【フェブラリーS×過去データ分析】前走JRA重賞組が中心。前走成績を要チェック
2026/2/19(木)

いまや国宝級のフォーエバーヤングを筆頭に、近年のダート路線では強豪が続出している。今週末のフェブラリーSも、先週のサウジCに続いて熱戦が期待される。今年の中央競馬で最初のG1を、過去10年のデータから展望していきたい。データ分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
前走中央G3出走馬が過去10年で5勝
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 3勝 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| オープン特別 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| リステッド競走 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 中央G3 | 5- 3- 4-43/55 | 9.1% | 14.5% | 21.8% | 45 | 55 |
| 中央G2 | 2- 1- 1-18/22 | 9.1% | 13.6% | 18.2% | 184 | 73 |
| 中央G1 | 3- 3- 1-14/21 | 14.3% | 28.6% | 33.3% | 63 | 83 |
| 地方 | 0- 3- 4-44/51 | 0.0% | 5.9% | 13.7% | 0 | 84 |
| 海外 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
(表1 前走クラス別成績)
過去10年の勝ち馬は、いずれも前走で中央重賞を走っていた。好走率がもっとも高いのは「前走中央G1」で、この組の好走はすべて前走チャンピオンズC出走馬が記録している。「前走中央G3」は過去10年で勝ち馬の半数を送り出し、この5頭の前走はいずれも根岸Sだった。あとは、前走武蔵野Sのサンライズノヴァが20年に3着、前走チャレンジCのガイアフォースが24年に2着に入った例がある。「前走中央G2」は、前走プロキオンS(24年までは同条件の東海Sのデータを算入)がすべての好走をマーク。「前走地方戦」は勝ち馬こそ出していないものの、2〜3着は計7回を数え、一定のマークは必要だ。
根岸S連対馬は本番で複勝率7割を超える
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 前走1着 | 5- 1- 1- 2/ 9 | 55.6% | 66.7% | 77.8% | 278 | 153 |
| 前走2着 | 0- 1- 2- 1/ 4 | 0.0% | 25.0% | 75.0% | 0 | 230 |
| 前走3着〜 | 0- 0- 0-33/33 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
(表2 前走根岸S出走馬に関するデータ)
根岸S組は前走着順が重要だ。前走1着なら複勝率77.8%に達し、ここから本番を制した5頭もすべて前走1着だった。また、前走2着も複勝率75.0%と、根岸Sで連対を果たしていれば非常に有力だ。一方、前走3着以下だと好走例がなく、明暗がくっきりと分かれている。
プロキオンSで先行していた馬が高回収値
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
| 前走着順 | 前走1着 | 1- 0- 1- 4/ 6 | 16.7% | 16.7% | 33.3% | 43 | 91 |
| 前走2着 | 0- 1- 0- 3/ 4 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0 | 52 | |
| 前走3着〜 | 1- 0- 0-10/11 | 9.1% | 9.1% | 9.1% | 345 | 77 | |
| 前走4角 | 1〜3番手 | 2- 0- 1-10/13 | 15.4% | 15.4% | 23.1% | 312 | 107 |
| 4番手〜 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 12.5% | 0 | 26 | |
(表3 前走プロキオンS出走馬に関するデータ)
前走プロキオンS(24年までは東海S)組も前走1〜2着馬の好走例が多いものの、前走根岸S組とは違って前走3着以下から好走した例もある。それが24年1着のペプチドナイルで、同馬はフェブラリーSが1600m初出走。いざ走ってみたらマイル適性が高かったというパターンで、巻き返しを狙うのであればこうした未知の要素を持つ馬か。加えて、好走した4頭中3頭の前走4角通過が1〜3番手だった点にも注目したい。
