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G1・5勝目を目指すグランアレグリア
前走大阪杯は逃げたレイパパレを捕まえることができず、上位人気に支持されたコントレイル、本馬、サリオスは揃って3着以下に敗れてしまった。自身にとっては重馬場の2000mという状況が、苦戦の大きな要因だろう。今回は5勝を挙げている1600mに距離が短縮される。昨年の安田記念はアーモンドアイを2馬身半突き放す完勝で、非常に印象深い。さらにマイルチャンピオンシップでは圧倒的1番人気に応えて勝利と、春秋の古馬マイルG1を制覇した。この距離では現役最強と言っていいだろう。今回は牝馬だけの戦いなので、G1でも負けられない。
自慢の快足で逃げ切りたいレシステンシア
前走高松宮記念は8枠からまずまずのスタートを切るも、重馬場と1200mの距離のせいかハナへ行けずに中団からの追走となった。それでも最後の直線は懸命に末脚を伸ばし、ダノンスマッシュの2着に入った。窮屈なレースを強いられながらも地力はみせた。本質的には良馬場でスピードを競うレースに適性があり、先手を取って押し切る競馬が理想。3走前のマイルチャンピオンシップは逃げて8着と敗れたが、休み明けに加えてペースを落としすぎたのが良くなかったかもしれない。今回の東京芝1600mでもうまくペース配分ができれば、勝機もあるだろう。
阪神牝馬Sで重賞初制覇を飾ったデゼル
デビュー2戦目・スイートピーSでの強烈な末脚が評価され、次走オークスでは2番人気に支持された。結果は11着と期待に応えることはできなかったが、確かな素質を持っていたことはのちに証明された。2走前に3勝クラスの初音Sを勝ち、続く阪神牝馬Sも勝利と連勝で重賞初制覇を飾った。前走はかなりペースが遅い展開を直線外から差し切っており、やはり瞬発力は相当鋭い。今回、東京コースに替わることはプラス。ただ、ペースは上がるはずなので、脚をしっかりと溜められるかがカギ。2度目のG1は上位争いを演じたい。
昨年の秋華賞は10番人気ながらデアリングタクトの2着と好走。その後も安定した末脚を披露して重賞で結果を出している。愛知杯でランブリングアレーを下して重賞初制覇を飾ると、前走阪神牝馬Sは2着と好走。最後の直線は窮屈なスペースを捌いてしぶとく伸び、1着デゼルとはクビ差という惜しい内容だった。東京芝1600mは昨年のクイーンCに出走。ミヤマザクラの2着だったが、上がり3ハロンはメンバー中最速だった。今回も速い脚が期待できそうだ。ただ、G1で相手も強くなる。前へ行った馬でもそう簡単には止まらない展開になるかもしれない。
20年は京都金杯→京都牝馬S→阪神牝馬Sと怒涛の重賞3連勝をマーク。この勢いでヴィクトリアマイルに挑み、4番人気で2着という結果だった。勝ったアーモンドアイとは4馬身差で完敗だったが、19年の同レースの覇者・ノームコアにはクビ差だけ先着した。その後、秋以降は牡馬も相手にしたレースが続き、4戦連続で3着以内がない。ただ、前走高松宮記念は勝ち馬から0.4秒差の6着と、1200mのG1だったことを考えると悲観することはないか。昨年のような充実ムードはないが、見限るのは早いだろう。今回は変わり身を警戒したい。