第1860回【函館2歳S × 過去データ分析】優勝馬は前走「先行」から!|競馬情報ならJRA-VAN

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【函館2歳S × 過去データ分析】優勝馬は前走「先行」から!

2026/7/16(木)

6月に2歳戦がスタートしたばかりだが、今週は早くもこの世代最初のJRA重賞・函館2歳Sが行われる。北の大地でのスピード比べを制するのはどの馬か。JRA-VAN Data Lab.TARGET frontier JVを利用して過去10年の傾向を分析したい。

上位人気2頭+中位人気以下1頭の組み合わせが大半

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 2-2-0-6/10 20.0% 40.0% 40.0%
2 2-2-2-4/10 20.0% 40.0% 60.0%
3 1-1-2-6/10 10.0% 20.0% 40.0%
4 2-1-2-5/10 20.0% 30.0% 50.0%
5 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
6 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0%
7 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0%
8 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0%
9 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0%
10 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0%
11〜 0-1-2-39/42 0.0% 2.4% 7.1%

(表1 人気別成績)

過去10年の人気別では、1〜4番人気がいずれも複勝率60.0%〜40.0%で1位〜3位タイ。上位人気がまずまず安定しているレースだ。ただ一方で、10番人気が2勝・複勝率30.0%を記録するなど、穴馬の好走も少なくない。各年の上位3頭の人気を見ると、過去10年のうち9回は「4番人気以内2頭+6番人気以下1頭」という組み合わせだった。残る1回、2023年は10→6→4番人気の波乱。人気サイドの馬ばかりで3連複・3連単を組み立てるのは避けたい。

前走で逃げた馬は勝ち切れない

前走脚質 前走新馬戦 前走未勝利戦
着別度数 勝率 複勝率 着別度数 勝率 複勝率
逃げ 0-3-6-31/40 0.0% 22.5% 1-0-0-7/8 12.5% 12.5%
先行 6-6-3-40/55 10.9% 27.3% 2-1-1-14/18 11.1% 22.2%
中団 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0-0-0-3/3 0.0% 0.0%
後方 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0-0-0-1/1 0.0% 0.0%

(表2 前走脚質・クラス別成績)

※脚質はTarget frontier JVによる分類

前走脚質・クラス別の成績(脚質はTarget frontier JVによる分類)を見ると、過半数の6勝は前走新馬戦で先行していた馬が挙げ、2勝は未勝利戦の先行。ほかに表にはないが、昨年の優勝馬・エイシンディードはホッカイドウ競馬・門別のアタックチャレンジ競走で先行しており、前走で逃げていた馬が優勝した例は未勝利戦組のビアンフェしかいない。同馬は新馬戦で道中4番手から2着に入っており、逃げる競馬しか経験していない馬が優勝した例は過去10年では一度もなく、2014年のアクティブミノルまでさかのぼる。1着候補は前走で控える競馬をしていた馬から選びたい。

前走は同距離1200mよりも別距離が高複勝率

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1000m 3-2-3-22/30 10.0% 16.7% 26.7%
1150m 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0%
1200m 6-6-6-84/102 5.9% 11.8% 17.6%
1400m 1-1-0-4/6 16.7% 33.3% 33.3%
1600m 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0%
1800m 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0%
距離延長 3-2-3-24/32 9.4% 15.6% 25.0%
同距離 6-6-6-84/102 5.9% 11.8% 17.6%
距離短縮 1-2-1-4/8 12.5% 37.5% 50.0%

(表3 前走距離別成績)

前走距離別では本競走と同じ1200m戦に出走していた馬が多いが、【6.6.6.84】で複勝率は17.6%とやや低め。距離延長馬が【3.2.3.24】複勝率25.0%、距離短縮馬が【1.2.1.4】同50.0%と、前走で別距離のレースに出走していた馬のほうが複勝率は高い。表2のデータと合わせ、前走1200m戦以外で先行していた馬は【4.2.1.11】複勝率38.9%になる。中でも前走1000m戦で先行していた馬は、9〜10番人気馬が計3勝、8番人気馬が3着1回と穴馬ばかりが好走しており要注目だ。なお、前走同距離1200m組は好走馬18頭中17頭が前走でも函館で出走しており、他場からの転戦馬は苦戦している。

