためて示した一戦といっていいだろう。前走オールカマーは1番人気で6着に敗退。結果だけみればまさかという感じだが、敗因はハッキリしている。この週の中山芝は内を通った馬が有利で、外から差すのは非常に厳しかった。阪神芝2200mはこの馬に合っているはずなので、今回は巻き返しを期待していいだろう。
オールカマーで重賞初制覇を果たしたジェラルディーナ
ジェンティルドンナを母に持つ良血馬らしく、非常に高い素質を持っている。重賞初制覇は挑戦7回目と時間はかかったものの、前走オールカマーでようやく勝つことができた。2枠から出てうまく経済コースを立ち回り、馬場がいい内目を通れたのが大きな勝因。距離2200mと、平均的に速く流れて少し上がりの時計がかかる展開もこの馬にとても合っていた。今回の阪神芝2200mも歓迎ではあるが、多頭数になるのでレース運びが大きな鍵。5走前の京都記念(阪神芝2200m)のように、大外を回って末脚にかける作戦だと、取りこぼす心配がありそうだ。
アイルランドトロフィー府中牝馬Sを制したイズジョーノキセキ
垂水S(阪神芝1800m)1着からアイルランドトロフィー府中牝馬Sを挟んでエリザベス女王杯に挑むというのは、昨年本競走を制したアカイイトと同じローテーションだ。本馬の場合は前走で見事に勝利を飾り、重賞初制覇を飾っている。最後の直線では抜け出したソダシに襲い掛かり、ゴール寸前でアタマ差交わした。鞍上の巧みな騎乗が光った内容ではあったが、東京芝1800mでソダシを負かしたのは立派。非常に充実した様子で、決め手の鋭さに磨きがかかっている。展開次第では昨年(5着)以上の結果も十分見込めるかもしれない。
前走秋華賞はスタートをしっかりと決め、道中はアートハウスを見ながらレースを進めた。最後の直線は外に出して末脚を伸ばして抜け出すと、ナミュールやスターズオンアースの追撃を振り切り優勝。牝馬3冠最後のタイトルを見事に獲得した。芝1800m以上の成績は4戦3勝2着1回と抜群。派手な勝ち方はしないものの、レース運びは見ていて安心感がある。今回は古馬が相手の一戦。力比べで見劣るということはないが、前走が最大目標で、目いっぱいの仕上げで挑んだはず。余力がどれぐらい残っているかが大きな鍵だ。
前走秋華賞はオークス以来の休み明けで、馬体重プラス20キロで出走。レースは中団追走から外を回って最後の直線に入り、粘り強い末脚を繰り出すも2着に敗れた。牝馬3冠ではG1タイトルを獲得できなかったが、戦い抜いて着順を一戦ごとに上げた(桜花賞10着、オークス3着)。内容的にも良くなっていて、中距離適性も高いことを示したと言えるだろう。秋華賞トライアルを使わなかった分、今回は状態面の上積みが見込めるかもしれない。スタニングローズを逆転することは十分可能だし、古馬が相手でも決め手勝負は望むところだ。