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ファンタジーSを快勝したダノンファンタジー
前走ファンタジーSでは、圧倒的1番人気に応えて鮮やかな差し切り勝ちを見せた。中団やや後ろから最後の直線は外に持ち出されると、1頭だけ違う決め手を見せつけた。勝ち時計も非常に優秀だった。同じ中内田充正厩舎で管理されているダノンプレミアムを彷彿とさせる素質馬であり、秀でたそのスピード能力は大きな魅力だ。2戦目の未勝利勝ちが阪神芝1600mであり、今回の距離延長に関しての不安は全くない。ただ、気性は前向きなタイプで、まだキャリアは浅い。思わぬ乱ペースに巻き込まれたり、他馬にぶつけられたりしないことが大切だろう。
アルテミスSを差し切ったシェーングランツ
前走アルテミスSは後方寄りの追走から最後の直線でグイグイと伸びて差し切り勝ちを果たした。同レースがG3になってからは、阪神JFとの関連性が非常に高い。ココロノアイやリスグラシュー、ラッキーライラックといった勝ち馬が本番でも好走している。本馬は6番人気での勝利だったが、勝ち時計は優秀で、期待は高まる。ただ、まだスタートが甘く、距離はもっと延びた方がいい印象。ソウルスターリングの半妹という超良血馬だが、母は仏オークスやヴェルメイユ賞を制したスタセリタ。Monsunの血が入るのでスタミナタイプに見える。
アルテミスSでは残り200m過ぎに抜け出して一旦は先頭に立ったものの、シェーングランツに差し切られて2着に終わった。しかし、走破時計は速く、勝ち馬とは0.1秒差。本馬も例年の勝ち馬並みの強い内容だったと言える。母のフサイチエアデールは芝の重賞を4勝。繁殖牝馬としてたくさんの仔を出しており、父は本馬と同じヴァイスリージェント系との相性がいい。半姉にライラプス(クイーンC)、全兄にフサイチリシャール(朝日杯FS)がいる。早い時期から動け、マイル以下の重賞で力を出せる。上位争いに絡んでくる確率が高そうだ。
無傷の3連勝でG1制覇を狙うクロノジェネシス
9月の小倉芝1800mでデビューし、4番手から抜け出して快勝。続くアイビーSは紅一点の中、好位追走から抜け出して1着。連勝を飾った。ペースがかなり遅く、完全な上がりの展開となったが、勝ち時計は非常に優秀だった。10月の東京芝1800mのオープン特別は元々、スローペースになりやすい。2016年に同レースを勝ったソウルスターリングも同じような流れで勝利。阪神JFではペースが上がったが、すんなりと好位を取ることができた。本馬はバゴ産駒で血統的には重い印象を受けるが、距離短縮はあまり気にしない方がいいかもしれない。
前走アルテミスSでは1番人気に支持されるも11着に敗退。出遅れたアスター賞から一転し、素晴らしいスタートを切ったが、道中の走りが良くなかった。馬群に入り3番手で追走も、りきみが見られた。脚もうまく溜まらず、最後の直線では全くいいところがなかった。6馬身差で逃げ切った新馬や、豪快に差し切ったアスター賞の内容から、かなり力があることは間違いない。課題は気性面で、今回は長距離輸送もあるので心配だ。ただ、人気がガクンと落ちるようであれば、逆に狙い目かもしれない。一発の魅力は十分ある。