前走未勝利戦組は2走前も要チェック

馬名 函館2歳S 前走 2走前
人気 着順 コース 人気 着順 着順
2017 カシアス 1 1 函芝12 1 1 2
2018 カルリーノ 3 3 函芝12 2 1 4
2019 ビアンフェ 4 1 函芝12 1 1 2
2021 ナムラリコリス 3 1 函芝12 1 1 2
2023 ナナオ 6 2 函芝12 1 1 2

(表4 前走未勝利戦からの好走馬)

前走未勝利戦組の好走馬は表4の5頭で、すべて前走で函館芝1200m戦に出走していた。また5頭中4頭は前走1番人気で、残る1頭は2番人気。加えて5頭中4頭は2走前の新馬戦で2着に入っていた。前走で一変した馬よりも、2走前2着から前走で1番人気に推されたような馬が狙いだ。

前走新馬戦組なら圧勝してきた馬が好成績

間隔・前走タイム差 着別度数 勝率 連対率 複勝率
間隔 連闘 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0%
中1週 1-2-2-13/18 5.6% 16.7% 27.8%
中2週 1-1-1-22/25 4.0% 8.0% 12.0%
中3週 3-2-3-19/27 11.1% 18.5% 29.6%
中4週 1-3-3-14/21 4.8% 19.0% 33.3%
中5週〜 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3%
前走タイム差
(前走1着馬)
同タイム 1-0-2-18/21 4.8% 4.8% 14.3%
0.1秒差 0-2-0-14/16 0.0% 12.5% 12.5%
0.2秒差 2-2-1-15/20 10.0% 20.0% 25.0%
0.3秒差 1-1-0-9/11 9.1% 18.2% 18.2%
0.4秒差 1-1-1-5/8 12.5% 25.0% 37.5%
0.5秒差 0-1-2-3/6 0.0% 16.7% 50.0%
0.6〜0.9秒差 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0%
1.0秒差〜 1-1-0-1/3 33.3% 66.7% 66.7%

(表5 前走新馬戦組のレース間隔・前走タイム差別成績)

前走新馬戦組は好走馬が多くきっちりと「買い」「消し」の線引きをするのは難しいが、全体的な傾向としては前走で2着馬を0.4秒以上離して勝っていた馬の成績が良い。また、レース間隔別では連闘と中2週が不振。全体としてはゆったり目のローテーションの方が良い傾向にはあるものの、間隔が詰まっていても中1週は連対率16.7%・複勝率27.8%と上々の成績を残している点には注意したい。

【結論】

前走1000m戦を先行した勝ったダマスクに一発の期待!

今年の登録馬は前走を逃げ切った馬が多く、前走先行で勝ってきたのはイモージェン、ショウナンカノア、ダイシンドラゴン、ダマスクの4頭。このうち未勝利戦組のショウナンカノアとダイシンドラゴンは、2走前の新馬戦では3着以下だったため減点が必要だ(表4)。よって、1着候補はイモージェン(芝1200mから中3週)とダマスク(ダート1000mから中1週)の2頭。前走脚質が逃げ以外であれば良いと考えるなら、前走差しのダイメイビッグボス(芝1200mから中4週)をこれに加えてもいいだろう。

この3頭の比較では、イモージェンが2着と0.2秒差、ダマスクは0.4秒差、ダイメイビッグボスは0.3秒差だったことから(表5)、特にダマスクに注目したい。前走はダートの1000m戦だが、2023年10番人気1着のゼルトザーム(前走函館ダート1000m)、昨年9番人気1着のエイシンディード(前走門別ダート1000m)と近年はこのタイプが人気薄で勝っており、一発の可能性は十分にある。

前走の新馬戦を逃げ切った馬ではシグレが中2週、フレイコンは出走すれば連闘、ロンドンガーズは阪神からの転戦と、人気になりそうなところがそれぞれ不安材料を抱えている点には注意。フェリチタノリヤンモーニンセタキトあたりのほうが2〜3着候補としては良さそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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