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タイトルホルダー 古馬代表として負けられない

タイトルホルダー
宝塚記念をコースレコードで制したタイトルホルダー

今年は日経賞を制した後、天皇賞(春)を7馬身差で圧勝すると、続く宝塚記念ではコースレコードをマークして勝利した。現役最強のステイヤーでありながら、芝中距離G1においてもとてつもない強さを見せつけた。満を持して挑んだ前走凱旋門賞(11着)は残念な結果だったが、日本に戻れば本来の走りができるだろう。中山芝の成績は【3.1.0.3】で、3戦3勝の阪神と同じ勝ち星を挙げている。豊富なスタミナと粘り強い末脚が武器なので、上がりの時計がかかるレースは得意だ。マークされる立場ではあるが、ここは負けられない舞台だ。

イクイノックス 凄まじい切れ味で天皇賞(秋)を制覇

イクイノックス
天皇賞(秋)を鮮やかな末脚で制したイクイノックス

前走天皇賞(秋)はパンサラッサが大逃げを打つ展開のなか、中団よりも後ろでじっと我慢して脚を溜めると、最後の直線で物凄い脚で飛んできて鮮やかに差し切った。上がり3ハロンは32秒7という凄まじい切れ味だった。中3週となるジャパンCは回避して、有馬記念を目標にしたのはおそらく好判断。コースは中山芝2500mよりも東京芝2400mの方が魅力的だったが、中山も皐月賞(2着)で経験してるし、馬の体調を考えると間隔をあけた方が良いだろう。今回も逃げ馬(タイトルホルダー)を差し切れるか、というレース展開になるかもしれない。

ヴェラアズール 短期間でG1ウイナーの仲間入り

ヴェラアズール
ジャパンCでG1初制覇を飾ったヴェラアズール

芝路線に転向してから約8か月の間で4勝をマーク。強烈な瞬発力を武器にジャパンCというビッグタイトルを獲得し、一気にG1ウイナーの仲間入りを果たした。その前走ジャパンCは中団馬群の中で脚を溜め、最後の直線は内目のかなり狭いスペースを巧みに通りながら抜けてきた。さすがR.ムーア騎手と唸らせる凄い騎乗だった。今回の中山芝2500mは5走前のサンシャインSで経験。3着に敗れたが、上がり3ハロンはメンバー中最速だったし、中山でもいい脚は使える。ただ、大外を回って差し切るのは厳しそうなので、馬群がうまくばらけるなど、展開面の恩恵は欲しい。

 
ジェラルディーナ 母子制覇に挑む

重賞ではなかなか勝ち切れなかったが、オールカマーで重賞初制覇を果たすと、前走エリザベス女王杯も勝利し、連勝でG1初制覇を成し遂げた。この秋に急激に強くなったというよりも、距離2200mやレースの上がりの時計が少しかかる展開といった点がこの馬にマッチした印象だ。今回は距離2500mと少し延びる分、スタミナ面は鍵になるが、馬場状態とメンバー構成を考えると上がりの時計が速い競馬にはならないだろうし、力を出せるレースになるかもしれない。母ジェンティルドンナは2014年に本競走を勝利。母子制覇の快挙に挑む。

エフフォーリア 復活にかける昨年の年度代表馬

2021年はG1を3勝し、JRA賞年度代表馬に輝いた実力馬だが、今年はまさかの不振に陥っている。大阪杯を1番人気で9着に敗れると、続く宝塚記念はブリンカーの着用を試みるも1番人気で6着に敗退した。怪我などの事情はなく、阪神競馬場が合わなかったということも考えづらい。敗因が不明なだけに、これからの見通しが立たない状況だ。今回、約半年という長いブランクを取ったのは陣営の苦心にも見える。横山武史騎手のインタビューの雰囲気からは、劇的に良くなった感じはしないが、果たして本来の走りを取り戻すことができるか。

ジャスティンパレス 今秋の2戦は好調

春のクラシックは皐月賞9着、日本ダービー9着と敗れたが、秋初戦の神戸新聞杯で重賞初制覇を飾ると、続く菊花賞で3着と好走した。春に実績を挙げた馬でも、夏を越した秋に成績を落とすケースがあるなか、本馬は力をつけている。馬群の中に入って器用な競馬ができ、長くいい脚を使えるのが大きな強み。今回の中山芝2500mはコーナーを6回通過するのでこの馬には合っていそうだ。近2走で結果を出している鮫島克駿騎手からマーカンド騎手に乗り替わる予定だが、いいレースを期待したい。

ボルドグフーシュ 菊花賞は惜しい2着

前走菊花賞は中団よりもやや後ろで追走し、2週目の3コーナー過ぎからポジションを徐々に押し上げていくと、最後の直線でしぶとく末脚を伸ばして2着に入った。上がり3ハロンは36秒3とメンバー中最速で、最後は勝ち馬アスクビクターモアを交わせそうな勢いだった。最後の脚は堅実かつ鋭く、コースが替わっても期待できるのではないだろうか。ただ、器用さがないのが弱点。前走のように勝負どころで隊列が縦にばらけるといいが、馬群が一団になると大外を回らされることになるので厳しい。距離のロスがないように、上がっていける展開になるかが鍵。

ディープボンド 昨年は2着に好走

今春も阪神大賞典で1着となり連覇を達成。天皇賞(春)は2着と好走したが、タイトルホルダーに7馬身もの差をつけられたので完敗だった。続く宝塚記念は3番人気で4着だったが、メンバーやレース展開を考えると、むしろ良く頑張ったという印象だ。凱旋門賞を使って有馬記念に向かうという点は昨年と同じ。昨年の本競走では5番人気で2着と好走している。馬のタイプとしてはタイトルホルダーに似ていて、上がりの時計がかかる展開で強さを発揮する。今年も内目の枠を引いてレースの流れにうまく乗ることができれば、十分チャンスがありそうだ。

ブレークアップ アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇

2走前の六社Sは最後の直線で前の進路が塞がり、外に持ち出すロスがありながら差し切っており、着差(アタマ)以上の内容だったように見えた。前走アルゼンチン共和国杯では3番手追走から、最後の直線は横一線に広がっての追い比べ。あまり切れる脚を使うタイプではないが、競り合いから1馬身1/4抜け出して重賞初制覇を飾った。2400〜2500mが適距離かつ好位で競馬ができるので、中山に替わっても心配はないだろう。ただ、今回は相手がかなり強い。斤量も前走より3キロ増えて57キロになるし、果たしてどこまで通用するか。

ボッケリーニ G2ではG1馬相手に好走

4走前の日経賞はタイトルホルダーの2着。3走前の目黒記念で重賞2勝目を挙げ、2走前の京都大賞典はヴェラアズールには敗れたが2着。芝2400〜2500mのG2でG1クラスの馬を相手にいい競馬をしている。前走ジャパンCは大外枠から飛び出していい位置を取りにいったが、直線残り300mあたりで余力がなくなり17着と惨敗。脚がうまく溜まらなかったうえ、瞬発力勝負になったのも厳しかったようだ。今回は前走以上に強そうな馬が相手だが、G1でも中山芝2500mであれば、もう少しいい競馬ができても不思議はない。