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第1201回 暖かくなる4月に強い種牡馬は?

2018/3/26(月)

今年の大阪杯は4月1日に行なわれる。三寒四温の時期もそろそろ終わり、4月になれば気温もグンと上がってくる。そこで今回は「4月に強い種牡馬」を調べてみたい。集計期間は過去5年(13〜17年)で、この期間に産駒が100走以上した種牡馬62頭を集計対象とする。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 4月の種牡馬別成績(着別度数順)

順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1 ディープインパクト 87- 81- 75-550/793 11.0% 21.2% 30.6% 63% 74%
2 キングカメハメハ 84- 68- 62-580/794 10.6% 19.1% 27.0% 88% 74%
3 クロフネ 57- 32- 37-410/536 10.6% 16.6% 23.5% 118% 72%
4 ダイワメジャー 50- 44- 50-517/661 7.6% 14.2% 21.8% 60% 69%
5 ハーツクライ 45- 42- 49-429/565 8.0% 15.4% 24.1% 60% 72%
6 ステイゴールド 44- 38- 47-458/587 7.5% 14.0% 22.0% 59% 77%
7 シンボリクリスエス 40- 37- 37-430/544 7.4% 14.2% 21.0% 51% 63%
8 マンハッタンカフェ 39- 34- 33-349/455 8.6% 16.0% 23.3% 69% 68%
9 ゴールドアリュール 34- 33- 35-365/467 7.3% 14.3% 21.8% 97% 77%
10 サウスヴィグラス 32- 24- 25-225/306 10.5% 18.3% 26.5% 108% 91%

表1は、4月の種牡馬別成績を「着別度数順」で上位10頭まで示したもの。やはりというべきか、1位のディープインパクトが87勝、2位のキングカメハメハも84勝と、勝ち鞍を量産している。とはいえ、両種牡馬の産駒が勝っているのはいつものことで、数字も自身の標準レベルだから、とりたてて4月に強いというわけではなさそうだ。そこで目を向けたいのが3位のクロフネで、勝率10.6%、単勝回収率118%とハイレベルな数字を記録。芝ダート兼用の種牡馬だが、この時期はダートのほうがいいようだ。10位のサウスヴィグラスも勝率10.5%、単勝回収率108%と優秀。こちらはもちろん、32勝中31勝を占めるダートで狙っていきたい。

■表2 4月の種牡馬別成績(勝率順)

順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1 ディープインパクト 87- 81- 75-550/793 11.0% 21.2% 30.6% 63% 74%
2 アグネスタキオン 21- 14-  9-153/197 10.7% 17.8% 22.3% 103% 69%
3 クロフネ 57- 32- 37-410/536 10.6% 16.6% 23.5% 118% 72%
4 キングカメハメハ 84- 68- 62-580/794 10.6% 19.1% 27.0% 88% 74%
5 サウスヴィグラス 32- 24- 25-225/306 10.5% 18.3% 26.5% 108% 91%
6 フジキセキ 23- 24- 19-186/252 9.1% 18.7% 26.2% 58% 89%
7 メイショウボーラー 20- 13- 16-183/232 8.6% 14.2% 21.1% 99% 66%
8 マンハッタンカフェ 39- 34- 33-349/455 8.6% 16.0% 23.3% 69% 68%
9 ヨハネスブルグ 10-  5-  7- 95/117 8.5% 12.8% 18.8% 51% 74%
10 ブライアンズタイム 16- 11- 23-139/189 8.5% 14.3% 26.5% 46% 69%

表2は、4月の種牡馬別成績を「勝率順」で上位10頭まで示したもの。1位はここでもディープインパクト。2位のアグネスタキオンは優秀ではあるのだが、本稿執筆時点で現役産駒は8歳馬が2頭のみで、現実的に狙うのは難しそうだ。3〜5位には、表1の項でも触れた種牡馬が並ぶ。6位以下にもフジキセキ、マンハッタンカフェ、ブライアンズタイムと産駒が少なくなった種牡馬が入っており、ここで注目するとすれば7位のメイショウボーラー。激走種牡馬としても知られるが、4月はある程度の人気になっている産駒のほうがいいようで、1〜9番人気で勝率16.8%、単勝回収率194%という数字が残っている。

■表3 4月の種牡馬別成績(単勝回収率順)

順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1 ケイムホーム 11-  7- 12-148/178 6.2% 10.1% 16.9% 436% 161%
2 ディープスカイ 10- 10- 17-126/163 6.1% 12.3% 22.7% 234% 173%
3 エンパイアメーカー 15- 15- 12-203/245 6.1% 12.2% 17.1% 220% 117%
4 ファスリエフ 9- 15- 11-135/170 5.3% 14.1% 20.6% 216% 83%
5 グラスワンダー 12-  7-  8-164/191 6.3% 9.9% 14.1% 213% 82%
6 プリサイスエンド 13- 13- 16-153/195 6.7% 13.3% 21.5% 130% 107%
7 クロフネ 57- 32- 37-410/536 10.6% 16.6% 23.5% 118% 72%
8 サクラバクシンオー 18- 21- 13-180/232 7.8% 16.8% 22.4% 110% 85%
9 サウスヴィグラス 32- 24- 25-225/306 10.5% 18.3% 26.5% 108% 91%
10 アグネスタキオン 21- 14-  9-153/197 10.7% 17.8% 22.3% 103% 69%

