第1854回【安田記念×過去データ分析】古馬G1勝ち馬がいない混戦を制するのは?|競馬情報ならJRA-VAN

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【安田記念×過去データ分析】古馬G1勝ち馬がいない混戦を制するのは?

2026/6/4(木)

今週は東京競馬場で安田記念が行われる。今年の登録馬を見渡すと、昨年安田記念とマイルチャンピオンシップを制した国内マイル路線の絶対王者であるジャンタルマンタルが不在。さらに前走マイラーズCを制して上位人気が予想されたアドマイヤズーム(24年朝日杯フューチュリティS1着)が出走回避を表明した。シャンパンカラー(23年NHKマイルC1着)、ステレンボッシュ(24年桜花賞1着)、パンジャタワー(25年NHKマイルC1着)とマイルG1勝ち馬が3頭いるものの、古馬G1の勝ち馬は一頭もいない。その意味ではやや混戦模様だろうか。いつものようにJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、過去10年のデータを分析する。

7歳以上は好走率が低い

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
3歳 0-  0-  1-  3/  4 0.0% 0.0% 25.0% 0 60
4歳 5-  3-  2- 33/ 43 11.6% 18.6% 23.3% 138 53
5歳 2-  5-  3- 39/ 49 4.1% 14.3% 20.4% 112 53
6歳 3-  1-  2- 31/ 37 8.1% 10.8% 16.2% 142 56
7歳以上 0-  1-  2- 26/ 29 0.0% 3.4% 10.3% 0 35

(表1 安田記念の年齢別成績、過去10年)

過去10年の年齢別成績を調べたところ、勝率と連対率は4歳、複勝率は3歳が最も高かった。3歳は勝率・連対率0.0%だが、出走頭数が4頭とかなり少ない。21年にシュネルマイスターが4番人気で3着となったほか、22年はセリフォスが5番人気4着と善戦しており、数字の見た目よりも通用している印象だ。一方、7歳以上は勝率0.0%、連対率3.4%、複勝率10.3%と全体的に好走率が低い。25年は1番人気ソウルラッシュが3着に終わった。古馬は4〜6歳から選ぶのが無難だ。

前走海外組かJRA・G1組が中心

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
OPEN非L 1-  0-  0-  2/  3 33.3% 33.3% 33.3% 523 136
OPEN(L) 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G3 1-  0-  0- 14/ 15 6.7% 6.7% 6.7% 246 34
G2 2-  1-  5- 60/ 68 2.9% 4.4% 11.8% 46 34
G1 4-  5-  3- 38/ 50 8.0% 18.0% 24.0% 150 66
地方 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
海外 2-  4-  2- 16/ 24 8.3% 25.0% 33.3% 32 70

(表2 安田記念の前走クラス別成績、過去10年)

続いて前走クラス別成績を調べたところ、海外【2.4.2.16】が勝率8.3%、連対率25.0%、複勝率33.3%だった。昨年は1着ジャンタルマンタル、2着ガイアフォース、3着ソウルラッシュと前走海外組が上位を独占した。次に良い成績なのが、前走JRA・G1【4.5.3.38】で勝率8.0%、連対率18.0%、複勝率24.0%。単勝回収値150と配当妙味もある。

一方、前走JRA・G2【2.1.5.60】はJRA・G1組に比べると、好走率が大きく下がる。そんな中でも好走を果たした8頭中、16年3着フィエロ、17年3着レッドファルクス、17年2着ロゴタイプ、20年3着インディチャンプ、23年3着シュネルマイスター、24年3着ソウルラッシュの6頭は過去に芝1200〜1600mのJRA・G1で連対実績があった。残る2頭のうち、17年1着サトノアラジンは16年京王杯スプリングC、19年1着インディチャンプは同年の東京新聞杯を勝っていた。

前走JRA・G3【1.0.0.14】は前走連対馬でも【1.0.0.10】という成績なので苦戦必至。16年に勝利を果たしたロゴタイプは13年皐月賞を勝っていた。前走オープン特別組では18年モズアスコットが9番人気で優勝。同馬は2走前にマイラーズC2着、前走安土城Sで上がり3ハロン32秒9の決め手を発揮して2着と好走しているが、この安田記念がG1初挑戦・重賞初制覇。例外といえるタイプだ。

前走JRA・G1組も東京芝実績が欲しい

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
ヴィクトG1 2- 5- 0- 8/15 13.3% 46.7% 46.7% 104 102
高松宮記G1 1- 0- 1- 9/11 9.1% 9.1% 18.2% 109 63
天皇賞秋G1 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 4760 710
NHKマG1 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0 60
大阪杯G1 0- 0- 1-16/17 0.0% 0.0% 5.9% 0 9
フェブラG1 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

(表3 前走JRA・G1組の前走レース別成績、過去10年)

前走JRA・G1組の前走内訳を調べたところ、ヴィクトリアマイル組【2.5.0.8】が非常に優秀だった。その他の好走馬は18年3着スワーヴリチャード、20年1着グランアレグリア、21年1着ダノンキングリー・3着シュネルマイスター、22年3着サリオスの5頭。グランアレグリアを除く4頭は過去に東京芝1600m以上のG1・G2で勝った実績があった。

【結論】

7歳のガイアフォースを負かす馬は?

改めて今年の安田記念出走予定馬を見ると、前走海外組はガイアフォースとルクソールカフェの2頭。前者は昨年安田記念でジャンタルマンタルの2着と好走し、秋は富士Sでジャンタルマンタルを2着に下して勝利。続くマイルチャンピオンシップはジャンタルマンタルの2着と、3戦連続マイル戦でハイレベルな走りを披露している。一方、後者はダート実績馬で芝が未知数のため、基本的にはガイアフォースが断然有力馬にふさわしい。ただ、ガイアフォースは今年7歳である点がどうか。同馬を負かせる可能性がありそうな馬を上位に考えてみたい。

前走JRA・G1組では25年NHKマイルCを勝っているパンジャタワー(前走高松宮記念4着)と25年毎日王冠を勝利したレーベンスティール(前走大阪杯6着)に注目してみたい。パンジャタワーは、3走前と2走前は海外のレースを走っている点が強み。

前走JRA・G2組は、25年東京新聞杯1着と25年マイルチャンピオンシップ3着の実績を見直してウォーターリヒトを推奨する。

前走JRA・G3組からは前走エプソムCで2着と久々に好走を果たしたステレンボッシュに注目。24年桜花賞1着、オークス2着などG1でも格負けしない実績があるのが魅力的。今年の東京新聞杯→エプソムCと連勝中のトロヴァトーレまでマークしたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。


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