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タイトルホルダー 天皇賞(春)でG1・2勝目

タイトルホルダー
天皇賞(春)を圧勝したタイトルホルダー

前走天皇賞(春)は注文通り先手を奪うと、序盤は淀みない流れで引っ張って、中盤でペースを落としてから後半で一気にスパート。最後の直線に入ってからは後続をグングンと突き放し、2着ディープボンドに7馬身の差をつけて押し切った。昨年の菊花賞(阪神芝3000m)に続くG1・2勝目と、長距離では本当に強い。今回は距離が2200mと大きく短縮されるのが鍵。また、パンサラッサが厄介な存在。これまでの全5勝はすべて逃げ切りだし、3走前の有馬記念では同馬にハナを叩かれて、自身は2番手からの競馬で5着に終わった。果たして今回はどんな作戦に出るか。

エフフォーリア 名誉挽回を目指す

エフフォーリア
昨年の有馬記念を制したエフフォーリア

前走大阪杯では単勝1.5倍の支持を受け、5連勝中で2番人気だったジャックドールとの勝負が期待された。しかし、両馬とも馬券に絡めず終わるというまさかの結末だった。最後の直線で伸びを欠いて9着と敗れた本馬の方がレース内容は良くなかった。初めての阪神遠征でストレスが溜まったのでは、あるいは発走前にゲート内で顔をぶつけたのが影響したのでは、との情報は聞こえてきたが、真相はハッキリしていない。今回は年度代表馬らしい力強い走りを見せて、名誉を挽回することが期待されている。

オーソリティ 右回りのG1で結果を出せるか

前走ドバイシーマクラシックはゴール前でシャフリヤールとユビアー(2021年ブリーダーズカップターフ優勝)に差されて3着と敗れた。ハナを切らされる展開は本意ではなかったし、相手も強かったのでレース内容としては決して悪くない。昨年のジャパンカップではシャフリヤールに先着し、コントレイルの2着と好走しており、いつG1を勝ってもおかしくない実力を持っている。ただ、左回りに実績が集中していて右回りはまだ心配。20年有馬記念は14着、21年天皇賞(春)は10着と敗れている。もし今回も大敗するようであれば、本当にダメなのだろう。

 
ポタジェ 大阪杯で金星

ポタジェ
大阪杯でG1初制覇を果たしたポタジェ

前走大阪杯は5番手で追走すると、最後の直線はゴール前でレイパパレやアリーヴォとの競り合いを制して優勝。8番人気で金星を飾り、重賞初制覇がG1となった。エフフォーリアの凡走はあったが、並み居る実績馬に勝ち切ったのは驚かされた。また、2走前の金鯱賞(4着)でメンバー中最速の上がり3ハロンをマークしていたとはいえ、大阪杯の展開が本馬にすごく向いたという感じでもなかった。元々しぶとい末脚が持ち味で、大きくは崩れないタイプ。1ハロンの延長も問題なさそうだし、今回も自分の力は出してくるだろう。

ディープボンド 阪神芝の連対率は100%

前走天皇賞(春)は阪神大賞典連覇の実績を持って挑み、待望のG1初制覇を目指したが、結果は2着に終わった。勝ち馬のタイトルホルダーに7馬身もちぎられてしまったのは意外だったが、相手が強すぎただけで自身のパフォーマンスが悪かったという感じはしない。今回、距離が2200mと短くなる点はおそらく割り引き材料。ただ、昨年の有馬記念ではエフフォーリアの2着と好走し、タイトルホルダーに先着している。中距離のG1でもタフな流れになり、上がりの時計がかかれば十分対応できそう。阪神芝の成績が5戦2勝、2着3回で連対率100%というのも心強い。

デアリングタクト 復活を目指す牝馬3冠馬

脚部不安により約1年1か月のブランクがあり、前走ヴィクトリアマイルで久々に戦線復帰を果たした。結果は6着とデビュー以来、最も悪い着順だったが、決して悲観する必要はないだろう。今はマイルよりも中距離の方が合っているはずだし、1枠1番だったことで馬場の状態が良くない最内をずっと通っていたのも厳しかった。それで2着ファインルージュ・5着ソングラインと0.2秒差であれば、次につながる上々の内容だろう。今回は牡馬のトップクラスが相手になるが、強靭な末脚を披露して復活をアピールしたい。

アリーヴォ 大阪杯は3着と好走

前走大阪杯は最後の直線で外に持ち出されて末脚を伸ばし3着と好走。まとめて差し切りそうな勢いがあり、上がり3ハロンは35秒0とメンバー中最速だった。重賞初制覇を果たした2走前の小倉大賞典が、展開や枠順、ハンデ(54キロ)も味方した感じだったが、かなり力をつけているようだ。距離2200mのレースは、昨年5月のメルボルントロフィー(3着)以来となる。この時のようにスローペースになってしまうと苦しいが、今回は淀みないペースになる可能性が高い。末脚を発揮して、上位争いに加わりたい。

パンサラッサ ドバイターフでG1初制覇

昨秋以降の成績は重賞3勝を含み5戦4勝と絶好調。前走はドバイターフで、昨年の同レースの覇者ロードノースと1着同着で入線し、G1初制覇を果たした。スローペースには落とさず、淀みないペースで引っ張って押し切るという、けれんみのないレース運びが持ち味。今回も展開の主導権を握ることになるはずで、どこまで粘れるかというのが鍵になる。3走前の有馬記念では13着に敗れていて、距離の克服が課題。有馬記念よりも300m短くなるのはプラスとはいえ、2000mからあと1ハロン踏ん張ることができるかに注目だ。

ヒシイグアス 近3走は芝2000mのG1で善戦

近3走は天皇賞(秋)5着、香港カップ2着、大阪杯4着と芝2000mのG1で掲示板を確保。香港カップは勝ったラヴズオンリーユーとタイム差はなく、非常に惜しかった。前走大阪杯は中団から追走し、外を回ってスパートするも、勝負どころの反応がポタジェら上位勢に比べると見劣った。それでも最後まで末脚を伸ばしていたが、欲を言えばもう少し鋭い決め手がほしい感じがする。また、距離2200m以上のレースは今回が初めて。タフなレース展開になり、スタミナが問われるようになったとき、しっかりと対応できるかも鍵。

キングオブコージ 前が崩れる展開になれば

2走前のアメリカジョッキークラブカップで重賞2勝目をマーク。長期の休養があったが、本来の調子が戻ってきた。前走大阪杯はスタートで出遅れて後方から追走し、最後の直線は大外に持ち出されるも11着に終わった。スタートが悪いのはいつものことだし、最後もこの馬としては脚を使っていた。G1は周りの馬も強いので、まとめて差し切るのはなかなか難しい。今回、1ハロンでも距離が延びるのはうれしい材料。パンサラッサやタイトルホルダーといった強力な逃げ・先行馬が揃ったので、前が崩れる展開になってほしいところ。