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G1特集 第86回 東京優駿(日本ダービー)G1特集 第86回 東京優駿(日本ダービー)

血統分析

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父ディープインパクト×母父Storm Catのダノンキングリーに注目!

1)SS系人気サイドvsミスタープロスペクター系

過去10年でサンデーサイレンス系(SS)が7勝。だが出走馬の3分の2がこの系統なので無理もない。しかも7勝中6勝が1〜3番人気、6番人気以下では未勝利と妙味はない。むしろSS系を勝率で上回るミスタープロスペクター系に要注意だ。

◎プラス評価……父ミスタープロスペクター系
 〇プラス評価……父SS系で1〜3番人気
 ●マイナス評価…父が上記2系統以外/父SS系の人気薄

【父馬の系統別成績(過去10年)】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 7 8 6 118 5.9% 12.7% 17.8%
その他のヘイルトゥリーズン系 0 1 0 15 0.0% 6.7% 6.7%
ミスタープロスペクター系 3 1 2 29 10.3% 13.8% 20.7%
ノーザンダンサー系 0 0 2 13 0.0% 0.0% 15.4%
ナスルーラ系 0 0 0 3 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2018.5.27 1 17 ワグネリアン ディープインパクト キングカメハメハ
2018.5.27 2 12 エポカドーロ オルフェーヴル フォーティナイナー
2017.5.28 1 12 レイデオロ キングカメハメハ シンボリクリスエス
2017.5.28 2 4 スワーヴリチャード ハーツクライ Unbridled's Song
2016.5.29 1 3 マカヒキ ディープインパクト フレンチデピュティ
2016.5.29 2 8 サトノダイヤモンド ディープインパクト Orpen
2015.5.31 1 14 ドゥラメンテ キングカメハメハ サンデーサイレンス
2015.5.31 2 1 サトノラーゼン ディープインパクト Intikhab
2014.6.1 1 2 ワンアンドオンリー ハーツクライ タイキシャトル
2014.6.1 2 13 イスラボニータ フジキセキ Cozzene
2013.5.26 1 1 キズナ ディープインパクト Storm Cat
2013.5.26 2 9 エピファネイア シンボリクリスエス スペシャルウィーク
2012.5.27 1 10 ディープブリランテ ディープインパクト Loup Sauvage
2012.5.27 2 11 フェノーメノ ステイゴールド Danehill
2011.5.29 1 5 オルフェーヴル ステイゴールド メジロマックイーン
2011.5.29 2 1 ウインバリアシオン ハーツクライ Storm Bird
2010.5.30 1 1 エイシンフラッシュ King's Best Platini
2010.5.30 2 8 ローズキングダム キングカメハメハ サンデーサイレンス
2009.5.31 1 1 ロジユニヴァース ネオユニヴァース Cape Cross
2009.5.31 2 12 リーチザクラウン スペシャルウィーク Seattle Slew
2)父の2400m適性・3歳春の完成度・安定感がカギ

勝ち馬の父は、ネオユニヴァース(皐月賞・日本ダービー/13戦7勝)、ステイゴールド(香港ヴァーズ/50戦7勝)、ディープインパクト(クラシック三冠/14戦12勝)、ハーツクライ(有馬記念・ドバイシーマクラシック/19戦5勝)、キングカメハメハ(NHKマイルC・日本ダービー/8戦7勝)と2400mのG1勝ち馬がズラリ。例外はKing's Best(英2000ギニー/6戦3勝)だけだ。またステイゴールド以外はダービー前に重賞を勝ち、生涯勝率5割以上の馬がほとんど。これらの条件を満たす種牡馬を重視したい。

◎プラス評価……父が2400mのG1勝利/ダービー前に重賞勝利/生涯勝率5割以上

3)母父成績は各系統互角

母父の系統別成績は、ほぼ互角。幅広い系統から勝ち馬が出ていて、大きなプラス要素・マイナス要素は見つけづらい。

【母父の系統別成績(過去10年)】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 1 2 2 30 3.3% 10.0% 16.7%
その他のヘイルトゥリーズン系 2 1 3 21 9.5% 14.3% 28.6%
ミスタープロスペクター系 1 2 3 31 3.2% 9.7% 19.4%
ノーザンダンサー系 3 3 2 60 5.0% 10.0% 13.3%
ナスルーラ系 1 2 0 22 4.5% 13.6% 13.6%
その他の系統 2 0 0 14 14.3% 14.3% 14.3%
4)母父・母系にはマイル適性が必要

日本ダービー馬の母父にはマイル重賞で活躍した馬が多い。またオルフェーヴルの兄ドリームジャーニーは朝日杯勝ち馬、ドゥラメンテの母アドマイヤグルーヴと祖母エアグルーヴはマイル重賞勝ち馬、レイデオロの母ラドラーダはマイル戦3勝だ。母父か母系からマイルで通用するスピードを受け継いでいたい。

◎プラス評価……母父がマイル重賞勝ち馬
 ○プラス評価……母、祖母、兄姉がマイル重賞勝ち馬

【勝ち馬の母父のマイル以下実績】

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勝ち馬の母父 母父のマイル以下実績
Cape Cross ロッキンジS1着
Platini 独2000ギニー1着
メジロマックイーン 不出走
Loup Sauvage 仏2000ギニー2着
Storm Cat BCジュヴェナイル2着
タイキシャトル マイルCS1着、安田記念1着など
サンデーサイレンス 8.5ハロンのG2で1着
フレンチデピュティ ジェロームH1着
シンボリクリスエス 新馬戦1着
キングカメハメハ NHKマイルC1着
結論

種牡馬に求められるのは、2400mのG1勝ち、ダービー前に重賞勝利、生涯勝率5割以上の3要素。これらを満たすSS系種牡馬の子(ただし人気サイド)、またはミスタープロスペクター系種牡馬の子が本命候補だ。母父や母系のマイル適性も重要となる。

まずはSS系。ディープインパクト産駒のダノンキングリー(母父Storm Cat)、ダノンチェイサー(母父Rock of Gibraltarは英愛2000ギニーなど勝利)、ロジャーバローズ(母父Librettistはジャックルマロワ賞など勝利)あたりが人気になるなら買いたい。

続いてミスタープロスペクター系。サートゥルナーリアの父ロードカナロアは1600mまでしか経験がなく、初重賞制覇は3歳秋だ。生涯勝率の高さや母シーザリオが桜花賞2着+兄リオンディーズが朝日杯制覇、といった諸要素でどこまでカバーできるか。逆転候補はキングカメハメハ産駒のクラージュゲリエ(母父タニノギムレットはマイル重賞2勝)とランフォザローゼス(祖母はエアグルーヴ)か。

【ダノンキングリーの血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
ダノンキングリー
 Danon Kingly(JPN)
 牡 3歳 父14歳・母11歳時産駒
 2016年 黒鹿(浦河町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Storm Cat
 1983年(米)
Storm Bird
1978年(加)
Northern Dancer Nearctic
Natalma
South Ocean New Providence
Shining Sun
Terlingua
1976年
Secretariat Bold Ruler
Somethingroyal
*マイグッドネス
 My Goodness
 2005年 黒鹿(米)
Crimson Saint Crimson Satan
Bolero Rose
Caressing
 1998年
Honour and Glory
1993年(米)
Relaunch In Reality
Foggy Note
Fair to All Al Nasr
Gonfalon
Lovin Touch
1980年
Majestic Prince Raise a Native
Gay Hostess
Forest Princess Fleet Nasrullah
Queen Hostess