2017/4/15 阪神11R アンタレスステークス(G3) 1着 10番 モルトベーネ

表3は、4月の種牡馬別成績を「単勝回収率順」で上位10頭まで示したもの。表1や表2とは顔ぶれがガラッと変わっており、1位のケイムホームは驚異の単勝回収率436%。14年に単勝5万6940円という大激走を見せた影響も大きいが、7〜10番人気のゾーンで全11勝のうち半分近い5勝を挙げており、それ以外にも穴を多く出している。昨年4月のアンタレスSを産駒のモルトベーネが制したディープスカイが2位に入り、3位のエンパイアメーカー、4位のファスリエフも同じくダートで怖い存在。芝のほうが狙えるのは5位のグラスワンダーで、ここまでが単勝回収率200%オーバーとなった。

■表4 4月の種牡馬別成績(1〜3月の勝率からの上昇幅順)

順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率 勝率上昇幅
1 ファルブラヴ 10-  9-  4-115/138 7.2% 13.8% 16.7% 69% 45% +4.6%
2 アグネスタキオン 21- 14-  9-153/197 10.7% 17.8% 22.3% 103% 69% +4.3%
3 スタチューオブリバティ 10- 16-  6- 87/119 8.4% 21.8% 26.9% 41% 98% +3.9%
4 メイショウボーラー 20- 13- 16-183/232 8.6% 14.2% 21.1% 99% 66% +3.0%
5 クロフネ 57- 32- 37-410/536 10.6% 16.6% 23.5% 118% 72% +2.8%
6 サウスヴィグラス 32- 24- 25-225/306 10.5% 18.3% 26.5% 108% 91% +2.8%
7 ヴァーミリアン 10-  6-  8- 97/121 8.3% 13.2% 19.8% 94% 91% +2.7%
8 ブライアンズタイム 16- 11- 23-139/189 8.5% 14.3% 26.5% 46% 69% +2.5%
9 ストーミングホーム 10- 10- 12-104/136 7.4% 14.7% 23.5% 79% 91% +2.4%
10 キングヘイロー 18- 11- 14-172/215 8.4% 13.5% 20.0% 98% 82% +2.1%

表4は、「1〜3月の勝率」と「4月の勝率」を比較して、数値の上昇幅が大きかった種牡馬上位10頭を示したもの。つまり、表4に名前がある種牡馬は、気温が上がる4月に入って成績を伸ばす傾向があると考えていい。1位のファルブラヴは、1〜3月に比べて4月になると勝率が4.6%も上昇する。たとえば、16年4月23日のオープン特別・橘Sを制したオデュッセウスのように、3月の前走で10着に敗れていたとしても、4月に出てきたら侮らないほうがいいのではないか。3位のスタチューオブリバティは2着どまりのケースも多いが、こちらも4月になって勝率を3.9%も伸ばしている。4位のメイショウボーラー、5位のクロフネ、6位のサウスヴィグラスについては表1や表2の項で触れたが、やはり4月になってから成績を上げていることが見てとれる。

■表5 4月の母の父別成績(着別度数順)

順位 母の父 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1 サンデーサイレンス 139- 109- 115-1283/1646 8.4% 15.1% 22.1% 68% 74%
2 ブライアンズタイム 51-  31-  34- 552/ 668 7.6% 12.3% 17.4% 89% 60%
3 ダンスインザダーク 39-  41-  41- 412/ 533 7.3% 15.0% 22.7% 75% 82%
4 フレンチデピュティ 34-  29-  29- 372/ 464 7.3% 13.6% 19.8% 67% 50%
5 スペシャルウィーク 34-  28-  22- 280/ 364 9.3% 17.0% 23.1% 163% 87%
6 トニービン 29-  32-  28- 324/ 413 7.0% 14.8% 21.5% 54% 63%
7 サクラバクシンオー 28-  18-  23- 267/ 336 8.3% 13.7% 20.5% 249% 113%
8 フジキセキ 26-  31-  44- 434/ 535 4.9% 10.7% 18.9% 65% 81%
9 アグネスタキオン 26-  26-  24- 364/ 440 5.9% 11.8% 17.3% 51% 62%
10 クロフネ 24-  33-  30- 213/ 300 8.0% 19.0% 29.0% 48% 79%

2016/4/17 中山11R 皐月賞(G1) 1着 18番 ディーマジェスティ

最後に視点を「母の父」に変えて見よう。表5は、4月における母の父別成績を着別度数順で上位10頭まで示したもの。1位のサンデーサイレンスは単複の回収率はひと息に見えるが、1〜5番人気に限れば単勝回収率103%と十分に狙いが立つ。2位のブライアンズタイムも、1〜7番人気で単勝回収率114%と優秀。のみならず、ディーマジェスティが皐月賞を8番人気で制したほか、ダービー卿CTでマジックタイムが5番人気1着、福島牝馬Sでもマコトプリジャールが15番人気1着と、母の父ブライアンズタイムの馬が激走を連発した16年のような年もあり、勢いがついたら止まらない。単勝回収率の高さから見逃せないのが、5位のスペシャルウィークと7位のサクラバクシンオー。前者はダート、後者はダートで要注意の存在となりそうだ。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。


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