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G1特集 東京優駿(日本ダービー)2022G1特集 東京優駿(日本ダービー)2022

血統分析

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ディープインパクト産駒で母父マイルG1勝ち馬のキラーアビリティに注目!

1)ディープインパクトvsキングカメハメハの覇権争い

過去10年でサンデーサイレンス(SS)系が8勝、ミスタープロスペクター系が2勝。ただしディープインパクト産駒が【7.3.3.31】、キングカメハメハ産駒が【2.0.1.14】と、2頭の種牡馬だけが目立っている印象だ。

◎プラス評価……父ディープインパクト/父キングカメハメハ
 〇プラス評価……父SS系
 ●マイナス評価…父が上記以外

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 8 8 6 115 7.0% 13.9% 19.1%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 2 0 14 0.0% 14.3% 14.3%
ミスタープロスペクター系 2 0 1 32 6.3% 6.3% 9.4%
ノーザンダンサー系 0 0 2 14 0.0% 0.0% 14.3%
ナスルーラ系 0 0 1 2 0.0% 0.0% 50.0%
その他の系統 0 0 0 1 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2021.5.30 1 10 シャフリヤール ディープインパクト Essence of Dubai
2021.5.30 2 1 エフフォーリア エピファネイア ハーツクライ
2020.5.31 1 5 コントレイル ディープインパクト Unbridled's Song
2020.5.31 2 12 サリオス ハーツクライ Lomitas
2019.5.26 1 1 ロジャーバローズ ディープインパクト Librettist
2019.5.26 2 7 ダノンキングリー ディープインパクト Storm Cat
2018.5.27 1 17 ワグネリアン ディープインパクト キングカメハメハ
2018.5.27 2 12 エポカドーロ オルフェーヴル フォーティナイナー
2017.5.28 1 12 レイデオロ キングカメハメハ シンボリクリスエス
2017.5.28 2 4 スワーヴリチャード ハーツクライ Unbridled's Song
2016.5.29 1 3 マカヒキ ディープインパクト フレンチデピュティ
2016.5.29 2 8 サトノダイヤモンド ディープインパクト Orpen
2015.5.31 1 14 ドゥラメンテ キングカメハメハ サンデーサイレンス
2015.5.31 2 1 サトノラーゼン ディープインパクト Intikhab
2014.6.1 1 2 ワンアンドオンリー ハーツクライ タイキシャトル
2014.6.1 2 13 イスラボニータ フジキセキ Cozzene
2013.5.26 1 1 キズナ ディープインパクト Storm Cat
2013.5.26 2 9 エピファネイア シンボリクリスエス スペシャルウィーク
2012.5.27 1 10 ディープブリランテ ディープインパクト Loup Sauvage
2012.5.27 2 11 フェノーメノ ステイゴールド Danehill
 
2)父の2400m適性と3歳春の完成度がカギ

勝ち馬の父は前述の通りディープインパクト(日本ダービー、ジャパンC)とキングカメハメハ(日本ダービー)、そしてハーツクライ(ドバイシーマクラシック)。2400mのG1勝ち馬ばかりだ。いずれも日本ダービーより前に重賞を勝っている点も共通項である。

◎プラス評価……父が2400mのG1勝利/父がダービー前に重賞勝利

3)母父・母母父の生まれにも注意したい

母父の系統別成績は、ナスルーラ系とSS系以外のヘイルトゥリーズン系が勝率でリードしているものの、幅広い血統から勝ち馬が出ている。勝ち馬10頭の母父は、5頭が海外種牡馬、2頭が輸入種牡馬、2頭が外国産馬(タイキシャトルとシンボリクリスエス)、残り1頭が持ち込み馬(キングカメハメハ)。内国産ではない方が良さそうだ。母母父は9頭が海外種牡馬だ。

勝ち馬の配合を見ると、父か母父のどちらかが(SS系を含む)ヘイルトゥリーズン系。勝利のために必須の条件といえるだろう。

〇プラス評価……母父が内国産馬ではない
 〇プラス評価……母母父が海外種牡馬
 〇プラス評価……父か母父のどちらかがヘイルトゥリーズン系

 
【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 2 2 35 2.9% 8.6% 14.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 2 1 3 19 10.5% 15.8% 31.6%
ミスタープロスペクター系 2 2 1 29 6.9% 13.8% 17.2%
ノーザンダンサー系 3 4 2 69 4.3% 10.1% 13.0%
ナスルーラ系 2 1 0 15 13.3% 20.0% 20.0%
その他の系統 0 0 2 11 0.0% 0.0% 18.2%
4)母父のマイル適性、母系の短距離適性も重視したい

勝ち馬の母父にはマイル重賞で活躍した馬が多い。「マイル戦でG1連対かG2勝利」がひとつの目安か。

またレイデオロの祖母レディブロンドは1200mでデビュー5連勝+スプリンターズS4着、ワグネリアンの祖母ブロードアピールはシルクロードS勝利、コントレイルの祖母Folkloreとシャフリヤールの母ドバイマジェスティは1400mG1で1着。母系の短距離適性も重視したい。

◎プラス評価……母父がマイルでG1連対かG2勝利
 〇プラス評価……母、祖母が短距離重賞勝ち馬

【勝ち馬の母父のマイル戦実績】

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勝ち馬の母父 マイルでの主な実績
Loup Sauvage   仏2000ギニー2着
Storm Cat     BCジュヴェナイル2着
タイキシャトル  マイルCS1着、安田記念1着など
サンデーサイレンス ※初勝利は6ハロン戦
フレンチデピュティ ジェロームH(G2)1着
シンボリクリスエス マイルの新馬戦1着
キングカメハメハ NHKマイルC1着
Librettist ジャックルマロワ賞1着、ムーランドロンシャン賞1着
Unbridled's Song ※BCジュヴェナイル(8.5ハロン)1着
Essence of Dubai ノーフォークS(G2)1着
結論

キングカメハメハ産駒は登録なし。というわけでディープインパクトとハーツクライの産駒に目が向くことになる。

ディープインパクト産駒ではキラーアビリティ。母父Congareeはナスルーラ系でマイルG1の勝ち馬、母キラーグレイシスには1100m戦や1700mG1の勝ち鞍がある。ハーツクライ産駒ならドウデュース。母父Vindicationはナスルーラ系でブリーダーズCジュヴェナイル(1800m)勝ち馬、デビュー勝利は1200m。母ダストアンドダイヤモンズは1200mのG3を勝っている。この両者に注目だ。

ジオグリフの父ドレフォンはノーザンダンサー系、イクイノックスは母父キングヘイローが内国産馬で、少し評価を下げたい。

【キラーアビリティの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
キラーアビリティ
 Killer Ability(JPN)
 牡 3歳 父17歳・母10歳時産駒
 2019年 青鹿(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Congaree
 1998年
Arazi
1989年
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
Danseur Fabuleux Northern Dancer
Fabuleux Jane
Mari's Sheba
1992年
Mari's Book Northern Dancer
Mari Her
*キラーグレイシス
 Killer Graces
 2009年 栗毛(米)
Sheba Little Known Fact
Come Back
Heatherdoesntbluff
 2003年
Old Trieste
1995年(米)
A.P.Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Lovlier Linda Vigors
Linda Summers
Michigan Blluff
1994年
Skywalker Relaunch
Bold Captive
Middlefork Rapids Wild Again
Gleaming Water