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G1特集 第86回 東京優駿(日本ダービー)G1特集 第86回 東京優駿(日本ダービー)

有力馬情報

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サートゥルナーリア 14年ぶりの無敗制覇へ

サートゥルナーリア
皐月賞を圧倒的人気で制したサートゥルナーリア

前走皐月賞では単勝1.7倍の圧倒的人気を受けて出走。レースはG1らしくタフな流れとなり、最後はヴェロックスとダノンキングリーとの厳しい叩き合いを制した。タイム差なしの辛勝ではあったが、外目を回り追い上げて、メンバー中最速の上がりをマーク。休み明けでも抜群の操縦性とレースセンスを見せつける内容で、着差以上に強い印象を受けた。今回は主戦のC・ルメール騎手が騎乗できず、D・レーン騎手に乗り替わり。東京芝2400mも未知の舞台だが、問題はなさそうだ。2005年のディープインパクト以来となる無敗のダービー制覇に挑む。

ヴェロックス 東京でも好位からチャンスを

ヴェロックス
逆転でダービー制覇を狙うヴェロックス

重賞は未勝利でも今年に入り、若駒Sと若葉Sを鮮烈な内容で快勝。コーナーが4回の芝2000mは実績十分だった。皐月賞での好走も納得がいくと言える。問題は東京芝2400mに舞台が替わり、どのようなレースを見せられるか。かつての東スポ杯2歳S4着という実績は課題として指摘されるかもしれない。ただ、あくまでもそれは2歳時のレース。それに、上位は横一線でタイム差はなかった。直線が長いところでの瞬発力勝負は良くないかもしれないが、後ろから行きすぎなければ問題はないだろう。今回も好位でレースをし、うまいタイミングで抜け出し、勝利をつかみたい。

ダノンキングリー 距離延長がどうでるか

ダノンキングリー
東京で反撃に出るダノンキングリー

無傷の3連勝で挑んだ皐月賞は、惜しくもサートゥルナーリアとヴェロックスとの競り合いに敗れて3着に終わった。道中は終始経済コースを進み、平均ペースでも積極的に先団を追走。2枠スタートを最大限に生かす完璧なレース運びだったが、勝てなかったのは逆にショックだったかもしれない。ひいらぎ賞での爆発的な末脚を見ると、中山が苦手とは思えない。しかし、芝1600〜1800mが強すぎるため、このあたりの距離がベストに見える。芝2000mはギリギリ。超スローペースの瞬発力勝負になれば有利かもしれないが、2400mは長い可能性がある。

リオンリオン 青葉賞を制するも

リオンリオン
青葉賞を逃げ切ったリオンリオン

半兄に昨年の七夕賞を11番人気で制したメドウラークがいる。同馬は初勝利に時間がかかったが、その後は4連勝があり一気にオープンクラス入りを果たした。本馬もここまでは安定した成績を続け、大寒桜賞→青葉賞と連勝を決めて、ダービーに駒を進めた。前走はハナを切って平均ペースで引っ張ると、最後の直線ではランフォザローゼスの追撃を振り切った。稍重馬場で時計が少しかかった点もこの馬にとっては良かったようだ。ただ、今回は相手がかなり強くなるし、前走以上のレベルが求められる。横山典弘騎手が騎乗できない点もマイナス材料かもしれない。

ランフォザローゼス 良馬場で見てみたい超良血馬

祖母にオークス馬エアグルーヴがおり、父はキングカメハメハ。2016年に牡馬クラシック2冠を制したドゥラメンテに極めて近い配合で、スケールの大きさを感じさせる。前走青葉賞は惜敗で、これで3走連続2着と勝ち切れていない。京成杯や葉牡丹賞で先着を許した1着の馬を見ても、相手が悪かったという感じでもない。ただ、サトノジェネシスらを下したデビュー戦の内容は良かった。パンパンの良馬場になった方が、走りのギアがもっと上がってくる可能性は秘めている。皐月賞上位組がかなり手ごわいことになるが、どこまで食い下がれるか注目だ。

レッドジェニアル 京都新聞杯を差し切り勝ち

2月に京都芝2000mの未勝利戦を勝ち上がったばかりで、京都新聞杯での勝利が2勝目になった。前走は平均ペースの流れでも、逃げたロジャーバローズが2着に逃げ残る展開。本馬は直線外から上がり34秒7の末脚で差し切った。2走前のアザレア賞は4着ではあったが、稍重馬場だったせいか、もたついてピリっとした脚が使えなかった。平坦コース向きの可能性も十分ありそうだ。今回は関東への輸送がある。イレ込むタイプでもあるだけに、レース直前まで気配は気になるところ。当然、相手もかなり強くなるので大変なレースにはなるだろう。

クラージュゲリエ 皐月賞は5着と善戦

前走皐月賞では中団馬群の中で折り合いをつけて追走。4コーナー手前からの加速は、上位馬に比べてハッキリと見劣ってしまったが、最後の直線ではしぶとく脚を伸ばして5着まで追い上げた。14番人気の低評価をいい意味で裏切る走りで、ダービーに向けて期待が持てる内容に見えた。気性面が成長し、イレ込む心配がほぼなくなったのは大きい。東京競馬場は共同通信杯で経験済み。あの時も上位2頭とは決め手の差があったが、今回はそこまで上がりは速くはならないだろう。長くいい脚を使えるタイプで、距離延長も大丈夫だ。

ニシノデイジー 折り合えれば一変も

夏の北海道デビューでここまで重賞は2勝。昨年の東スポ杯2歳Sでは横一線の競り合いから、内目の馬群を捌いて勝利。ヴェロックスら人気馬を押さえての勝利を飾った。次走のホープフルSでもサートゥルナーリアの3着と善戦しており、しぶとい末脚が持ち味だ。今年に入り結果は出てないが、弥生賞はかなりの重馬場で、積極的に動いた分、末脚をなくした。前走皐月賞は前に壁が作れず、完全に引っかかってしまった。17着の惨敗も仕方がない。今回も折り合いが心配だが、逆に言えばガラリと一変できる可能性は残る。

アドマイヤジャスタ 距離延長は望むところ

前走皐月賞は8枠発走の上、ゲートもあまり速くなかったので後方から追走。折り合いに専念し、最後の直線にかけるも8着に上がるのがやっとだった。上位勢には全く迫ることができなかったので、内容的にはほめられたものではない。ホープフルSでは2番手から追走できたが、それほどスピードがあるタイプではない。今回も中団より後ろからの競馬になりそうだ。半兄にアドマイヤラクティ(ダイヤモンドS)がいる血統で、距離延長は望むところ。広い東京コースに替わるのも良さそう。展開が向けば、いい末脚を見せられるかもしれない。

ロジャーバローズ 落ち着いて前々でレースを

角居勝彦厩舎所属のディープインパクト産駒ということで、ポテンシャルは高そうな馬。通算成績も【2.2.0.1】で、崩れたのは2走前のスプリングS(7着)だけだ。その時はパドックから競馬に向かえる精神状態ではなかったとのこと。今回も関東への輸送があり、大勢の観客の前にしてのレースとなる。当日の気配に注意したい。前走京都新聞杯では逃げ粘っての2着。ここまで5戦すべて、上がり3ハロンは35秒台。切れないけれども長く脚を使えそうなタイプなので、なるべく前々の位置でレースをしたいところだ。