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G1特集 第70回 朝日杯フューチュリティステークスG1特集 第70回 朝日杯フューチュリティステークス

血統分析

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牝馬ながらグランアレグリアが勝機十分!

1)SS系とミスタープロスペクター系の争い

過去10年における種牡馬の系統別成績は以下の通りだが、阪神に移ってからの4年に限るとサンデーサイレンス(SS)系が3勝・2着2回・3着1回、ミスタープロスペクター系が1勝・2着2回・3着1回。現状はこの2系統の争いと考えていいだろう。

○プラス評価……父がSS系かミスタープロスペクター系

【父馬の系統別成績】

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種牡馬系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 3 3 4 72 4.2% 8.3% 13.9%
その他のヘイルトゥリーズン系 2 0 0 8 25.0% 25.0% 25.0%
ミスタープロスペクター系 2 4 3 39 5.1% 15.4% 23.1%
ノーザンダンサー系 2 2 2 29 6.9% 13.8% 20.7%
ナスルーラ系 1 1 1 15 6.7% 13.3% 20.0%
その他の系統 0 0 0 1 0.0% 0.0% 0.0%
【過去10年の連対馬の父と母父】

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日付 馬名 種牡馬 母父馬
2017.12.17 1 1 ダノンプレミアム ディープインパクト Intikhab
2017.12.17 2 10 ステルヴィオ ロードカナロア ファルブラヴ
2016.12.18 1 17 サトノアレス ディープインパクト Danehill
2016.12.18 2 10 モンドキャンノ キンシャサノキセキ サクラバクシンオー
2015.12.20 1 15 リオンディーズ キングカメハメハ スペシャルウィーク
2015.12.20 2 11 エアスピネル キングカメハメハ サンデーサイレンス
2014.12.21 1 2 ダノンプラチナ ディープインパクト Unbridled's Song
2014.12.21 2 6 アルマワイオリ マツリダゴッホ ピルサドスキー
2013.12.15 1 6 $アジアエクスプレス Henny Hughes Running Stag
2013.12.15 2 11 ショウナンアチーヴ ショウナンカンプ サンデーサイレンス
2012.12.16 1 14 ロゴタイプ ローエングリン サンデーサイレンス
2012.12.16 2 5 コディーノ キングカメハメハ サンデーサイレンス
2011.12.18 1 3 アルフレード シンボリクリスエス サンデーサイレンス
2011.12.18 2 4 マイネルロブスト ゼンノエルシド メジロライアン
2010.12.19 1 11 グランプリボス サクラバクシンオー サンデーサイレンス
2010.12.19 2 5 リアルインパクト ディープインパクト Meadowlake
2009.12.20 1 8 ローズキングダム キングカメハメハ サンデーサイレンス
2009.12.20 2 12 $エイシンアポロン Giant's Causeway Sadler's Wells
2008.12.21 1 3 セイウンワンダー グラスワンダー サンデーサイレンス
2008.12.21 2 11 フィフスペトル キングカメハメハ Bahri
2)阪神・芝1600mでの安定感はSS系

阪神芝1600m・2歳戦の種牡馬成績(2015年〜今年9月/朝日杯と牝馬限定戦を除く)を調べると、系統別勝率は高い順に、その他の系統(馬券に絡んだのはすべてノヴェリスト産駒)で11.1%、SS系が10.1%、ミスタープロスペクター系が7.2%、ナスルーラ系が7.1%、ノーザンダンサー系が6.8%、非SS系ヘイルトゥリーズン系が6.3%。やはりSS系の安定感が光る。

◎プラス評価……父がサンデーサイレンス系/ノヴェリスト産駒

3)有馬記念勝ちのSS系とキングカメハメハ系に注目

上記の阪神芝1600m・2歳戦における勝ち数トップ6種牡馬は以下の通り。このうちSS系種牡馬は、すべて有馬記念勝ち馬だ。ロードカナロア産駒の勝率が抜群に高いのも特徴で、その父キングカメハメハの産駒リオンディーズは2015年朝日杯勝ち馬。このあたりも参考にできるデータだろう。

