ストーリー
2020年に北海道・千歳市の社台ファームで父ロードカナロア、母エアルーティーン(母の父ハービンジャー)から誕生したベラジオオペラ。祖母の全姉に2005年の秋華賞馬エアメサイア、曾祖母に1998年の牝馬三冠戦で全て入着のエアデジャヴー、その半弟には2000年の二冠馬エアシャカールら「エア」を冠名とした中距離の活躍馬を数多く輩出するファミリーの出身で、自身も大阪杯連覇などで華やかな列に加わった。
2歳11月にデビューしたベラジオオペラは、奇しくも自身に縁のある冠名を持つエアメテオラに競り勝って初陣を飾ると、2カ月後の3歳初戦では1勝クラスながら重賞並みの出世レースとして知られるセントポーリア賞も快勝。さらにスプリングSで重賞初制覇を飾り、3連勝でポテンシャルを証明する。しかし、3番人気に推された皐月賞は重馬場に苦しみ、生涯最低の10着に大敗した。
続くダービーでは9番人気まで評価が急落したものの、中団で脚を溜めると上がり最速で上位に肉薄し、1着のタスティエーラとはタイム差なしの4着と名誉挽回。その後は夏負けにより再始動が大幅に遅れ、3歳のシーズンも終わろうとする12月のチャレンジCで復帰を果たすと、初対戦の古馬を退けて世代上位の実力を再認識させた。
4歳初戦の京都記念は差し届かず2着。2000mを超える距離では好走こそすれ最後まで勝つことはできなかったが、次戦の大阪杯はチャレンジCと同舞台の阪神2000mに戻ってG1の壁を破る。続く宝塚記念は3着ながら、タフな馬場状態の中で一旦は先頭に立ち、負けて強しの内容を残した。この後は苦手の夏場で調整が進まず、天皇賞(秋)にはどうにか間に合わせた状態で6着。有馬記念も距離が長く4着と秋は不本意な形に終わった。
ベラジオオペラは有馬記念の直後に大阪杯の連覇を5歳春の大目標とし、直行した大一番で見事に史上初の快挙を達成する。好位差しの横綱相撲でレコード勝ちというベストパフォーマンスだったが、これがキャリアで最後の勝利となった。後にオーナーから明かされた事実だが、ベラジオオペラは膝裏に損傷を抱えたまま競走を続けており、続く宝塚記念は前年を上回る2着に善戦したものの限界を迎えていた。それでも、秋に引退レースをさせたいという関係者の思いから、好相性の右回り2000mで行われる香港Cに遠征。日本馬の宿敵ロマンチックウォリアーには及ばなかったが、3着を大きく引き離す2着に力走して現役に幕を引き、無事に種牡馬入りを果たした。

