第72回 朝日杯フューチュリティステークス 血統分析｜G�T特集

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母父ミスプロ系でノーザンファーム生産馬のレッドベルオーブが一番手！

1）阪神への舞台変更でＳＳ系が大躍進

過去10年の種牡馬系統別成績は下表の通りだが、注意が必要だ。中山時代の2010年〜2013年はノーザンダンサー系が２勝、ナスルーラ系とサンデーサイレンス（ＳＳ）系以外のヘイルトゥリーズン系が各１勝。それに対して阪神に移設された2014年以降・近６年は、ＳＳ系が【5.2.2.46】で勝率10.9％、ミスタープロスペクター系が【1.2.2.27】で勝率3.7％。舞台の変更で系統別成績がグルリと大逆転しているのだ。

◎プラス評価……父ＳＳ系
　〇プラス評価……父ミスタープロスペクター系
　●マイナス評価…父が上記以外

【父馬の系統別成績（過去10年）】

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【過去10年の連対馬の父と母父】

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2）阪神・芝1600ｍでの安定感もＳＳ系

阪神芝1600ｍ・２歳戦の種牡馬成績（2018年〜2020年12月6日／朝日杯を除く）を見ても、ＳＳ系は【32.24.28.319】、勝率10.0％と安定。ミスタープロスペクター系は【8.13.14.166】、ノーザンダンサー系は【3.5.4.69】など、ＳＳ系以外は２着・３着に敗れることが多い。また期間中、１勝クラスと重賞で勝利したのはＳＳ系種牡馬のみ。それ以外の系統は新馬と未勝利しか勝てていない。

◎プラス評価……父ＳＳ系
　●マイナス評価…父ＳＳ系以外

3）有馬記念勝ちのＳＳ系とロードカナロアの産駒に注目

上記の阪神芝1600ｍ・２歳戦成績で、勝ち星をあげている種牡馬は以下の通り（15戦以上）。日本ダービーやジャパンＣ、有馬記念の勝ち馬が勝率10％オーバーを記録している。それ以外で好走を期待できるのはダイワメジャーとロードカナロアくらいだろう。

◎プラス評価……父が日本ダービー・ジャパンＣ・有馬記念の勝ち馬
　〇プラス評価……ダイワメジャー産駒／ロードカナロア産駒

　

【阪神芝1600ｍ・２歳戦の勝利種牡馬（2018年以降／15戦以上）】

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4）母父ミスタープロスペクター系が上位。母母父にも要注目

母父成績もＳＳ系が優秀に見えるが、阪神移設後は１勝だけで勝率3.8％。勝率ではミスタープロスペクター系やノーザンダンサー系の方が上だ。

前述の阪神芝1600ｍ・２歳戦データでも、母父ＳＳ系の勝率は他の系統より低め、１勝クラスと重賞は未勝利だ。ミスタープロスペクター系が【15.19.12.152】で勝率9.9％、１勝クラスと重賞で計２勝しているのが、やや優位か。

また朝日杯、阪神ＪＦ、１勝クラスの勝ち馬、計８頭のうち５頭は「母の母の父がノーザンダンサー系」、同じく５頭がノーザンファーム生産馬だった。

〇プラス評価……母父ミスタープロスペクター系
　〇プラス評価……母の母の父がノーザンダンサー系
　〇プラス評価……ノーザンファーム生産馬

【母父の系統別成績（過去10年）】

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結論

父ノーザンダンサー系のショックアクション、父ナスルーラ系のステラヴェローチェ、母父がその他の系統のドゥラモンド、母父ＳＳ系のホウオウアマゾンあたりは買いづらい。

父ディープインパクト×母父ミスタープロスペクター系、母母父ノーザンダンサー系という配合がレッドベルオーブとロードマックス。ノーザンファーム生産の前者が一番手だろう。モントライゼも父ダイワメジャー×母父ミスタープロスペクター系、母母父ノーザンダンサー系のノーザンファーム生産馬でチャンスありだ。

【レッドベルオーブの血統表】

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