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エフフォーリア 年度代表馬が始動

エフフォーリア
有馬記念を制し、年度代表馬に輝いたエフフォーリア

昨年は皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念とG1を3勝してJRA賞年度代表馬に輝いた。前走有馬記念での馬の状態は、コントレイルやグランアレグリアを下した天皇賞(秋)の時に比べると、少し落ちていたようだが、それでもディープボンドらをねじ伏せて勝ち切ったのは立派。現役最強馬と呼ぶにふさわしい。中山芝2000mの皐月賞を見る限り、初の阪神芝2000mも上手に走ることができそう。極度の道悪にならない限りは大崩れも考えにくい。新星ジャックドールらの挑戦を退け、王者の貫禄を見せたい。

ジャックドール 怒涛の5連勝でG1に挑む

ジャックドール
金鯱賞をコースレコードで逃げ切ったジャックドール

前走金鯱賞もハナに立ち、前半1000m通過が59秒3のマイペースでレースを引っ張った。2番手以下を引き付けながら、最後の直線で使う脚もしっかりと残していた。上がり3ハロンは34秒6と、メンバー中3位タイ。勝ちタイムは1分57秒2(良)のコースレコードをマークした。逃げた馬がこれだけの脚を使えば、後続はお手上げだ。最後は馬が苦しがったようだが、レイパパレやアカイイトといったG1馬を完封したのだから、今回のG1でも十分期待できるだろう。王者・エフフォーリアを下し、一気に頂点へと駆け上ることができるか。

レイパパレ 昨年は重馬場で逃げ切り勝ち

前走金鯱賞は逃げたジャックドールを捕らえ切れず、2馬身半差の2着に終わった。しかし、2走前の香港カップ(6着)は不完全燃焼だったので、いい結果が出たのは良かった。芝2000mの走破時計・1分57秒6は自己最高だし、斤量も56キロと牝馬の中では一番重かった。今回、ジャックドールよりも斤量が2キロ軽くなる点がプラス材料。また、雨で馬場が渋る可能性もある。昨年の本競走は重馬場の中、逃げ切り勝ちを飾った。同じような競馬はできないかもしれないが、道悪で時計がかかれば、よりチャンスが出てきそうだ。

 
アカイイト G1でも末脚は堅実

前走金鯱賞は5番人気だったが、結果は3着と前評判以上の走りをみせた。インコースの馬場がいい状態で、ジャックドールがコースレコードで逃げ切る展開の中、普段よりも前めのポジションからよく追い上げた。2走前の有馬記念も7着と、牡馬を相手にした中山芝2500mのG1でもよく頑張っていたし、3走前のエリザベス女王杯での勝利が、フロックではなかったと言えるだろう。阪神芝の成績は【3.1.1.4】で、そのうち2000mは【1.0.1.2】と、今回のメンバーの中では経験豊富。脚質的に展開には左右されるものの、堅実な末脚が期待できるだろう。

ヒシイグアス 前走は香港カップ2着

昨年は中山金杯→中山記念と重賞を連勝。その後は蓄積した疲労の影響でブランクが生じ、休み明けの天皇賞(秋)は7番人気で5着。エフフォーリアら強力メンバーにはかなわなかったが、初のG1で善戦したと言っていいだろう。前走香港カップも2着と、ラヴズオンリーユーとの激戦で地力の高さは証明した。今春は予定していたクイーンエリザベス2世C(香港G1・芝2000m)に出走できなくなるアクシデントがあったが、馬の状態に問題があったわけではない。本競走も右回りの芝2000mなので、条件的には申し分ないし、好勝負を期待したい。

アリーヴォ ここまでは小倉で5勝

ここまでの全5勝は小倉芝1800m〜2000mという小倉巧者。前走小倉大賞典では1番人気に応えて重賞初制覇。レースはスローペースの流れを中団あたりて追走し、最後の直線は大外から差し切った。馬場の外めの状態が良かったことや、ハンデが54キロと手ごろであった点も勝因だろう。勢いはあるものの、阪神芝2000mのG1でこのメンバーを相手にどこまで通用するか、というのが今回ポイントになってくるだろう。デビュー戦のダート(11着)と、3走前の菊花賞(7着)以外は、3着以内を外していないという堅実さで、食らいつくことができるか。

ポタジェ 阪神は3戦2勝2着1回

昨年秋は毎日王冠3着や天皇賞(秋)6着と、強敵相手に善戦した。2走前のアメリカジョッキークラブCは2番人気で5着と、最後はやや伸び切れなかった。前走金鯱賞は4着で、勝ったジャックドールとは0.8秒差で入線。しかし、上がり3ハロンは34秒2とメンバー中最速だった。やはり右回りよりも左回りの方が、いいパフォーマンスを期待できるタイプかもしれない。ただ、阪神芝2000mは3戦2勝2着1回と、右回りの中では一番実績がある。今回はG1なので大変なレースになるが、自分の力は出し切りたい。

キングオブコージ アメリカジョッキークラブCで重賞2勝目

長期休養明けとなった3走前のオールカマーは9着、2走前の中日新聞杯は5着と徐々に調子を上げ、前走アメリカジョッキークラブCで優勝。2020年目黒記念以来となる重賞2勝目を飾った。前走はスローペースのなか、後方追走となったが、外を回って追い上げて最後の直線に入ると、そのまま外から突き抜けた。非常に長くいい脚を使い、完全復調をアピールした。芝2200mと芝2500mでそれぞれ2勝をマークしており、G1であれば宝塚記念や有馬記念に適性がありそう。その意味では今回は1ハロン短いかもしれないが、状態の良さと勢いで頑張りたい。

ウインマリリン 前走の大敗は度外視

昨年は日経賞とオールカマーを優勝。3走前の天皇賞(春)でも5着と、善戦と言っていい走りをみせた。しかし、前走エリザベス女王杯は3番人気で16着と惨敗。上位人気馬が前掛かり気味にレースを進めたことが、差し・追い込み馬の出番を誘発し、波乱の決着となった。それでも本馬は負けすぎという印象。力を出し切れずに負けたのは間違いない。今回は5か月弱ぶりの出走。鉄砲は利くタイプだし、リフレッシュが期待できそう。できれば距離はもう1ハロンは欲しかったが、なんとか対応したいところだ。

アフリカンゴールド 京都記念をまんまと逃げ切る

走前の中日新聞杯では17番人気で2着に食い込み大波乱を演出。次走日経新春杯5着を挟み、前走京都記念では12番人気ながらまんまと逃げ切り勝ちを果たし、重賞初制覇を飾った。やや時計のかかる稍重馬場の中、自身は開幕週で比較的状態のいいインコースを走れたことが大きそうだが、G1にもつながる重要な一戦を制したのは驚かされた。今回は芝2000mのG1だし、ジャックドールがいるため主導権を握ってマイペースに持ち込むのは難しそう。一応、好位からのレースもできるが、今回のメンバーを相手に真っ向勝負でどこまで通用するか。