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ソールオリエンス 京成杯で非凡な能力を披露

ソールオリエンス
京成杯を快勝したソールオリエンス

前走京成杯はスローペースを5番手で追走。4コーナーで手前をうまく変えられず、外に膨れて最後の直線に入ったが、力強い末脚で差し切った。相手関係こそ恵まれたが、レースのラスト2ハロンが11秒7-11秒5の流れを上がり3ハロン34秒5で差し切った瞬発力は相当で、エイシンフラッシュが勝った2010年京成杯の後半2ハロンのレースラップも11秒4-11秒4とかなり速かった。かつて同じ手塚貴久厩舎に所属していたフィエールマン(天皇賞・春連覇など)に匹敵するとの声もあり、陣営の評価もかなり高い様子。激戦と言われる今年の皐月賞でさらなる力を見せられるか。

タスティエーラ この舞台で父の無念を晴らせるか

タスティエーラ
弥生賞ディープインパクト記念を勝利したタスティエーラ

デビュー2戦目の共同通信杯は4着と敗れたものの、スローペースで脚を余したので、力負けではない感じだった。前走弥生賞ディープインパクト記念では追い比べを制して重賞初制覇と、結果も伴ったいいレースができた。中山は初めてだったが、いいポジションで追走し、コーナーワークや加速も非常にスムーズだった。父サトノクラウンは2015年弥生賞を制するも、皐月賞はスタートが甘くてポジションが後ろになったこともあり、1番人気で6着と敗れてしまった。本馬は力をしっかり出し切ったレースをしたいところ。

ベラジオオペラ 無敗でのクラシック制覇を目指す

ベラジオオペラ
スプリングSを制したベラジオオペラ

近親にエアメサイア(秋華賞)やエアシェイディ(AJCC)がいる血統でここまで3戦3勝の成績。新馬とセントポーリア賞はスローペースの流れを2番手から抜け出す競馬で勝利。前走スプリングSは逃げ馬が淀みないペースで引っ張る展開(重馬場)のなか、中団で追走して最後の直線は外から脚を伸ばして差し切り勝ちを決めた。レースセンスがあり、現時点の完成度も今回のメンバーでは上位という印象だ。1ハロンの延長は問題なく、良馬場での末脚勝負も望むところ。無敗の4連勝でのクラシック制覇を目指す。

 
ファントムシーフ 好ステップの共同通信杯を勝利

6月の新馬でデビューしてここまで4戦3勝という成績。唯一の敗戦は昨年のホープフルS(4着)だが、レース内容は決して悪くない。結果的には1〜2番手で追走した馬たちの「行った行った」という展開であり、自身の中山芝2000mの立ち回りは良かった。次走共同通信杯は2番手追走から抜け出して重賞初制覇。凄く切れる脚はないが、レース運びが上手で終いも堅実。近年は共同通信杯優勝馬が皐月賞に直行して好走するケースが多く、ローテーション的にも好感が持てる。未対戦の馬たちとの力関係が鍵になるが、大きく崩れることはなさそうだ。

フリームファクシ きさらぎ賞を快勝

半姉に2017年秋華賞を勝ったディアドラ(父ハービンジャー)などがいる血統で、本馬からも高い能力と芝中距離の適性の高さを感じる。デビュー戦こそ2着と惜敗したが、未勝利→1勝クラス→きさらぎ賞と芝2000mを3連勝中だ。その前走きさらぎ賞はスローペースを2番手で進み、最後の直線は馬場のど真ん中を走って抜け出した。2着オープンファイアにクビ差まで猛追されたが、3着馬は3馬身離れていて、上位2頭の力が抜けていた。中山芝2000mも合いそうなタイプ。レーン騎手が騎乗予定という点も魅力で、どんなレースをするか楽しみだ。

ダノンタッチダウン 能力は高いがコース替わりがどうか

半兄に先日の大阪杯で3着と好走したダノンザキッド(父ジャスタウェイ)がいる血統。本馬も馬体重530キロ台の雄大な馬体をしていて、相当なポテンシャルを秘めている。ただ、まだ馬体を持て余している感じがあり、本当に良くなるにはもう少し時間が必要かもしれない。デイリー杯2歳S、朝日杯フューチュリティSはともにスタートが甘く、最後の直線は猛然と末脚を伸ばすも2着だった。今回は休み明けや距離・コース替わりが課題。2000mは大丈夫そうだが、器用さが求められる中山芝2000mは歓迎とは言えないだろう。末脚勝負にかけてどこまで迫れるか。

タッチウッド 兄弟のコンビでクラシックに挑戦

武豊騎手・武幸四郎調教師の兄弟は、先週に続いて今週もコンビを組んでクラシックに挑戦する。本馬は阪神芝2000mの新馬を好時計かつ6馬身の差をつけて逃げ切り勝ち。前走共同通信杯はスタートで出遅れてしまい、徐々に挽回する形でハナに立った。抑えが効きづらく先頭に立たされた感じもしたが、それでいてレースのラスト3ハロンは11秒3-11秒3-11秒5と瞬発力勝負の展開に。並の馬では苦しそうな競馬を踏ん張った。先週のライトクオンタムのように道中で引っかかる懸念は残るが、ポテンシャルの高さに期待する手はある。

トップナイフ 逃げか先行か

昨年のホープフルSは先手を奪ってスローペースに持ち込み、最後はそのまま押し切れそうなところをドゥラエレーデの猛追を受け、ハナ差競り負けて2着。本当に惜しい競馬だった。前走弥生賞ディープインパクト記念はいいスタートを切るもすぐに下げてインの2、3番手で追走。最後の直線はラチ沿いの狭いスペースを通って追い上げて2着だった。内で包まれてスパートがやや遅れる形にはなったが、それは仕方がないこと。この馬の持ち味を生かすには、経済コースを通る競馬をするしかない。今回は逃げるのか先行するのか、作戦面が気になるところ。

シャザーン すみれSを好時計で快勝

母は2016年エリザベス女王杯を制し、17年有馬記念で2着と好走したクイーンズリング(父マンハッタンカフェ)。デビュー戦(新潟芝1800m)は2着と惜敗したが、2戦目の未勝利(中京芝2000m)を快勝。勝ち時計の2分03秒8(重)は馬場を考慮するとかなり優秀だ。3戦目の前走すみれSはスタートで躓いてしまい最後方(6頭立て)からの追走となったが、最後の直線は大外から素晴らしい末脚で差し切った。勝ち時計も優秀で、2着に下したショウナンバシットは次走若葉Sを制している。ローテーションや重賞未経験の点で軽視されそうだが、馬そのものは非常に魅力的だ。

ホウオウビスケッツ 末脚の持続力と粘り腰が持ち味

新馬(中山芝1600m)→フリージア賞と逃げ切り勝ちを果たし、前走スプリングSで重賞初挑戦。グラニットにハナを譲って2、3番手に控える展開となり、最後の直線はベラジオオペラに外から差されて2着と敗れたが、全体的にはいいレース運びだった。全日本2歳優駿(川崎)やUAEダービーを制したデルマソトガケと同じマインドユアビスケッツ産駒ということで、末脚の持続力と粘り腰が一番の持ち味。前目で競馬をして早めに抜け出す形が合っている。このメンバーを相手に勝ち切るには決め手が足りない感じもするが、展開次第ではいい勝負ができて