ツインターボ ザ・大逃げ

ツインターボ
Photo by Japan Racing Association
性別
出生年月日 1988年4月13日
毛色 鹿毛
ライラリツジ
レーシングジイーン
競走成績 32戦5勝
獲得賞金 1億8670万7000円
表彰歴 なし
主な勝鞍 1993年 オールカマー G3
1993年 七夕賞 G3
1991年 ラジオたんぱ杯3歳ステークス G3
厩舎 笹倉武久(美浦)
生産者/産地 福岡敏宏 (静内町)
馬主 勝負服 黒岩晴男
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ストーリー

サラブレッドの世界でヒーローやヒロインとなるためには、GI勝ち鞍が必要とは限らない。たとえビッグタイトルを獲得できなくとも、比類なき個性で多くのファンを魅了し、競馬史に名を残す馬もいる。

1988年にツインターボは生まれた。父はライラリッジ。現役時代、アメリカのダート下級戦を2勝しただけの存在だ。この1988年生まれの世代が初産駒で、シンボリルドルフやサクラユタカオーといった同期の新種牡馬に比べれば注目度はゼロに等しかった。いっぽう母はレーシングジィーン。こちらも11戦して1勝だけに終わった牝馬である。

目立たない血統に加え成長も遅く、期待を集めることなく育ったツインターボは、明け3歳(現表記)の1991年3月にようやく初出走を迎えた。

が、いきなり頭角を現す。中山ダート1800m戦で3馬身差のデビュー勝ちを果たし、続く500万下・もくれん賞でも1馬身半差で鮮やかに逃げ切ってみせたのである。

その後の2戦、青葉賞は9着、駒草賞は5着に敗れるが、ラジオたんぱ賞を逃げ切って重賞初制覇を遂げたツインターボ。さらにセントライト記念2着、福島記念でも2着と好走を続けた。

この年のヒーローといえば、3歳では皐月賞と日本ダービーの二冠を無敗で達成したトウカイテイオー、古馬ではメジロマックイーンだったが、ツインターボもひっそりと、だがしっかりと「中距離で逃げさせればしぶとい馬」との評価を勝ち取っていったのである。

単にしぶといだけでなく、そのレースぶりがツインターボの評判を上げたといえるだろう。向こう正面で後続を5馬身、6馬身とちぎっていく鮮やかな逃げっぷり。絵に描いたような“大逃げ”が、この馬のトレードマークだった。地味な血統の目立たない馬が一心不乱に逃げ、粘れるか、それとも捕まるか。そんなスリルをツインターボは競馬ファンに与えたのだった。

ツインターボにとってのキャリアのクライマックスは、1993年、5歳夏〜秋にかけてのこと。まずは七夕賞。スタートから2ハロン目が10秒6、3ハロン目が10秒9というスプリント戦並みのラップで飛ばしたツインターボは、そのまま2着に4馬身差をつけて逃げ切り勝ちを収める。続くオールカマーでもハイペースの大逃げを打ち、ライスシャワーやシスタートウショウといったGI馬を相手に5馬身差の完勝を飾ったのだ。

結局、重賞勝ちはGIIIが3つだけという成績に終わったが、ツインターボは負けたレースでも輝きを放った。1991年の有馬記念では隊列をハイペースで引っ張ってダイユウサク勝利の波乱を演出した。ヤマニンゼファーが勝った1993年の天皇賞(秋)でもハナを切り、1994年の有馬記念ではナリタブライアンの露払いを務めた。

迷いのない逃げで大レースを盛り上げた馬として、ツインターボは競馬史にその名を刻んだのである。

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