【プロキオンS×過去データ分析】同コースのG1実績馬が抜群の成績
2026/1/22(木)

昨年からフェブラリーSの前哨戦として1月に開催されることになったプロキオンS。実質的には東海Sと入れ替わったかたちで、過去10年のデータも16〜24年の9回分は競馬場を問わず東海Sのものを利用する。データ分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。
7歳になると明確に数字が落ちる
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 4歳 | 1- 3- 1-13/18 | 5.6% | 22.2% | 27.8% | 14 | 37 |
| 5歳 | 5- 3- 2-29/39 | 12.8% | 20.5% | 25.6% | 71 | 89 |
| 6歳 | 3- 2- 6-35/46 | 6.5% | 10.9% | 23.9% | 25 | 77 |
| 7歳 | 1- 2- 1-27/31 | 3.2% | 9.7% | 12.9% | 50 | 32 |
| 8歳以上 | 0- 0- 0-17/17 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
(表1 年齢別成績)
年齢別では4〜6歳が好走の多くを占める。それぞれの特徴としては、4歳は連対率と複勝率がトップ、5歳は勝率がトップで半数の5勝をマーク、6歳は1〜3着の数が11回で最多となっている。各年齢の傾向の違いを押さえておきたい。7歳になると全体的に数値がスケールダウンし、8歳以上は好走例がない。
手堅いのは前走G1出走馬
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
| 3勝 | 2- 0- 0- 8/10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% | 66 | 29 |
| オープン特別 | 2- 1- 3-39/45 | 4.4% | 6.7% | 13.3% | 20 | 57 |
| リステッド競走 | 2- 1- 1-27/31 | 6.5% | 9.7% | 12.9% | 51 | 25 |
| 中央G3 | 2- 3- 1-19/25 | 8.0% | 20.0% | 24.0% | 37 | 76 |
| 中央G2 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 中央G1 | 2- 4- 4-14/24 | 8.3% | 25.0% | 41.7% | 70 | 81 |
| 地方 | 0- 1- 1-10/12 | 0.0% | 8.3% | 16.7% | 0 | 100 |
(表2 前走クラス別成績)
前走クラス別の傾向を複勝率ベースで見ていくと、前走G1が複勝率41.7%ともっとも安定している。前走G3の複勝率24.0%がそれに次ぎ、前走オープン特別やリステッド競走は複勝率13%前後とさらに半減近くになる。一方、勝率ベースの数値では、前走3勝クラスの勝率20.0%がトップ。この組の勝ち馬2頭は前走を0秒8、1秒0差で勝っており、3勝クラスを圧勝してきた昇級馬がいれば注目していい。また、前走が地方戦の場合は、その前走で4角3番手以内なら【0.1.1.4】、4番手以降だと【0.0.0.6】という結果が出ており、位置取りに着目したい。
前走G1で9着以内なら複勝率5割超
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
| 前走レース | チャンピオンズC | 2- 4- 4-12/22 | 9.1% | 27.3% | 45.5% | 77 | 88 |
| その他のG1 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | |
| 前走着順 | 前走1〜9着 | 2- 3- 3- 7/15 | 13.3% | 33.3% | 53.3% | 113 | 84 |
| 前走10着〜 | 0- 1- 1- 7/ 9 | 0.0% | 11.1% | 22.2% | 0 | 75 | |
| 前走人気 | 前走1〜5番人気 | 1- 2- 1- 1/ 5 | 20.0% | 60.0% | 80.0% | 26 | 102 |
| 前走6番人気〜 | 1- 2- 3-13/19 | 5.3% | 15.8% | 31.6% | 82 | 75 | |
(表3 前走G1出走馬に関するデータ)