前走チャンピオンズCの明け4歳馬は凡走なし
| 前走など | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
| 前走着順 | 前走1〜2着 | 0- 2- 0- 0/ 2 | 0.0% | 100.0% | 100.0% | 0 | 125 |
| 前走3〜5着 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | |
| 前走6着〜 | 3- 1- 1- 9/14 | 21.4% | 28.6% | 35.7% | 95 | 107 | |
| 年齢 | 4歳 | 2- 1- 1- 0/ 4 | 50.0% | 75.0% | 100.0% | 207 | 222 |
| 5歳 | 1- 1- 0- 4/ 6 | 16.7% | 33.3% | 33.3% | 85 | 60 | |
| 6歳〜 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% | 0 | 56 | |
(表4 前走チャンピオンズC出走馬に関するデータ)
前走チャンピオンズC組は、前走着順の傾向に少し癖がある。前走1〜2着の2頭はフェブラリーSでもいずれも2着に好走。しかし、前走3〜5着の3頭はいずれも凡走に終わっている。そして、前走6着以下に敗れた馬は3勝、複勝率35.7%となかなかの好成績だ。つまり、前走チャンピオンズCで連対できなかった場合、掲示板を外した馬のほうが巻き返してくる。また、明け4歳は【2.1.1.0】と凡走がなく、5歳も連対率33.3%となかなか優秀。しかし、6歳以上は【0.1.0.8】と苦戦気味という傾向が出ており、前走チャンピオンズC組は年齢もチェックしたい。
前走地方戦の場合、今回距離延長が面白い
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
| 前走人気 | 前走1番人気 | 0- 2- 2-10/14 | 0.0% | 14.3% | 28.6% | 0 | 117 |
| 前走2番人気 | 0- 1- 1- 9/11 | 0.0% | 9.1% | 18.2% | 0 | 210 | |
| 前走3番人気〜 | 0- 0- 1-25/26 | 0.0% | 0.0% | 3.8% | 0 | 13 | |
| 前走距離 | 今回延長 | 0- 1- 1- 6/ 8 | 0.0% | 12.5% | 25.0% | 0 | 157 |
| 同距離 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | |
| 今回短縮 | 0- 2- 3-33/38 | 0.0% | 5.3% | 13.2% | 0 | 80 | |
(表5 前走地方戦出走馬に関するデータ)
前走地方戦の場合、前走着順は傾向が不明瞭で、前走人気のほうが参考になる。具体的には、前走1〜2番人気には収まっておきたいところで、前走3番人気以下だった馬は【0.0.1.25】と連対例がない。また、前走距離との比較では、出走例が多い「今回短縮」よりも、「今回延長」のほうが複勝率・複勝回収値ともに有利という傾向が出ている。
【結論】
ロードクロンヌとダブルハートボンド
以上の分析に基づいて、有力データに合致する馬を紹介していこう。
前走根岸S組は前走1〜2着が絶対条件と言えるが、今年の1〜2着馬は登録してこなかった。そのほか前走G3組では、武蔵野S2着以来となる前年の覇者コスタノヴァもいるのだが、近走の同馬はゲート次第という面があり、データでは語りづらいというのが正直なところである。
前走プロキオンS組も前走1〜2着が基本となり、前走4角1〜3番手ならなおよし。そして、今年1着のロードクロンヌは4角通過も3番手と、両方の条件をしっかり満たしている。もう1頭、9着のサイモンザナドゥはずっと1700m以上を使われ、フェブラリーSが1600m初出走。24年のペプチドナイルと同じパターンの巻き返しがあるかもしれない。
前走チャンピオンズC組では、そこで連対したダブルハートボンド、ウィルソンテソーロは当然有力。ただし、後者は今年7歳となり、年齢的には不振のデータに引っ掛かる点に留意したい。また、前走6着以下の3頭から巻き返しを狙う場合も、5歳のシックスペンスが有力だろう。
前走地方戦の2頭は、どちらも前走3番人気以下という点が残念だが、今回距離延長での出走となるハッピーマンには注意を払っておきたい。
ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


