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G1特集 天皇賞(春)2023G1特集 天皇賞(春)2023

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タイトルホルダー 連覇でG1・4勝目へ

タイトルホルダー
不良馬場の日経賞を圧勝したタイトルホルダー

2021年菊花賞は2着オーソクレースに5馬身差をつけて逃げ切り勝ち。22年天皇賞(春)はディープボンドを7馬身差で下す圧巻の逃亡劇。芝3000m以上のG1は2戦2勝で内容もワンサイドだ。先週リニューアルオープンした京都競馬場の芝はやはり素晴らしく状態が良く、力がある逃げ・先行馬が前に行けばなかなか止まらない印象を受けた。今週末は雨が降る予報が出ているが、本馬にとっては全く心配ない。前走日経賞は不良馬場のなか8馬身差で圧勝しており、どんな馬場状態になっても自信を持って走れそうだ。本競走連覇、G1・4勝目の期待が大きい一戦だ。

アスクビクターモア 巻き返しを目指す昨年の菊花賞馬

アスクビクターモア
菊花賞を勝利したアスクビクターモア

22年の菊花賞を3分02秒4(良)のコースレコードで優勝。21年の同レースを勝ったタイトルホルダーがマークした時計よりも2.2秒も速かった。馬場差があるので時計が速い方が強いというわけではないが、ボルドグフーシュやジャスティンパレスの追撃を振り切って勝ったのは事実だ。前走日経賞(9着)は痛恨の出遅れ。不良馬場のなか、かなり走りづらそうだったのでスタートが良くても厳しかったかもしれない。今週末も馬場状態が心配だが、稍重ぐらいで収まれば前走のようなことにはならないはず。巻き返しを期待したい。

ジャスティンパレス スローペースの決め手勝負で俄然有利

ジャスティンパレス
阪神大賞典を制したジャスティンパレス

前走阪神大賞典ではライバルのボルドグフーシュらとの追い比べに競り勝ち、重賞2勝目を飾った。前半から中盤のペースがかなり遅く、レースのラスト5ハロンのラップが11秒9-11秒6-11秒4-11秒3-11秒7と非常に速かった。こうした瞬発力勝負になると、ディープインパクト産駒である本馬がいかにも有利という印象だ。一方、中盤のペースが締まったり、上がりの時計がかかったりした時が課題。立ち回りが非常に上手なタイプなので、コーナーを6回通る点は有利で、新しい京都の芝も合いそうだが、ペース・展開がポイントになるだろう。

 
ボルドグフーシュ タフな展開になれば末脚が決まる

ライバルのジャスティンパレスとの対戦はここまで4回あり、2回先着している。その2回は3走前の菊花賞(2着)と2走前の有馬記念(2着)。ジャスティンパレスのような器用さや瞬発力はないが、末脚は強靭でタフな展開に強い。京都芝コースは最後の直線が平坦なので、どちらかと言うと瞬発力が鋭い馬に有利だが、今回はタイトルホルダーがいる。序盤はスローペースでも後半は早めにペースが上がりそうなので、全体的にはタフな流れになりやすい。レースのラスト1ハロンの時計がグッとかかるようだと、本馬の差しが届く可能性が高まる。

シルヴァーソニック 重賞連勝中のステイヤー

母がエアトゥーレ、祖母がスキーパラダイスと牝系は完全にマイラーの印象だが、本馬は明らかにステイヤーだ。芝3000m以上の成績は7戦2勝、3着4回。唯一の着外は落馬競走中止となった昨年の天皇賞(春)だけであり、一度も崩れたことがないと言っていいだろう。現在、ステイヤーズS、レッドシーターフハンデキャップ(サウジG3・芝3000m)と重賞を連勝中。7歳ながら状態はピークを迎えている。現役最強ステイヤーのタイトルホルダーや、強い4歳馬に競り勝つのは大変かもしれないが、自分の力を出し切れれば好勝負はできるだろう。

ディープボンド 実績馬が復調気配

昨年は阪神大賞典で上がり3ハロン34秒6をマークして勝利を飾り、続く天皇賞(春)は2着と好走した。秋は凱旋門賞18着、有馬記念8着と厳しい競馬が続き、今年は阪神大賞典で5着。その前走はスローペースの決め手勝負となり、自身の上がり3ハロンは34秒7。昨年の同レースとほぼ変わらない脚を使っており、復調していると判断したい。本質的には阪神巧者なのでコース替わりは歓迎ではないのだが、20年の京都新聞杯を制しており、一応コース実績はある。芝3200mの持久力勝負になれば、G1でも十分戦える。

ブレークアップ 阪神大賞典は3着

3走前のアルゼンチン共和国杯は3番手追走から追い比べで抜け出して重賞初制覇。3勝クラスの六社Sを勝った勢いと、ハンデ54キロを存分に生かした印象だ。2走前の有馬記念は粘りを欠いてシンガリの16着と惨敗してしまい、G1ではまだ荷が重い感じは否めない。ただ、前走は阪神大賞典で3着と好走。上がり3ハロンはジャスティンパレスやボルドグフーシュとほぼ変わらず、ゴール前の脚は目立っていた。今回の距離であれば、G1でもいい勝負ができるかもしれない。

ディープモンスター オープン特別を2勝

主な勝ち鞍は3歳限定のリステッド・すみれSと、2走前の関門橋S。重賞は未勝利と実績的に格下なので、長距離や京都芝の適性が他馬よりもかなり長けていないと、ここで勝ち負けするのは厳しいだろう。長距離適性を知るうえで参考になりそうなのは、21年菊花賞(5着)と22年丹頂S(2着)。菊花賞は2着オーソクレースとはわずか0.2秒差だったが、タイトルホルダーには完敗。丹頂Sは自身が約7か月ぶりの実戦だったとはいえ、ボスジラに勝ち切れなかったのはどうか。距離はこなせるが、抜群に強い感じはしない。なお、京都は芝2000mで勝ち鞍があり、1戦1勝の成績だ。

ヒュミドール ダイヤモンドSで2着と激走

過去の成績を振り返ると、20年はステイヤーズS5着、21年はダイヤモンドS5着、日経賞4着という結果があった。これを踏まえると前走ダイヤモンドSでの激走(13番人気2着)は、それほど驚くことではなかったかもしれない。ダイヤモンドSをコースレコードで制して4連勝を飾ったミクソロジーが、もし今回のレースに出走していればそこそこ人気を集めた可能性が高い。その同馬とクビ差だった本馬も侮れないとみることもできる。実際には相手がかなり強くなるので3着以内に入るのは大変だが、どこまで食い下がれるか。

マテンロウレオ 距離3000m以上は初

2走前の京都記念はドウデュースに完敗したが2着と好走。前走大阪杯はインの3番手でうまく立ち回り4着と善戦しており、底力という意味では侮れない面がある。ただ、前走はジョッキーがかなり上手に乗ったように見えたし、相手メンバーが前走とはガラリと変わる点も鍵。長距離実績が豊富な馬たちを相手に、果たしてどこまで通用するか。血統的には長距離をこなしても全く違和感はないものの、実際に距離3000m以上を経験していない点は不利だ。