前走G1出走の場合、前走着順が1〜9着なら複勝率5割を超える。また、前走人気は1〜5番人気なら複勝率8割とかなり有力。6番人気以下でも複勝率3割を超え、好走を期待していい。
前走G3で1〜2番人気なら有力
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
| 前走レース | みやこS | 1- 3- 0- 6/10 | 10.0% | 40.0% | 40.0% | 55 | 157 |
| 武蔵野S | 1- 0- 1- 7/ 9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% | 42 | 37 | |
| その他のG3 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | |
| 前走着順 | 前走1〜9着 | 1- 3- 1-11/16 | 6.3% | 25.0% | 31.3% | 34 | 110 |
| 前走10着〜 | 1- 0- 0- 8/ 9 | 11.1% | 11.1% | 11.1% | 42 | 16 | |
| 前走人気 | 前走1〜2番人気 | 2- 2- 0- 3/ 7 | 28.6% | 57.1% | 57.1% | 132 | 80 |
| 前走3番人気〜 | 0- 1- 1-16/18 | 0.0% | 5.6% | 11.1% | 0 | 75 | |
(表4 前走G3出走馬に関するデータ)
前走G3出走馬の場合、前走着順が1〜9着なら複勝率3割を超えるが、10着以下だと複勝率1割そこそこまでダウンする。ただし、前走人気のほうが明確な傾向が出ており、G3で1〜2番人気だった馬は【2.2.0.3】の好成績。この組で前走10着以下から巻き返した唯一の馬であるエアアルマスも、前走の武蔵野Sでは1番人気に推されていた。
前走OP特別・リステッドの1〜2着馬は侮れず
| 前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
| 前走着順 | 前走1〜2着 | 4- 1- 2-10/17 | 23.5% | 29.4% | 41.2% | 148 | 77 |
| 前走3着〜 | 0- 1- 2-55/58 | 0.0% | 1.7% | 5.2% | 0 | 35 | |
| 前走人気 | 前走1〜5番人気 | 3- 2- 2-24/31 | 9.7% | 16.1% | 22.6% | 50 | 63 |
| 前走6番人気〜 | 1- 0- 2-42/45 | 2.2% | 2.2% | 6.7% | 21 | 30 | |
(表5 前走オープン特別・リステッド競走出走馬に関するデータ)
前走オープン特別およびリステッド競走の出走馬は合わせて4勝を挙げている。これは前走G1・G3出走馬の合計と同数であり、なかなか侮れない。そして、前走のオープン特別・リステッド競走で1〜2着に入っていれば勝率2割超、複勝率4割超で、前走G1・G3出走馬にも引けを取らない。また、前走人気は1〜5番人気と、6番人気以下では大きな隔たりが見られるため、なるべく前走1〜5番人気には収まっておきたい。
【結論】
好走データにきっちり合致するブライアンセンス
以上の分析による有力データに該当するプロキオンS登録馬を紹介していこう。
前走中央G1はセラフィックコールのみ。前走チャンピオンズC9着で、複勝率5割超のデータに合致する。なお、前走人気は14番人気で、こちらは複勝率8割の前走G1で1〜5番人気には当てはまらない。
前走中央G3は4頭いるが、この組の有力データである前走1〜2番人気に該当する馬は見当たらない。一方、前走着順が1〜9着なら複勝率3割を超え、好走例の多い前走みやこSで2着のサイモンザナドゥ、9着のシゲルショウグンを候補馬としたい。
前走オープン特別・リステッド競走の13頭で、複勝率4割超の前走1〜2着に当てはまるのは4頭。そのうち前走1〜5番人気の条件も満たすのはドラゴンブーストとブライアンセンスである。なお、前者は今回が初ダートで、適性の見極めは別途必要だ。
そのほか、前走3勝クラスを圧勝した馬がいれば面白い存在になりうるが、天橋立Sで2着に0秒3差のトリポリタニアは本稿執筆時点では除外対象となっている。また、前走が地方戦のクラウンプライドとロードクロンヌは、どちらも前走4角3番手以内の条件を満たす。この2頭の比較では、7歳の前者より5歳の後者を重視したい。
ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