◎プラス評価……父が有馬記念を勝ったSS系種牡馬/ロードカナロア産駒
 〇プラス評価……キングカメハメハ産駒/ハービンジャー産駒

【阪神芝1600m 成績優秀種牡馬】

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種牡馬 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
ディープインパクト 8 5 6 29 27.6% 44.8% 65.5%
ロードカナロア 5 2 0 9 55.6% 77.8% 77.8%
ハーツクライ 3 1 4 22 13.6% 18.2% 36.4%
マツリダゴッホ 2 1 1 7 28.6% 42.9% 57.1%
ハービンジャー 2 2 2 20 10.0% 20.0% 30.0%
オルフェーヴル 2 1 1 11 18.2% 27.3% 36.4%
4)母父サンデーサイレンス、母の母の父ナスルーラ系に要注目

母父の系統別成績はSS系がリードしているように見えるが、阪神に移ってからの4年はSS系、非SS系ヘイルトゥリーズン系、ミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系が1勝ずつ。また阪神芝1600m・2歳戦データだとナスルーラ系が勝率11.6%とトップ。さらに過去10年の勝ち馬のうち7頭が「母の母の父がナスルーラ系」で(2頭はノーザンダンサー系)、むしろこの偏りがヒントとなるかも知れない。

◎プラス評価……母の母の父がナスルーラ系

【母父の系統別成績】

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母父の系統 1着 2着 3着 出走 勝率 連対率 複勝率
サンデーサイレンス系 6 3 2 33 18.2% 27.3% 33.3%
その他のヘイルトゥリーズン系 1 0 0 9 11.1% 11.1% 11.1%
ミスタープロスペクター系 1 0 1 28 3.6% 3.6% 7.1%
ノーザンダンサー系 1 4 3 54 1.9% 9.3% 14.8%
ナスルーラ系 1 2 4 31 3.2% 9.7% 22.6%
その他の系統 0 1 0 9 0.0% 11.1% 11.1%
結論

牝馬の身で朝日杯に挑むグランアレグリアは父がディープインパクト、母父Tapitはコース適性の高いナスルーラ系、母母父はノーザンダンサー系Marlin。ファンタジストは父ロードカナロア、母父ディープインパクト、母母父ノーザンダンサー系デインヒルで、こちらも勝機十分だ。次いでロードカナロア産駒のケイデンスコールや、父ルーラーシップ(その父キングカメハメハ)で母母父ナスルーラ系ブレイヴエストローマンのニホンピロヘンソンか。

出てくれば惑星となるのが、父マツリダゴッホ×母父ボストンハーバー(ナスルーラ系)×母母父ミルジヨージのヒラソール。ダイワメジャー産駒アドマイヤマーズやサクラプレジデント産駒ドゴールは、父に有馬記念勝ちがなく割り引きたい。

【グランアレグリア血統表】

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ディープインパクト
 Deep Impact
 2002年 鹿毛(早来町)
*サンデーサイレンス
 Sunday Silence
 1986年 青鹿(米)
Halo
1969年(米)
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975年
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
*ウインドインハーヘア
 Wind In Her Hair
 1991年 鹿毛(愛)
Alzao
1980年
Lyphard Northern Dancer
Goofed
グランアレグリア
 Gran Alegria(JPN)
 牝 2歳 父14歳・母 9歳時産駒
 2016年 鹿毛(安平町)
Lady Rebecca Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere
1977年
Busted Crepello
Sans Le Sou
Highclere Queen's Hussar
Highlight
Tapit
 2001年 (米)
Pulpit
1994年
A.P.Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr.Prospector
Narrate
Tap Your Heels
1996年
Unbridled Fappiano
Gana Facil
*タピッツフライ
 Tapitsfly
 2007年 芦毛(米)
Sweet Revenge Nijinsky
Moon Glitter
Flying Marlin
 1999年
Marlin
1993年
Sword Dance Nijinsky
Rosa Mundi
Syrian Summer Damascus
Special Warmth
Morning Dove
1993年
Fortunate Prospect Northern Prospect
Fortunate Bid
Pink Dove Argument
Perfect Pigeon