第1859回【七夕賞×過去データ分析】斤量の増減に応じたデータで有力馬が浮かび上がる|競馬情報ならJRA-VAN

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【七夕賞×過去データ分析】斤量の増減に応じたデータで有力馬が浮かび上がる

2026/7/9(木)

夏の福島といえば七夕賞。古くから荒れるハンデG3としておなじみの一戦だが、近2年は2番人気→1番人気で決着し、物足りなさを感じた穴党ファンもいるかもしれない。果たして今年はどんな結末が待っているのか、前走からの斤量増減に関する数字を中心に、過去10年のデータを見ていこう。データ分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

斤量今回増の好走率が高い

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
今回増 4- 5- 1-20/30 13.3% 30.0% 33.3% 75 70
増減なし 2- 3- 3-47/55 3.6% 9.1% 14.5% 21 69
今回減 4- 2- 6-53/65 6.2% 9.2% 18.5% 195 123

(表1 前走からの斤量変化と成績の関係)

ハンデ戦では、背負う斤量が増えているのか、減っているのか、前走との比較が気になる人は多いはずだ。七夕賞ではどのような傾向が出ているかといえば、斤量が増えた馬は好走率が高く、前走より斤量が減った馬は回収値が高い。これはハンデ戦としてはオーソドックスな傾向と言える。そして、斤量の増減がない馬は、好走率、回収値ともに強調すべき点がない。

斤量今回増は前走「着順」と前走上がり順を確認

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走着順 前走1〜3着 2- 5- 1- 8/16 12.5% 43.8% 50.0% 53 97
前走4着〜 2- 0- 0-12/14 14.3% 14.3% 14.3% 100 38
前走上がり順 1〜3位 2- 4- 1- 4/11 18.2% 54.5% 63.6% 78 120
4位〜 2- 1- 0-15/18 11.1% 16.7% 16.7% 78 43

(表2 斤量今回増に関するデータ)

続いて、斤量「今回増」「増減なし」「今回減」に関するデータをそれぞれ見ていこう。

「今回増」の場合、前走着順と前走上がり順を参考にしたい。「斤量今回増かつ前走1〜3着」なら複勝率50.0%。あるいは「斤量今回増かつ前走上がり1〜3位」なら複勝率63.6%と高確率で好走を果たす。該当する馬が出走してくれば、有力な軸馬候補となりそうだ。

斤量増減なしは前走「人気」と前走上がり順を確認

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走人気 前走1〜2番人気 2- 2- 0- 4/ 8 25.0% 50.0% 50.0% 146 168
前走3番人気〜 0- 1- 3-43/47 0.0% 2.1% 8.5% 0 52
前走上がり順 1〜3位 2- 2- 2- 9/15 13.3% 26.7% 40.0% 78 187
4位〜 0- 1- 1-38/40 0.0% 2.5% 5.0% 0 25

(表3 斤量増減なしに関するデータ)

「斤量増減なし」は苦戦傾向ではあるものの、前走人気か前走上がり順で条件を満たした馬は一気に侮れない存在となってくる。「斤量増減なしかつ前走1〜2番人気」なら複勝率50.0%。あるいは「斤量増減なしかつ前走上がり1〜3位」なら複勝率40.0%。どちらかに該当すれば軽視しないほうがいいだろう。

斤量今回減は前走の距離と4角通過を確認

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走距離 今回延長 2- 1- 2-24/29 6.9% 10.3% 17.2% 367 187
同距離 0- 0- 2-20/22 0.0% 0.0% 9.1% 0 40
今回短縮 2- 1- 2- 9/14 14.3% 21.4% 35.7% 145 122
前走4角通過順 1番手 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
2〜7番手 4- 2- 6-26/38 10.5% 15.8% 31.6% 334 211
8〜18番手 0- 0- 0-24/24 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表4 斤量今回減に関するデータ)

「斤量今回減」は回収値が高く、激走に注意したいパターンだ。確認すべきファクターは前走距離と前走4角通過順のふたつ。まず前走距離については、同距離では【0.0.2.20】と変わり身を期待しづらいため、今回延長か今回短縮のどちらかを狙っていきたい。もうひとつのファクターである前走4角通過順の傾向はさらに明快で、前走4角2〜7番手だった馬に「斤量今回減」の全好走が集中する。

すでに七夕賞に出走した馬は苦戦気味

過去に七夕賞に 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
出走あり 1- 1- 0-26/28 3.6% 7.1% 7.1% 26 17
出走なし 9- 9-10-94/122 7.4% 14.8% 23.0% 126 110

(表5 七夕賞出走歴の有無)

七夕賞には、いわゆる福島巧者が少なからず出走してくる。ところが、このレースに出走歴のある馬は【1.1.0.26】と意外なほど振るわない。つまり、七夕賞は同じ馬が何度も好走するレースではないということだ。となると、はじめて七夕賞に出走する馬を狙うのが得策ということになる。

【結論】

「今回増」の馬がいない今年は波乱の決着か?

七夕賞登録馬22頭の斤量の増減をチェックすると、「増減なし」と「今回減」が各11頭で、「今回増」にあたる馬がいない。高い好走率を誇る「今回増」が見当たらないとなると、今年の七夕賞には波乱の雰囲気も漂ってくる。

まず「増減なし」の11頭のうち、このパターンの好条件である「前走1〜2番人気」もしくは「前走上がり1〜3位」に該当するのはカネフラしかいない。出走は抽選次第となるが、父が15年の七夕賞を勝ったグランデッツァという血統も興味深いところだ。

続いて「今回減」の11頭だが、このパターンの好条件である「今回が距離短縮か延長」もしくは「前走4角2〜7番手」に全馬が該当することになった。さすがに全馬推奨というわけにもいかないだろうから、両方の条件を満たすコントラポスト、ショウナンマグマ、センツブラッドを挙げておく。

ただし、ショウナンマグマは七夕賞に2回出走したことがある。したがって、今年が七夕賞初出走のカネフラコントラポストセンツブラッドの3頭を、今回のデータ分析における有力馬としたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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