競馬予想・競馬情報トップ > G1特集 > フェブラリーステークス > 2022 > 有力馬情報
昨年のフェブラリーSを快勝したカフェファラオ
昨年の本競走では1番人気に支持されると、レースでは速い流れをインの3番手で追走し、最後の直線は力強い末脚で抜け出して勝利を飾った。これで東京ダート1600mは重賞2勝を含み3戦3勝。このコースではいつも強いパフォーマンスをみせる。前走チャンピオンズCは中団の外で追走するも、最後の直線では脚が残っておらず11着と敗れた。もしかすると距離が少し長いのかもしれない。20年のチャンピオンズCも6着だったので、前走の敗戦はあまり気にする必要はないだろう。得意のコースに戻り、このレース連覇を目指す。
金沢1400mのJBCスプリントを制したレッドルゼル
2走前は約6か月ぶりの休み明けで東京盃に出走して3着と敗れたが、続くJBCスプリント(金沢)を勝利。2着サンライズノヴァを3馬身差で下し、G1/Jpn1初勝利を飾った。今回は約3か月半ぶりの出走。あまり間隔はあいていないし、予定通りのローテーションなのでいい状態でレースに臨めそうだ。昨年の本競走は8枠からいいスタートを切り、最後の直線はじわじわと末脚を伸ばすも4着に終わった。レース運びは凄く良かっただけに、やや残念な結果だったかもしれない。それでも今回も、最後は末脚勝負にかけることになりそうだ。
根岸Sを勝利したテイエムサウスダン
昨年は黒船賞(高知)、テレ玉杯オーバルスプリント(浦和)、兵庫ゴールドトロフィー(園田)と地方の交流重賞を3勝。パワフルな馬体から繰り出すスピードと先行力が持ち味で、ダート1400mでは現役トップクラスの力がある。もし昨年のJBCスプリント(金沢)に出走しても、いい勝負ができたはずだ。前走根岸Sはおそらく東京が理由で評価(6番人気)が上がらなかったが、見事に優勝。中団で脚を溜めて、最後は末脚を伸ばすという、今までにない勝ち方をみせた。この競馬ができれば、1600mもギリギリこなせるかもしれない。
前走チャンピオンズCはダート初挑戦として注目を集めた。レースは単勝2番人気で出走し、1枠からポンと出てハナを切ることに成功。その後、序盤はゆったりとした流れで引っ張るも、その分後半のペースが速かった。レースのラスト3ハロンが12秒2→11秒8→12秒0という決め手勝負となり、本馬は失速して12着と敗れた。芝とダートでは勝手が違うのは当然で、いきなりG1というのも厳しかった。前回の経験を糧にし、今回はどれだけ上積みを見込めるか。スタートが芝部分なので、とにかく鋭いダッシュを生かしたレースをしたい。
昨年8月、函館1700mで行われたエルムSを制して重賞2勝目をマーク。ソリストサンダーやウェスタールンドといった骨っぽいメンバーが揃ったなか、力でねじ伏せて勝利した。前走東海Sは7番人気だったが、先に抜け出した1番人気のオーヴェルニュを追いかけ、外から懸命に末脚を伸ばして差し切った。コースの得意・不得意はあまりなさそうで、展開が嵌まるかどうかといったタイプ。東京ダート1600mは初めてになるが、あまり心配をする必要はないかもしれない。2走前のチャンピオンズCは8着。G1でも展開が向けば、もう少し上の着順を狙えそうだ。
20年・21年のマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡)を連覇を果たすなど、中央・地方のダート重賞を4勝。その勝利はすべて左回りのコースで挙げている。東京ダート1600mも6戦4勝と実績十分だが、2回の着外はともに本競走だ。20年は4コーナーで先頭に立つも9着。21年は好位の4、5番手を進むも最後の直線は伸び切れず9着と敗れた。南部杯とフェブラリーSは関連性が強く、両方のレースで好走した馬が多いだけに、本馬のフェブラリーSの成績は意外な感じがする。決め手の勝負になると苦しそうだが、もう少し頑張れてもいいはずだ。
2走前のJBCクラシック(金沢)ではJRA勢のオメガパフューム、チュウワウィザード、テーオーケインズらを下して見事に優勝。これら実績上位馬が休み明けという状況が味方したかもしれないが、地方勢にとっては悲願のレースで金星を飾った。前走東京大賞典も積極的な競馬をし、アナザートゥルースとほぼ並ぶ形で最後の直線に入るも、後続馬に差されて4着に終わった。フェブラリーSは20年が11着、21年は7着と敗れ、今回が3年連続3回目の挑戦。年々力はつけていると思われるが、スピード・瞬発力が要求される東京ダート1600mは辛い舞台だ。
前走根岸Sは1番人気に支持されるも9着に敗れた。道中は中団馬群のなかで脚を溜め、最後の直線は勝ち馬(テイエムサウスダン)の後ろにいたが、いい脚を使えずに終わった。内容的には不満で、敗因もハッキリとしないが、1400mの成績は【0.1.0.5】ということで、距離が合わないのかもしれない。昨年はフェブラリーS8着の後、かしわ記念2着、マイルチャンピオンシップ南部杯3着、武蔵野S1着と、左回りのマイル戦でレベルが高い安定した結果を出している。前走の敗戦は度外視し、あらためて注目すべきだろう。
昨年の本競走では9番人気ながら2着と好走。上がり3ハロンは35秒2と、メンバー中最速の末脚を繰り出し、勝ったカフェファラオに3/4馬身差に迫る走りをみせた。その後は1回芝を挟んで、さきたま杯2着、マイルチャンピオンシップ南部杯6着、武蔵野S2着、チャンピオンズC9着という成績。ダートに転向後はなかなか勝ち星に恵まれず、好走した後は凡走、という結果を繰り返している。今年も昨年と同じローテーションで本競走へ挑むことになる。コース替わりは確実にプラス材料だし、展開が向けば上位に食い込める可能性がありそうだ。
ジャスタウェイ産駒の6歳牝馬。昨年、牝馬限定のダートグレード路線に参戦し、いきなりマリーンC(船橋)で重賞初制覇を果たすと、秋にはJBCレディスクラシック(金沢)を快勝してG1/Jpn1初勝利を飾った。前走TCK女王盃では1番人気に応えて勝利し、今年も初戦を勝利で飾る好スタートを切った。JRAのレースは条件クラスまでしか経験はないが、東京ダート1600m・2勝クラスの西湖特別や、小倉ダート1700m・3勝クラスの豊前Sで見せた末脚は鋭かった。JRAのダートに戻る点は心配ない。それよりも牡馬強豪との力関係が大きなカギだろう。