第1855回【宝塚記念×過去データ分析】前走着順×前走クラス×年齢で有力馬をあぶりだす|競馬情報ならJRA-VAN

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【宝塚記念×過去データ分析】前走着順×前走クラス×年齢で有力馬をあぶりだす

2026/6/11(木)

史上初となる「春の古馬三冠」制覇に注目が集まる今年の宝塚記念だが、例年にも増して豪華なメンバーが集結した。梅雨を吹き飛ばす熱戦必至の一戦を、過去10年のデータから分析する。データ分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

クロワデュノールは父を超えられるか

馬名 年齢 着順
大阪杯 天皇賞・春 宝塚記念
17年 キタサンブラック 5 1 1 9
18年 スマートレイアー 8 9 7 10
25年 ジャスティンパレス 6 6 6 3
26年 クロワデュノール 4 1 1

(表1 同一年に春の古馬三冠を走破した馬の一覧)

大阪杯がG1に昇格した17年以降、春の古馬三冠にフル参戦した馬は3頭しかいない。惜しかったのは17年のキタサンブラックで、G1昇格初年度の大阪杯を勝ち、天皇賞・春も制したものの、宝塚記念では9着に崩れた。そのキタサンブラックを父に持つのがクロワデュノール。G1を3連戦するタフなローテーションだけに、父より1歳若い4歳で挑むことは利点と思われる。

前走1着で勝った2頭はいずれも4歳馬

前走1着 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
全体 2- 3- 4-16/25 8.0% 20.0% 36.0% 22 86
前走クラス 3勝 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G3 0- 2- 0- 4/ 6 0.0% 33.3% 33.3% 0 151
G2 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G1 1- 1- 4- 5/11 9.1% 18.2% 54.5% 38 104
海外 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 32 27
年齢 4歳 2- 0- 4- 3/ 9 22.2% 22.2% 66.7% 61 122
5歳 0- 3- 0- 9/12 0.0% 25.0% 25.0% 0 89
6歳〜 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表2 前走1着馬に関するデータ)

表2〜5では前走着順、前走クラス、年齢のデータを利用する。なお、今年は外国馬や地方馬の参戦がないこともあり、中央馬に限って集計した。

「前走1着」は【2.3.4.16】、勝率8.0%、複勝率36.0%という成績で、好走率としては悪くないが、2〜3着までというケースも少なくない。「前走1着」の2勝はいずれも4歳馬が挙げており、この“前走1着の4歳馬”は複勝率66.7%と安定して走ってくる。一方、5歳は2着3回が最高と勝ち切れず、6歳以上の好走例は過去10年なかった。

前走2着の5歳は前走1着より好成績

前走2着 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
全体 4- 2- 1-12/19 21.1% 31.6% 36.8% 202 101
前走クラス G3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G2 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7% 836 380
G1 2- 1- 0- 8/11 18.2% 27.3% 27.3% 105 50
海外 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 60 73
年齢 4歳 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 136 96
5歳 3- 1- 1- 7/12 25.0% 33.3% 41.7% 286 135
6歳〜 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表3 前走2着馬に関するデータ)

「前走2着」は【4.2.1.12】、勝率21.1%、複勝率36.8%という成績で、単複の回収値を含めて「前走1着」を上回る数値を記録している。「前走2着」の4歳馬の複勝率66.7%は「前走1着」の4歳馬と同じで期待十分。また、「前走2着」の5歳馬も3勝、複勝率41.7%の好成績で、これは「前走1着」の5歳馬を凌駕する。しかしながら、このケースでも6歳以上の好走例はない。

苦戦気味ながらチャンスはある

前走3〜5着 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
全体 3- 1- 1-39/44 6.8% 9.1% 11.4% 67 32
前走クラス G3 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G2 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G1 1- 1- 0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 72 35
海外 2- 0- 1- 9/12 16.7% 16.7% 25.0% 140 67
年齢 4歳 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 114 37
5歳 2- 0- 1-13/16 12.5% 12.5% 18.8% 115 51
6歳〜 0- 1- 0-17/18 0.0% 5.6% 5.6% 0 13

(表4 前走3〜5着馬に関するデータ)

「前走3〜5着」は過去10年で3勝を占めるが、複勝率11.4%にとどまり、3着以内に入る確率としては「前走1着」や「前走2着」と比べてだいぶ下がる。そんな「前走3〜5着」のポイントは、好走例が前走G1(海外を含む)に限られること。また、6歳以上は2着に入った例が1回あるものの、複勝率5.6%にとどまり、やはり苦戦傾向は否めない。

前走6〜9着からの巻き返しは多くがG1馬

着順 馬名 主な実績
17年 1 サトノクラウン 16年香港ヴァーズ
2 ゴールドアクター 15年有馬記念
3 ミッキークイーン 15年オークス、秋華賞
20年 2 キセキ 17年菊花賞
3 モズベッロ 20年日経新春杯
22年 3 デアリングタクト 20年牝馬三冠
24年 2 ソールオリエンス 23年皐月賞
25年 3 ジャスティンパレス 23年天皇賞・春

(表5 前走6〜9着の宝塚記念1〜3着馬)

「前走6〜9着」は【1.3.4.34】、勝率2.4%、複勝率19.0%という成績で、2〜3着には結構来る。該当する好走馬8頭をまとめたのが表5のとおり、該当する好走馬8頭中7頭はG1馬(海外を含む)であり、「前走6〜9着」からの巻き返しを期待するなら格を重視したい。なお、「前走10着以下」は【0.0.0.19】と好走例がなかった。

【結論】

実績上位馬がきっちり好走条件を満たしてきた

以上の分析に基づいた好走データ合致馬を紹介していこう。まず、複勝率66.7%の「前走1〜2着の4歳馬」に該当するのはクロワデュノール(前走天皇賞・春1着)、ミュージアムマイル(前走有馬記念1着)、マイユニバース(前走日経賞1着)、ミクニインスパイア(前走日経賞2着)。昨年のクラシックホース2頭と、上昇中の2頭という内訳だ。

「前走2着の5歳馬」も有力で、該当するのはメイショウタバル(前走大阪杯2着)。昨年に続く連覇はなるか。そのほか、「前走3〜5着」では前走G1出走のダノンデサイルレガレイラをピックアップ。「前走6〜9着」からの巻き返しに期待するならG1馬だが、これに該当する存在は見当たらない。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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